2015/10/24,25の土日で行われました、「直感を信じろ!五感に訴える作品を作れ‼︎ DESIGNERS’ ハッカソン」のレポートをお届けします。

 

今回は、インタラクティブ・デザイン部門賞の獲得を争えるステージ「インタラクティブ・デザイン部門賞<決勝>」へのノミネート権をかけてのハッカソンとなりました。

 

その権利を獲得した作品はこちら!!

 

作品名:HEART SHOOTER〜あなたのハートに〜

http://hacklog.jp/works/5644

胸を貫かれてキュンとする、を実現した作品!!

審査基準

今回は以下の基準での審査となりました

 

① アイデア(独自性、新規性)

② 完成度(作りたいものが作品として現れているか)

③ デザイン(人を楽しませる仕組み)

審査員紹介

今回の審査員はこちらのお三方です。

 

落合陽一 氏
筑波大助教, 落合研主宰(デジタルネイチャー) / メディアアート芸人 / SIGGRAPH芸人 / 博士(学際情報学)

 

 

菱川勢一 氏
映像作家 / 写真家 / アーティスト / 武蔵野美術大学教授 / DRAWING AND MANUAL代表

 

松江澄人 氏
創業手帳 取締役CTO / STYLE4 Design 管理人

発表作品

発表された作品を、部門賞ノミネート作品から発表順に紹介します。

 

作品名:HEART SHOOTER〜あなたのハートに〜 

http://hacklog.jp/works/5644

 

DJランカちゃん(仮)が、オーディエンスのハートを貫く!

Omronの低周波治療器をハックして、ハートを貫かれた「キュン」を再現。

ランカちゃんの胸を貫くアクションでキュゥウウン!!!とするぞ!!

2日間で既存デバイスを改造して正常に動作する用に作り上げたスピードと技術力には脱帽です。

 

 

「あ”あーっ!」(キューン)

 

安全のため、肩に装着していましたが、審査員の落合さんから質疑のさいに「胸に装着しないんでしょうか?」「胸につけて心拍と胸筋がドキドキ連動したら面白い」と思うという意見が飛んでいました。

キュン死というロマン溢れる展開が期待できそうです。(※安全には気をつけてください)

 


 

作品名:目力(めぢから)通信

http://hacklog.jp/works/5652
目力通信は 「目」によるコミュニケーションツールです。

目は口程にモノを言う、眼と眼で通じ合う、そんな挙動を実現するためのコミュニケーションツールです。

2者間で球体状のデバイスを用意します。

デバイスを見つめると相手のデバイスに目が浮かび上がり、相手がそれを見つめ返す事によって自分の手元のデバイスにも相手の目が浮かび上がり、遠隔地にいても「目を見てコミュニケーション」ができるというツールです。

 

目、怖ッ!!!!

 

今回、デモ用に大きいものを用意したのですが、コンセプト・ニュアンスが少々伝わりづらかったという点が質疑にて指摘がありました。

その指摘については、フェイスチャットなどでは、相手の顔が映る位置とカメラの位置が違うので目が絶対に合わないというところがあったためとなります。実際に目があうような体験を提供できるのかどうか、実際に実機を使用した様子がどういうものであるかを伝わると、もっとインパクトにつながったかもしれません。

 


 

作品名:Narsing(ナルシング)〜私の歌ってマジ最高!!〜

http://hacklog.jp/works/5654
誰にもバレずに自分の声に聞き惚れて、自己陶酔に浸りまくるアイテムです。

 

こちらの作品はVIE SHAIRの特徴を活かした、没入用ウェアツールを開発。

防音マイクや防音ダンボール個室+VR要素を合わせた作品でした。

つらい深夜の残業や勉強など、1人で(´ε`;)ウーン…と煮詰まってしまうそんなとき、ついつい歌ったりしてしまいますよね。

だがしかし、他に人が来ていることに気づかずに大熱唱をしてしまった・・・ことを後から言われたりしたら、とっても恥ずかしい。

そんなときに、これを装着して歌えば大丈夫!そのうえ、視界が自分専用の空間になり、気持よく熱唱することが出来る!

 

見た目がすごい。

 

 


 

(作品名未定) 
一目惚れのビリビリを物理体験出来るツール

 

お互いにふれあうとビリッと電流が流れるツール。

一目惚れのビリビリを物理的に味わえるシステムでした。ふれあうとハートのエフェクトが飛び散ります。

電流が流れる条件として、アプリを用い共通の趣味があるかどうかなどでスコアリングして判定、合コンなどの場所で活用出来るツールにする予定でした(未実装)

 

 


 

作品名:じゃんけん魔法陣 / チーム名:Earth, Wind & Fire 

http://hacklog.jp/works/5651
ジャンケンをプロジェクションマッピングを使って見た事もないくらいに楽しんでしまおう!という作品です。

 

 

プロジェクションマッピングを用いて厨二っぽい魔法陣を演出。

審査員を巻き込んだプレゼンを展開し「魔法陣に入った時めっちゃテンションが上がった」と言わしめた作品。

手軽に凝った演出装置が作れることも含め、審査員を唸らせました。

プレゼンの様子は是非動画でどうぞ。

 

ちょっと本番時だけ動作不良がおき、じゃんけんの判定がズレてしまったけど、インパクトは十分。

 

 

発表された作品は以上です。

 

イベントの様子

最新ガジェットもあるよ!感性に訴える情報インプットタイム

今回API提供を頂いたAPI・ガジェット情報についてのより詳しい情報についてはイベントページをご参照ください。

 

VIE SHARE、Hue(Omotenasy合同会社)

 

Omotenasy合同会社からは出来立てのデバイス、VIE SHAREを2台とHueを貸し出しいただきました。

VIE SHAREはフルオープンの形になっている集音スピーカーを搭載したヘッドフォン。

ヘッドフォンで音楽をガッツリ楽しみつつも、外の音もきちんと聞こえます。

体験してみると思わず驚きます。また、接触する部分が少ないため、視聴のためなどでのヘッドフォン貸し出しなどが多い場面でも活躍できそう!

また、イベントの紹介もありました。11/3 DISCO HACK!!気になる方は要チェック。

TouchDesignerについてのノウハウ共有+ガジェット多数(TMCN)

 

センサー&デバイスを愛する人達が集うオープンコミュニティTMCNから、多数のセンサーを貸し出しいただきました。

また、プロシジャープログラミングによる、ビジュアルプログラミングツール、TouchDesignerの紹介を頂きました。プロジェクションマッピングやVJなどにすぐに導入できる、複雑なビジュアル操作もお手の物、もちろん動的な入力に対応も可能です。

(余談ですが、筆者はこの説明を聞いてTouchDesignerをインストールし、今勉強中です。)

 

TMCN前本さんの自分の姿にリアルタイムでキャラクターを重ねて動かす魔法の鏡「きゃらみらー」も展示

 

おもしろポーズで試す事務局長

五感で感じる作品を作り出せ!アイデアソン

 

アイデアソンでは「エッジの効いた体験」を付箋に書き出し、お互いに見せ合うという作業を繰り返して頭を温める、自分には起きたことのない体験をインプットするという時間になりました。

お互いに面白かった、驚いた体験を話します。

 

体験をインプットしたら、作りたいものを書き出します。

 

書きだされたアイデアから、今回は5チームが結成されました。

創作意欲を刺激する?色鮮やかなお食事を用意

ハンバーガーの形のマカロン。フリーパティシエの方をお呼びして盛り付けしていただきました。

作業中のランチ。

・タコライス
・ルーローファン
・ガパオライス
・ロコモコボウル
・カポナータライス
・キーマカレー

 

 

ディナーも結構豪華ですよ!

 

開放感あふれるカッコイイ会場と雰囲気

 

今回の会場はWantedlyさんのオフィスを使用させていただきました。

会場は開放感にあふれ、作業スペースはチームに一つの会議スペースがあり、集中して開発が可能でした。

また、広くプレゼンゾーンを使用することができ、デザイナーズハッカソンの名に似つかわしいビジュアルインパクトを活かした作品展示が可能となっていました。

コスプレ会場?

ん?貴族の方々かな?

イベントラストは集合写真でフィニッシュ

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!!

あわせ、会場を使用させていただきました、Wantedlyさん、ありがとうございました!!

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/890913

●イベント写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157660278655612

編集後記

今回、楽しい作品ばかりで自分もなにか作りたくなってワクワクしてくるようなハッカソンでした。

ものづくり、良いですね。懇親会などで、つくった作品をつかって交流するシーンなどはハッカソンの醍醐味ですね。

 

今回の作品は、「自分の世界を持っている」ものが多かったなぁと感じています。

そういうものがあると、作品の芯みたいなものがとおり、強い作品ができるのではないかなと、私的な感覚ですが感じたりすることがあります。作品のインパクトもしかりなのですが、コアコンセプトはとても大事なものだと、多くのハッカソンに参加した経験や、こうして運営として携わらせていただいている点から、自身の考えとして持っています。

 

次のステージに進出したHeartShooterにはぜひ、コンセプトに見合ったようなプロダクトの外観を作り上げてほしいなと思います。

 

また、このイベントの名前は「デザイナーズハッカソン」であり、エンジニアとデザイナーの協業を重視しましたが、

デザインと言う単語を聞くと、見た目の話に行きがちですが、作品のコンセプトの設計や、使いたくなるかどうか、使いやすいかどうか、日常に溶け込むか、などのUXというか、体験や経験の設計などもまたデザインであり、それに付随する構成設計などについてもまたデザインという言葉が当てはまるのではと思います。

私としてはクリエイターは誰しもがデザイナーであると思っており、今回は、そうした総合力が試されたハッカソンであったような気もします。

 

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