目次 (3回のイベントに渡って開催されました)

1) 2016.4.22 Kick Off Meeting @ 東京
2-1) 2016.5.7 Field Hack 1日目 @ 女川
2-2) 2016.5.8 Field Hack 2日目 @ 女川
3) 2016.5.29 成果発表会 @ 女川

2016.5.7 Field Hack 1日目 @ 女川

2016年5月7日(土),8日(日) FiledHack ONAGAWA が、宮城県牡鹿郡女川町(ONAGAWA)で開催されたので、参加してきました。

 

「Field Hack」とは、地域内外の参加者が協業し、地域で様々なフィールドワークを行い、そこで見つけた課題や可能性をもとにアイデアを練り、お互いにスキルを出し合ってプロトタイプをつくり、実際に現地で試してみることを目指します。

 

女川町(ONAGAWA) は、その第一弾のチャレンジです。

https://www.innovationtohoku.com/special/field-hack-onagawa/

 

東京駅 07:36発の秋田新幹線こまちで、まずは仙台に向かう。実は人生初の宮城県。
大宮駅に停まったら、次がすぐ仙台駅なんですね。
思っていたよりも近くてびっくりしました。

 

その後、仙石東北ラインで石巻駅を経由し、2両編成単線の石巻線でのんびりと揺られながら、11時すぎに女川駅へ到着いたしました。

 

 

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駅舎から降りてすぐに、海まで開けたプロムナードがあり、とても気持ちがいいです。

 

このプロムナードの先に、元旦の初日の出がど真ん中からあがってくるように街を設計されたのだそうです。一見の価値ありですね。

 

さて、周りを見渡すと、同じ Field Hack にきていそうな方がちらほら。電車の本数も多くないし、自然と到着がおなじタイミングになりますね。

「お昼ごはんでも食べにいきますか?」と声を掛け合いながら、女川町の散策がはじまりました。

 

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先日開催された Kick Off Event でも紹介されていた「女川丼はぜひ食べるべき!」というのを思い出し、魚屋さんが経営されてるお寿司屋「おかせい」さんへ向かうことにしました。

 

駅から歩いて15分くらい。良い天気です。
「壁ドンよりも女川丼!」評判通りおいしかったです。

 

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店の軒先で受付を担当されていた先代の大将も、ゴールデンウィークの来客数の多い中、いろいろなお話しを、〜 三代目の自慢からかわいい愚痴まで 〜 しながら相手してくださって、待ち時間も短く感じました。

 

13時から、芝生もあり心地よい「女川の未来を考える地域内外の交流施設『女川フューチャーセンター Camass』」で、簡単な説明があり、すぐに Field Hack スタートです。

 

SEA Hack (海) Aチーム
YAMA Hack (山) Cチーム
EDU Hack (教育) Dチーム、Fチーム
TABE Hack (飲食) Bチーム
TOWN Hack (街) Eチーム、Gチーム

 

5つのテーマに7チームが別れて動きます。

 

事務局から「チーム内でひとり GoPro を装着せよ」との司令が。

FieldHack中の臨場感あふれる動画がきっとなにかに使われることでしょう。

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RICHO さんからも、チームにひとつずつ THETA を貸与いただきました。ありがとうございました。

 

他のチームが山へ海へとレンタカーで移動を開始する中、我々 TABE Hack は、駅前の商店街である「シーパルピア」が FieldHackの舞台であるため、てくてく歩いてめぐりました。

 

最初に、中華料理店の金華楼さんへ。

ここの大将の鈴木康仁さんが、TABE Hack をご担当いただく女川にいさんです。

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※ 女川にいさん・女川ねえさん・・・現地の課題に正面からぶつかっている、今回のFieldHackの協力者たち

 

それぞれ簡単な自己紹介をすませて、飲食店での課題や女川町の復興について話しながら「シーパルピア」を歩きます。

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ビールで地元を盛り上げたいという思いではじめられたBeerBar「ガル屋」木村優祐さん。

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各地の地ビールを提供するなか、女川独自のビールをつくりたい!と、今は、レシピは自分で考えて、町外の酒造メーカーさんに独自のビールを開発し、販売されているのだそうです。

それだけでもすごいと感じたのですが、もちろん女川町のビールを自身で作りたいということで、酒造免許取得にむけて動かれているとのこと。法律の関係で、発泡酒のほうがビールよりも年間最低生産数の敷居が低いため、発泡酒からチャレンジされるとのことでした。

 

もちろんおいしくビールも味見しました。

 

これは TABE Hack チームの役得ですね。

 

プロムナードを移動中、町長が歩いていて、みんなが普通に挨拶している。

 

我々「FieldHackにきてるんです〜」

町長「あとで顔をだしますよ〜」

 

コンパクトシティならではの光景ですね。

 

次は、洋食レストラン「りぼん屋」さんの店長、山田隆大さんのお話しを伺いました。

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ランチ営業がおわったところで、お疲れのところお時間をいただきました。

ありがとうございました。

 

震災後女川町に戻ってきて、飲食店を仮設で開始。この4月にシーパルピアで「りぼん屋」をオープンされたばかりとのこと。

いまはランチ営業だけで、夜の営業を始める予定だ。14時〜17時の仕込みの時間にサービス提供している飲食店が少ないから、ケーキを用意しカフェタイム営業を考えている。アルコールを昼間どの程度売るべきか検討中。などなど。

また公にここに書きにくい苦悩も語ってくださいました。

 

その後、女川町まちなか交流館等、シーパルピアにある施設を見学したりしながら、あっという間に FieldHackの時間が終わりました。

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さて、5テーマに別れていた FieldHacker たちが再度「女川フューチャーセンター Cammas」に集まり、作業開始です。

 

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こういったワークでの定番といいましょうか、まずは、付箋に課題を書き出します。
そして、今回は「5W1Hに色分けした付箋をつかい、ならべてみる」という手法を全チームがとりいれての整理整頓。課題を一覧しやすくなる様式です。
各チーム、どんどん付箋が並んでいきます。すごーい。
私は実はこの工程が苦手。きちんとひとつひとつ思い出して書き出し、きれいに並べられるひとたちってすごいなぁと感じながら。それなりにがんばってみました。
(整理整頓したなにかより、なんだか要素がぐちゃぐちゃにつめ込まれている状況のほうが思いつきやすい気がするのですが、それはなにかからの逃げでしょうか)

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途中途中、思い出しにくかった内容や、もっと深く聞きたくなったことを、女川にいさん・ねえさんに確認しながら、作業を進めます。
そんなこんなしていると、もう18時過ぎ。

 

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町長の須田 善明さんが、女川町は「社会実験の場として」「あたらしいスタートが世界一生まれる町へ」どんどん取り組む町であることを改めて力強くアピールいただき、今日の作業はいったんここまでです。

 

 

車で宿泊する「EL FARO – エルファロ」に、参加者約30名をピストン輸送いただきます。
http://elfaro365.com

 

ここもいろいろな課題をクリアしながら、つくられた「被災地初のトレーラーハウス宿泊村」。

 

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カラフルなトレーラーハウスが並び、ウッドデッキもあり、日本じゃないような光景です。

 

フロントを通らないで部屋に出入りできるのも、普通のホテルとちがって、気楽でいいですね。

各自適当に宿泊用荷物を EL FARO においたら、またピストン輸送いただき、駅前の Cammas へ集合。女川にいさん・ねえさん もご参加いただき、交流会スタートです。

 

食べ物には、文化が反映されます。

 

おいしいお寿司はもちろん、特産品であるホヤ、特産品にならないか検討中の鹿のカツレツ。笹かまぼこ。etc.etc.
少しお酒がはいると、自然と一段階濃いコミュニケーションも始まります。
これまた時間が立つのが速い。交流会はお開きになったのですが、、、そこから、もう一弾濃いコミュニケーションスタートです。

 

駅前の商店街シーパレスタの、BeerBar ガル屋へ。そこに町長が普通に飲んで待っていました。

 

その後、Bar OWL, Bar SUGAR SHACK と、楽しい夜でした。
タクシーは夜10時には営業時間終了です。
EL FARO まで、20分くらいでしょうか。

 

最後まで飲んでいたメンバー10名くらいで、夏の大三角形の星空の下、てくてく歩いて帰りました。

 

Field Hack 2日目 に続きます

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