9/22・23に福井工業大学にて行われました、ハッカソン「 Mashup Awards 11 ハッカソン予選 北陸〜 最新APIでMashup!!〜 #MA11」のレポートになります。

テーマは「このイベントを通して何を成し遂げたいか?」です。

 

 

このハッカソンでの最優秀チームはMashup Awardsの1stSTAGE突破扱いとなり、2ndSTAGEへの進出権利を獲得します!

最優秀賞を獲得したのはこちらの作品でした!

<最優秀賞作品>

■作品名:POS Bee / チーム名:ポスト入魂

おうちのPOST魂入ってます。

お家のポストにまつわる問題をIoTで解決するサービスが選ばれました!

審査員紹介

今回は、こちらの審査基準を元に以下の審査員の方に審査をお願いしました。

①アイデア (独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性)

②完成度 (実用性、ユーザビリティ、エンタテインメント性)

③デザイン (芸術性、優れた表現技法)

 

 

 

・黒田 樹氏  (リクルートホールディングス R&D本部 事業開発室)

・山本 大策氏(株式会社レレレ 代表取締役)

・山本 裕介氏(株式会社サムライズム)

 

カメラへのサービス精神満載のお三方!

 

それでは、今回のハッカソンで作られた作品を、最優秀作品から紹介していきたいと思います。

発表作品

今回は9チームの作品発表がありました。

 

<最優秀賞>

作品名:Pos Bee / チーム名:POST 入魂

http://hacklog.jp/works/3821

 

おうちの玄関先で、おうちの出来事をまとめてくれる、コンシェルジュサービス「POSBee」です。
呼び鈴を押すお客様、宅配業者、投函される郵便物を判別して、メールと音声でお知らせします。
感情を持った、「POSbee」は訪問者や荷物の内容に応じて、感想を付け加えてくれます。
「POSbee」は一日の締めくくりとして、コンシェルジュのレポート「POSbee日記」を提出。ダウンロードでも確認できますが、ネットワークプリントサービスを用いて、外出先でも、日記を確認することができます。

 

 

プレゼンシーン

 

表彰シーン

こちらのチームは最優秀賞を獲得です。おめでとうございます!

選出理由として「かつお!郵便とってきて」問題をIoTできちんと解決したことが講評で伝えられました。

いまは多機能になっているので、もっと解決するべきシーンを絞り込んではというところもまた伝えられた点となります。2ndSTAGEでブラッシュアップされたものが再度見られることに期待です!

 


 

チーム・作品名:ほたるのひかり

http://hacklog.jp/works/3818

スマホにどっぷりとはまってしまたこどもを現実世界に呼び戻すための、親子のコミュニケーションツールです。

 

FlashAir内臓の専用スマホケースをつけることを条件に子供にスマホの所持を許可。

FlashAirでネットワーク接続時間を監視し、1日一時間以上連続でスマホを使っていると、シャッターがしまってしまう。

ちゃんと宿題や、やるべきことをやっている子には親が持つペアアイテムである「お母さんスイッチ」を使うことで、シャッターを解除することが出来る。

 

この作品は受賞は逃してしまったものの、2つのFlashAirの連携を駆使し、実際に動作するハードを作り上げ、デモで確認させてくれた完成度の高さは圧巻。

 

プレゼンシーン

 


 

作品名:俺に彼女を!私に彼氏を! / チーム名:チーム独り身

http://hacklog.jp/works/3814

心拍計を使用して、お互いの気持ちを確かめ合うアプリ

 

お互いに装着したデバイスから心拍数を取得し、お互いのドキドキ具合を測ります。

出会った二人がドキドキしてたら、相手の写真をネットプリントで印刷して記念に保存できる。

用法用量を守って正しく使ってほしいサービス。

センシングや利用シーンなど、残っている課題については多いものの、あえてそこを隠さない姿勢と

ストレートなチーム名がぐっと来ます。「とてつもないデモをやります」というセリフから始まるデモンストレーションのシュールさがすごいです。

 

プレゼンシーン

 

 


 

チーム・作品名:にゃんこマスター

http://hacklog.jp/works/3816

猫の写真をゲットして、目指せ猫マスター!

 

FlashAirを挿したデジカメで猫の写真を撮影すると、猫写真が解析され猫の種類をメールでお知らせしてくれるゲームサービス。

なんと、2日目からソロで参戦という豪の者っぷりを発揮してくれましたが、流石に半日足らずの時間では完成までは至らず・・・、今後に期待です。

質疑応答中にあったやり取りの中で「こういったゲームはスマホのほうが向いているデバイスなのでは?」という質問がありましたが、

FlashAirを使うことによって、デジカメオンリーでもゲームができるということでもある、という返答にハッとしました。

プレゼンシーン


 

作品名:コンビニ買い物競争(借) / チーム名:net-print-hack

http://hacklog.jp/works/3808

コピー機から「借り物競争」ならぬ「買い物競争」をするサービスです。

 

出題者は、買い物指令や謎解きのお題をウェブから登録します。登録された問題はTwitterでネットプリントの番号とともに拡散。

 

回答者は、指令に従って買い物に行き、証拠写真をネットプリントした紙と一緒に撮影してアップロード。

利用シーンとして、将来的に謎解きイベントでの利用などで活用できれば面白いのではという構想がありました。

また、質疑では今のところ回答者が答える術はテキストではなく写真しかないが、それが逆に面白いのではないか、boketeのような大喜利をすると面白いかもしれない、という意見もありました。

 

プレゼンシーン


 

チーム・作品名:墓地墓地いきましょう

http://hacklog.jp/works/3843

「墓地墓地いきましょう」は毎年のお墓参りを後押しするアプリです。

 

おじいちゃんのBotをTwitterに作成し、墓参りを催促してくれるサービス。

キーワードは家族の絆としての墓参り。

墓参りに行くと、おじいちゃんの往年の姿をネットプリントでき、

墓参りに行かないと、なんらかのデメリットのあるいたずらが行われるという構想でしたが、

今回実現できたのはおじいちゃんのBOT部分のみとのこと。

墓参り促進というコンセプトは良いというレスポンスがあったので、ブラッシュアップされることに期待です。

プレゼンシーン

おじいちゃんの気持ちになって考えられた言葉たち・・・。

 

 

 

 


 

チーム・作品名:Fairy Round Tripper

http://hacklog.jp/works/3809

入力した言葉を様々な言語に順番に翻訳していき、最終的に日本語に戻した時に面白い翻訳になる言葉で笑うアプリ

 

翻訳の微妙なズレを楽しむサービス。妖精が色んな所に言葉を運んでくれるというコンセプトの作品名。

これは実際にやってみないとわからない面白さと、面白いと信じてやりたいことを貫いた姿勢が個人的にグッと来る作品でした。

 

プレゼンシーン

 

弱肉強食→ジャングルの法則

 

おじいさんは山へ芝刈りに行きました→グランドファーザーマウンテンは芝刈りにいきました

 

 

表彰シーン

こちらの作品は99designs賞を獲得!おめでとうございます!

この賞は「あとはデザインがあれば・・・!」というものに贈られる賞となります。

せっかくなので99designsでかっこいいロゴをつくってぜひMA本戦へご応募いただきたいです!

 

 


 

作品名:なんとかのぉと(仮)/ チーム名:なんとか

http://hacklog.jp/works/3807

政治家等の公人に対してメッセージが送ることができるウェブサービス。

 

ちょっといつものSNSアカウントでは発言しづらい政治への意見などを、公人のアカウントに匿名で送ることが出来るサービス。

ネガティブな意見は感情解析によりフィルタリングされ相手に届かない(ただし、一定数を超えると溜まっているということで届く)

質疑ではネガティブな意見から得られる知見も多いので、全く見られないようにするよりは、綺麗な言葉に置き換えるなどのサービスにしたほうが

建設的ではないかという意見もありました。

 

プレゼンシーン

 


 

 

チーム・作品名:カホンツリー

http://hacklog.jp/works/3806

光×音×ITをテーマに楽器の新たな機能拡張を!!

 

 

ビジュアル表現に特化した作品。

カホンを叩いて音を鳴らすと、リアルタイムに画面エフェクトに反映されます。

スマホから花や葉っぱを散らすことが出来るエフェクトを送ることが出来、

ライブなどのイベントをみんなで一緒に音楽を楽しめるというコンセプトの作品でした。

 

 

プレゼンシーン

 

表彰シーン

こちらの作品はDocomo賞を獲得!

選出理由は新しいCommunicationツールを作成したこと!おめでとうございます!

 

 

今回発表された作品は以上です・・・・が?

 

SHARPさんのエキシビジョン作品登場

なんと、SHARPさんが二日間の間に作品を仕上げていました!

エキシビジョン作品の情報をお届けします!!

 

作品名:すのーでんくん for biz チーム名:債務超過

匿名の企業情報リークをサポートするサービス・ツール。

サービスに登録すると、ネットプリントの番号が送られてくる。

内容はSDカード・・・もといFlashAirに貼り付けるための偽装カバー印刷。

上司にFlashAirをSDカードとして使わせて、秘密の情報を取得・新聞社にリークするためのツール。

 

 

 

 

 

正直内容についてはこれでも色々と端折ってますが、

SHARPさん、目の付け所以外もシャープすぎです。

なお、API紹介でもだいぶ衝撃的なスライドが登場してますので、記事後半もお見逃しなく。

 

イベント風景

シルバーウィーク最後の日を、ハッカソンで過ごすのも素敵ですよね。

会場はピカピカ(まさに当日朝出来上がりました!)で、天気にも恵まれ、充実の環境でした。

 

 

イントロダクション

まずは、福井サイン行支援センター販路開拓支部長 藤田さんより開会の挨拶を頂きます。

 

つづいて、松川さんから今回のハッカソンのテーマを説明。今回のテーマはこの会を通してなにを成し遂げたいか。

 

MAの聖地、福井県

福井県は、かなり昔からのMA参加リピーターの方や、過去に最優秀を含む受賞者がいたり、ハッカソン経験も豊富な人が多い地域です。

攻略ページで紹介している作品にも、福井県からの作品が存在しています。

 

 

福井県からの過去の応募作品を振り返り紹介。

しかし、MA9,MA10と優秀・最優秀がなく「これでいいのか!福井!」ということで、

参加者の人にもいい感じのやるきに火がつくオープニングとなりました。

ガジェットから印刷サービスまで、API情報のインプット

本イベントをサポートいただくAPI企業の方から、APIに関する説明を頂きます

 

FlashAir(TOSHIBA)
http://hacklog.jp/apis/330

「FlashAir」は無線LAN機能と「Webサーバ機能」を搭載したSDメモリカードです。電源を供給するだけで、保存したファイルを無線LANで配信する超小型Webサーバとして使えるユニークな商品です。
開発者向け情報サイト「FlashAir Developers」(運営:フィックスターズ)で公開されているAPIを参照すれば、用途に適したアプリも開発できます。
FlashAirは小さなSDカードなのに、やれることは超多種多様。
GPIOが使えたり、Luaスクリプトを動作させたり、アクセスポイントとしても使用できたり。
そのハイスペックさから「変態SD(褒め言葉)」と呼ばれることもしばしばあるそうです。

 

 

 

 

ネットワークプリントサービスWebAPI(SHARP)
http://hacklog.jp/apis/234

ネットワークプリントサービスは、写真やPDF、MS-Officeなどのファイルを、
サークルK、サンクス、ファミマ、ローソンなど、全国約30,000店舗のコンビニにあるマルチコピー機で、いつでも簡単に印刷できるサービスです。
Web APIを使うと、御社のサービスやアプリから、ネットワークプリントサービスに、ファイルを簡単に登録することができます。
急に印刷物が必要になったり、お家のプリンターのトーンが切れてしまったりというシーンで活躍するのは勿論
クーポンチラシ等の頒布物の印刷番号をTwitterで共有して沢山の人に配布したりする活用法もあります。

 

 

SHARPさんは発言の何もかもがシャープ、っていうかもうキレッキレです。

 

 

 

デバイスコネクトWebAPI(NTTドコモ)
http://hacklog.jp/apis/224

デバイスコネクトWebAPI」はスマートフォン上に仮想的なWebインターフェイスを実現する技術で、 ネイティブアプリ・Webブラウザを問わず、様々なデバイスの機能をREST APIから利用できるようになります。
また、個々のデバイスの開発環境を準備する必要もありません。 WebブラウザからBluetooth機器の操作を行えるAPI。
機能毎のラッパーも用意されており、対応機器の個別の仕様理解・開発環境構築が不要など、ハードウェアを扱ってみたい人の強い味方。
機能拡張もプラグインを行なうことにより可能となっています。

 

 

おさわりタイム

ハードウェアの詳細や、APIの仕様など細かいところを確認・質問できるAPIおさわりタイムが10分ほど設けられました。

いい感じの情報収集が行えていたようです。

自分の心に問いかける・・・!メディテーションタイム

今回はアイデアソンは行わず、代わりに「自分がなにを成し遂げたいか」を瞑想しながら考えていただきました。

静まる会場・・・あまり見かけない光景です。みんなで心を落ち着ける・・・様子を横から写真撮っていました。

 

成し遂げたい事宣言

漠然と、成し遂げたいことをまとめてお互いに見せ合います。志が近い人同士でチームを組むという流れです。

参加者の中には既にやりたいことをかなり具体的に持ってきている方々がおり、すぐに欲しいスキルを持ってる人をスカウトするようなシーンもちらほら。

 

 

 

チームでランチでアイデア出し

初日のランチは松茸の薫る炊き込みご飯のお弁当!決まったチームで一緒に食べながら、アイデアをまとめていきます。

 

アイデアの方向を確定・宣言

どんなアイデアにするかを決めて、宣言してもらいます。

作品コンセプトがきまる、重要なポイントです。今回はこの時点で最後のイメージまで固まりきっている物が多かったです。

 

もくもく・・・工作が多い!

今回目立ったのが、工作作業の多さ。プログラムやグラフィック以外にも色んな物が作られていました!

 

 

 

 

話しながらプログラミング。もくもくして、あっという間に開発時間は過ぎ去ります。

 

 

出来上がった作品については、記事の先頭のほうで振り返ってみてください。

 

イベントの最後はみんなで集合写真!

2日間お疲れ様でした!

 

あわせ、今回のイベントにあたり、ご協力を頂きました福井産業支援センター大西さん・大木さん、福井工業大学 山西さん、誠にありがとうございました!

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/877610

●イベント写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157658955903092

編集後記

 

今回、個人的に一番うれしかったのは「ものづくり自由形」というフレーズを出して作業いただいたことでした。

Mashup Awardsのあり方、参加する人へのそうあってほしさというか、いろんな思いを詰めたフレーズで、

その意味が届いたことに、強く嬉しさを覚えました。

 

あとは、福井に行くのはこれで4度目ぐらいなのですが(以前はMA参加者の立場としてだったのですが)

毎回毎回、参加者の方も、関係者の方も、ホスピタリティがとてもすごいのです。今回も本当にお世話になりました。

 

ツイートを引用させていただきますが、福井工業大学にもオリジナルポスターでMAのことを宣伝頂いたりしています。

 

MashupAwardsイベント情報 以下のコミュニティページ・アカウントにて優先的に公開していますので、是非ご登録をお願いします。

DoorKeeperコミュニティ http://mashupawards.doorkeeper.jp/
Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/382075595204788/MashupAwards
Twitter https://twitter.com/mashupaward

関連する記事