パソコンの前には、まな板と、様々な材料、調味料が並んだ異様な光景なバッカソン

MashupAwards2016(forALL)の最後のハッカソンは東京!そしてテーマは「バッカソン」!
サポートAPI企業の数はなんと10社も。サポート企業の方と参加者数がほぼ1:1という構成ではじまったこのハッカソンには新しいシステムが取り入れられました。それは、API争奪戦!
アイデアソンの際には、利用したいAPIを取り合って、それをベースに考えていただきました。(実際に作る際は自由です)

いつもと違う形で進行されたハッカソンで作られた作品はどんなものが出来たでしょうか?

このハッカソンでの最優秀作品は、最優秀賞賞金100万円のMashupAwards2016の一次予選免除となり、準決勝である2ndSTAGEに進むことができます。

■最優秀賞

■サービス名:ゴッドル/チーム名:ワンチャンオナシャス
アイドルを神のように身近に感じ、祈りを捧げるためのシステム
http://hacklog.jp/works/49629
1.アイドルの心拍数(hitoeで取得)をリアルタイムでスマートトイのSpheroに伝え、心拍に同期して点滅・振動します。Spheroを握っているだけで、アイドルの鼓動を感じ取れます。
2.アイドルの喜怒哀楽を自宅のポスターにプロジェクションマッピング。ドキドキすると花びらが舞うなど、アイドルの気持ちがいつもわかります。
3.ポスターを見てアイドルが悲しんでいることを察知したら、アイドル(ポスター)に祈りを捧げます。そうすると、アイドルに祈っている旨が通知され、元気になったアイドルは通知画面からお礼のSMSをヲタクに送信できます。受け取ったヲタクは喜び、さらにアイドルを好きになります。
   

心拍数に応じて、スフィロが連動し、プロジェクションマッピングが変わるデモはこちら

ケチャ(祈りを捧げる踊り)をすると、アイドルのスマホに連動するデモはこちら。

最優秀賞おめでとうございます!(ケチャで祈りをするポーズでパシャ!)

こちらの作品はドコモ賞とTwilio賞をゲットです!
 

スフィロを持たせてもらったのですが、本当に心臓がうごいているかのような動きをしていました。こんな形でスフィロの利用をみたのは初めてです。

 

<審査員>
今回、最優秀作品をきめていただいたのは、会場にいる皆様。
MashupAwardsの原点に戻り、会場にいるみなさん(API企業のみなさま+参加者の方+事務局)で最優秀賞を決めました。
 

審査基準はいつものこの3つの項目です。
①アイデア:独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
②完成度:2日間の努力が作品に反映されているか
③デザイン:芸術性、優れた表現技法

 

■発表作品

惜しくも最優秀賞は逃しましたが、他にも素敵な作品が発表されましたので、発表順に紹介したいと思います。各企業の独断と偏見で決定する「企業賞」を獲得した作品もありますよ!

■サービス名:ロシアンチキンランチャー/チーム名:運がなければ、即、死亡
「決闘申し込み」+「ロシアンルーレット」システム
http://hacklog.jp/works/49638
スマートテニスセンサ付きの刀を降ると、データスパイダー→ぐるなびAPIを取得→果たし状を相手にメールします。決闘の場所はぐるなび店舗。
そして決闘の地(お店)では、大きなマシュマロが飛んでくるロシアンルーレットゲームが待っているというストーリー。
 

チキンランチャーのデモはこちら

touch&tryでは、みんなでロシアンルーレットやりました!

こちらの作品はソニー賞、ぐるなび賞、アプレッソ賞とトリプルゲット!

 

 


■サービス名:great-wall-buying/チーム名:オープンソシオ
“爆買い”予報サービス+多国籍マイクロファイナンス支援事業
http://hacklog.jp/works/49630

日本の商品の価格変動から”爆買い”対象商品抽出、”爆買い”ピーク(導入/ピーク/終了)分析、国内需要動向との比較分析などを行い、フロントエンドでbotから購入予定商品の見積もり/契約書提供、バイヤーの行動履歴から、与信判定/売掛保証などを行います。
 

 


■合コン戦闘力チェッカー/チーム名:吉川中山
年収の高いイケメンを確保するアプリケーション
http://hacklog.jp/works/49626
合コンでとった写真と貰った名刺でイケメン度を判定。顔写真から年齢と性別を、名刺の情報から社名を判読し、イケメン計算に反映。また、合コンした飲食店の単価や、所持品もイケメン計算に反映。
社名と年収のマスターデータにはkintoneを利用。
 

こちらの作品は、マイクロソフト賞とサイボウズ賞をゲットです。
 

 


■サービス名:今晩紫陽花(こんばんしようか) /チーム名:サイトウ
電話版「YES/NOマクラ」
http://hacklog.jp/works/49624
旦那がヨメにワン切り電話をします。ヨメは気になって折り返し電話をすると、「今晩OKの場合は1を,NGの際は2を押してください。何をいっているのかわからない場合は着信しているこの番号をぐぐってください」」と流れます。OKの場合は「楽しみですね。」という返答メールがTwilio経由でとんできます。
 

デモはこちら!

Twilioの高橋さんの宣伝を交えた演技がとてもツボにはまりました。

 


■サービス名:ペッパー社員/チーム名:ふうたりすと
組織の活性化の使命を担う社員としてのペッパー
http://hacklog.jp/works/49600
社長決裁、そして福利厚生費決済もできるPepper。社員がつらそうな顔をしていると話しかけ、福利厚生を使っておごってくれます。そんなPepperはロボットだからこそ、ヒラ社員から会長までフラットにタメ口で対話できます。オフィスから会議まで、神出鬼没にやってきます。
 

 


■サービス名:Freedom Foodmaker FFVR/チーム名:TBD KK
醤油とプリンでウニ。Unityでウニを食べよう
http://hacklog.jp/works/48853
プリンに醤油をかけるとウニの味しますよね? 視覚をウニまみれにすると、人間何をたべてもウニの味がするのではないか?そんなチャレンジです。
HMDでウニの画像を流しながら醤油をかけたプリンを試食。また、耳からもウニに関する情報を流し刺激します。視覚と聴覚を支配されたら、味覚はコントロールされるか?!
  

美味しいウニを食べている人のデモはこちら

こちらの作品はIBM賞をゲットです!(みんなでUNIを表現)

ハッカソン中は、リアルで如何に美味しい味にするのかこだわっていて、エンジニアではなく料理人でしたねw。

 


■女子の「なんでもいいよ♡」を技術で理解する〜東工大生のためのアプリ〜/チーム名:whatever
女の子の「なんでもいいよ♡」の裏にある真意を見抜ける
http://hacklog.jp/works/49628
男の人に誘われて「何食べたい?」と聞かれても「なんでもいいよ」って答えるけど本当はそうじゃない!そんな女子の悩みを解決。そして、シャイな東工大生でもいいお店に女子を誘えるツールです。
まずは、デートに誘った相手とのLINEのやりとりをパソナリティインサイトにかけ、相手の性格を分析します。そして、関心の高そうなキーワードをぐるなびで検索し、レストランをリコメンド。即レスでレストランを提案できます。
そして、女の子が悲しい顔をしている(画像認識)と察知すると、LEDが光りウルトラマンの音が流れる機能も作りました!(がうまく動かずorz)
 

こちらはIBM賞をゲットです。

 

発表された作品は以上です!

 

■イベント風景

どんな流れで今回の作品は作られていったのか?!イベント風景もお伝えします。
今回のハッカソンの特徴はAPI企業と参加者の数はほぼ同数ということ!そして先週大阪バッカソンで起こった事件(8割がエロ・シモネタ)をご紹介!
 

APIをうまくMashupさせてお馬鹿な作品を作った過去の作品を紹介させてもらいました。
  

そんな事例のあと、まずはアイスブレイクとしてこちらの司令がだされました。
 

 

<インプットタイム>
空気が温まったら、早速インプットタイムです。今回は以下の10社の方にサポートにきていただきました。

1.Bluemix(IBM)
IBM Bluemixは、PaaS(Platform as a Service)として最強の開発環境をクラウド上でご提供致します。
Bluemixの特徴としては、開発基盤だけではなく、100を超えるサービス(IBM Watson(AI)、IoT、Storage(DB)、アナリティクス、モバイルなど)と連動されており、より素早く皆さんのアプリケーションを構築&運用することが可能です。
 

2.Microsoft Cognitive Service(日本マイクロソフト)
WebAPI経由で利用できる”人工知能パーツ”。画像認識から、性別年齢を判断したり、表情なども判定できます。
 

3.Twilio(KWC)
様々な通信チャネルを連携できるコミュニケーションAPI。またビデオ、チャット、電話、SMSなどの通信手段をアプリケーションに簡単に埋め込むことが可能。チャットフレームワークもあります。読み方は「トゥイリオ」だよ!
 

4.NTTドコモ
Repl-AI:チャットボットを作成し、APIとして利用することができるプラットフォーム。ノンブログラミングでいろいろできます。利用例として変女をご紹介。
デバイスコネクトAPI:デバイスコネクトWebAPI は、スマートフォンアプリやWebブラウザからの様々なIoT機器利用を実現するフレームワーク
 
 

5.kintone(サイボウズ)
ドラッグ&ドロップでデータベースの設計可能で、プログラム経験がない方でもOK。バックエンドだけでなく、地図などフロントエンドなどでも活躍。
 

6.SONY
・Food Analysis API:食べ物かどうか?食べた種類などもわかる食事画像解析技術のWeb API。ダイエットアプリ「あすけん」のAPIです。
Smart Tennis Sensor:テニスラケットでボールを打った時のスイングの種類などボールの当たった位置などのショットデータを簡単取得。
 
 

7.ユーザーローカル人工知能ボットAPI(ユーザーローカル)
日本語のメッセージに対して自然な受け答えや雑談を返すAPIのほか、語尾をキャラクター風に変換するAPIや文章を単語に分割する形態素解析APIなど、チャットボット開発に必要な自然言語処理を簡単に実装できるAPI
 

8.ぐるなびWebサービス(ぐるなび)
ぐるなびの情報を検索できるAPIで、レストラン検索API、多言語版レストラン検索API、応援口コミAPIの3つを提供。
 

9.楽天ウェブサービス(楽天)
楽天市場、ブックス、トラベル、レシピなどの情報を取得できるAPIを提供。
 

10.DataSpider(アプレッソ)
ハブ系APIに属するソフトウェア。各社から提供されるAPIを組み合わせ活用することも、オリジナルのAPIとして利用することもノンコーディングで実現可能。
 

インプットタイムがおわったら、質問+お触りタイムです。
 

 

<チームビルディング>
インプットが終わったら参加者一人ひとりの自己紹介になります。今回このハッカソンにきた意気込みや、興味のあるAPIなどを発表していきます。
 

作りたいものがあって参加した方もいらっしゃいました。
 

そして、チームビルディング。きまったらチームごとに座ります。
 

チームが決まったところで、アイデアで利用するAPIの争奪戦が始まります。見守るサポート企業のみなさま。
 

API争奪戦で獲得したAPIを使ったアイデアを考えていただきます。このタイミングでランチ!
ランチはハンバーグ+コーラだよ!
 

もぐもぐしたり、利用するAPIについて考質問したり。
 

そして、今回のハッカソンで作るアイデアの発表です。
 

 

<ハッキングタイム>
作るものさえ決まればあとはもくもくとハッキングです。
 
 

みなさま早速質問してます。
 

途中でおやつはいりまーす。なぜかカレーのルーもありましたね。

1日目終了の時刻なんですが…その時間までみなさまなかなか質問が終わりません。
 

進捗をシェアしたら、1日目終了です。
 

2日目の朝!レッドブルとオロナミンCでみなさまをお出迎え。
 

そして、眠気覚ましのドナルド体操です。

それが終わればみなさますぐにモクモクと作業です。
 

途中で参加者の方がMESHを利用しようと事務局の受け付けに。しかしSONYさんはいるのですが、MESHのサポートの方は今日はいらっしゃいません。部署が違うとわからないですよねー。(この日初めてMESHを触ったそうですw)
 

しかし!!!SONYの社員の誇りにかけて、MESHを勉強し始めました。

2日目のお昼はおむすびセット。「肉味噌+鶏五目」 VS 「明太子+おかか」はどっちが人気だったでしょうか?答えはブログの最後で!
 

徐々に小物がでてきたぞ!
  

しかし、一番おかしな風景はやっぱりこのチーム。机の上には、醤油やみかんなど… 

シェフの食材の説明がありながらの試食会が、サポート企業の机で行われておりました。
 

 

<成果発表>
そしてとうとう成果発表の時間です!作ったものを発表していくよ!
 

 

<touch&try>
成果発表が終わったら、みんなで作ったものを実際に触っていきます。実食!
 
  

 

<懇親会>
一通りtouch&tryがおわったら、みんなで懇親会です!カンパーイ。酒だ酒だ!
今日は餃子パーティ(餃子のみという懇親会ww)です!焼き餃子、水餃子、揚げ餃子!
 

 

  

そしてもちろん、実食もありますよ。これはウニだよー(みかん+醤油+ノリ)。

 

<結果発表>
そして結果発表の時間です。企業賞の発表が終わった後、最優秀賞の発表になります。
まずは、チームでの相互投票の開票です、その結果チキンランチャーと、ゴッドルが同率1位。その上でに事前に集計していたサポート企業+事務局の票を足します。
 

その結果、ゴッドルが最優秀賞に決定しました!おめでとうございます。

 

■MashupAwardsとは

今回のハッカソンは日本最大級の開発コンテストであるMashupAwardsのハッカソン予選。
Mashupとはもともとは「混ぜ合わせる」という意味の英語で、それがネットの世界でも使われるようになり、「複数のWEBサービスのAPIを組み合わせ一つのサービスを作る」という言葉。
その言葉の通り、MashupAwardsは複数のAPIを組み合わせたサービスのAwardsでしたが、時代も変わり、多様性ある作品が応募されるようになり、今のキーメッセージは「モノづくり自由形」
MashupAwardsのハッカソンいいところは、企業の方が二人三脚でモノづくりをしてくれるところ!今日もたくさんのサポータの方がきてくれています!是非この機会に新しい技術を学んでください。
MashupAwardsの楽しみ方はいろんな方法がありますが、ハッカソンは「新しい技術を学ぶ場」以外にも、「モノづくりをするきっかっけ」であり、「仲間を作る場」でもあり、「発想の刺激をうける場」でもあります。
 

Twitterのつぶやきまとめと、写真をみていただくと、イベントの盛り上がりや雰囲気がより伝わるかと思います!

・つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1050860
・イベント写真 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157672851010873

みなさま、お疲れ様でした!みんなでケチャポーズ!

 

 

蛇足

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今回はハッカソン中、Twitterのお知らせがものすごく来ました。その原因は以下の投稿のリツイート!
サポートAPI説明のツイートでここまでリツイートされたのは過去最高な気がします。(11.23時点で74リツイート)。変女パワーすごい!

 

最後に、どっちのランチショーの勝者は「肉味噌+鶏五目」でした。

 

MashupAwardsイベント情報

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イベントスケジュール http://mashupawards.doorkeeper.jp/(Doorkeeper)
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