2つ目の地方予選会場(Mashup Battle 1st Stage地域)は東京です。東京は応募者が多くなるため、2回に分けての予選会となり、今回はその1回目。
当日に複数作品をエントリーする人、明日と分けて別々で作品をエントリーする方と戦い方は様々です。

 

今回は29作品のエントリーがあったのですが、欠席者が多く、結果17作品の発表となりました。でも発表者からしてみると競争率的に低くなってラッキーですねw。発表数は少なくなりましたが、レベルはとても高く接戦となりました。

 

長期決選となるので寿司とビールを食べながらの発表となりました。

 

それでは早速発表された作品をご紹介しますね。

■発表作品

まずはトップ3作品からご紹介します。

激戦区、東京予選を勝ち抜いた作品はこちらです。

 

<1位>⑯作品名:peta×peta

http://hacklog.jp/works/4113

中敷型デバイスとスマートフォンを連動した頭脳戦SFおにごっこ

靴の中敷きに圧力センサー仕込み、強く踏み込んだ参加者の足跡が地図上に表示されながら楽しむIT×鬼ごっこ。走ると位置が把握されます。移動距離だけポイントが加算され、鬼になってしまうとポイントは止まってしまいます。但し、自転車、電車、クルマでの移動の場合は加速度センサーで判定し、移動距離と加算はしません。鬼ごっこのtouch判定はBluetoothですれ違いをしたときに判定します。

リアルデモ!鬼が近づいてくると…近づいてくると…。(すいません。成功シーンを取り逃がしました)

 

2nd進出おめでとうございます。

 

 

そして、次点はこちらの2作品です。

 


<2位>㉑作品名:gの天秤

http://hacklog.jp/works/4145

リアルタイムに取得される検索ヒット数1件を1グラムに置き換え、ことばの重みをフィジカルな天秤の傾きによって視覚化

天秤の両端の皿に液晶ディスプレイをのせ、それぞれの画面には一定時間ごと、8ヶ国語の中からランダムに選ばれる「人間の評価軸になるような、能力やスキルに関することば」と、そのことばのGoogleでの検索ヒット数が表示されます。都度リアルタイムに取得される検索ヒット数1件を1グラムに置き換え、ことばの重みをフィジカルな天秤の傾きによって視覚化します。

こだわったのは、しなやかな揺れ!ステッピングモータを作るのに半年かけました。このしなやかな揺れをみて!

創ろうとおもったきかっけが卑弥呼というのも面白いエピソード。時代により人を評価する尺度は変わっていることに気付き、今の時代は瞬時に定量的に答えをだす検索エンジンこそ神の声だ!!という、発想の転換にMAらしさを感じた作品でした。

またこちらの作品はインタラクティブ・デザイン部門賞の決勝にも残っている作品です。

 

 


<2位>㉗ローコストレーザープロジェクタ ProjectionBall

http://hacklog.jp/works/4733

レーザープロジェクタの部品やシステムを見直し、部品代1万弱という低価格で誰でも使える小型レーザープロジェクタ

明るい部屋でもはっきりと描画でき、またスマートフォン用のバッテリで動作するため、電源に制限されず様々な場所で使用することもできます。
Raspberry-piなどに接続してIoTディスプレイとして活用することや、企業のロゴなどを描画させてデジタルサイネージとして活用すること、お洒落な飲食店などの看板、アートやインスタレーションの一部として使って頂くことなどを想定したデバイス。

SDカードから好きな図形を描画することが可能

こちらの作品は、休憩時間にいろんな人が見に行った作品。もっと色んなパターンの表示を見たかったです。

 

 

続いて、発表された順番に作品をご紹介していきたいと思います。

 

 


①作品名:SMART BEER GLASS /チーム名:チーム・カンパイ

http://hacklog.jp/works/2021

飲みの場所をもっと楽しくできる、ジョッキ型デバイス

ジョッキ内に液晶を内蔵し、メールで画像と文章を投稿、ジョッキ内に画像を表示しメールで投稿された文章を、人口音声で読み上げます。

デモ

 

 

 


④作品名:nemimi /チーム名:Kirinsan.org

http://hacklog.jp/works/3363

突然耳を奪われる、あるいは人の耳を奪う。nemimiはそんな新しい体験を提供します。
1人で使う分にはただの音楽プレーヤーですが、近くにnemimiユーザがいると、突然誰かの曲が流れてくるかもしれないサービス。またnemimi自体もAPIを用意しているので、特定のエリア内のnemimiユーザーへの同報も可能。例えば閉店時間に蛍の光を流すなど。

デモ

 

 

 


⑤作品名:ランダムプレーヤー with Beacon /チーム名:Loop-Sessions

http://hacklog.jp/works/3413

ユーザーにおすすめしたい楽曲をビーコン経由で案内することが可能

アプリを起動すると、Billboardのチャート一覧がリスト表示され、選択すると、その曲に近いおすすめ曲が別リストとして表示されます。 また、用意しているビーコンにスマホを近づけると、各ビーコンにそれぞれ別のおすすめジャンルの一覧が別リストとして表示されます。

デモ

 

 

 


⑪作品名:おもてなしアプリ

http://hacklog.jp/works/3661

ツイッターのようなつぶやきを拡張現実上で行うアンドロイドアプリ

マーカーをスキャンすると、登録されたメッセージが拡張現実上に表示されます。 そのメッセージは、自由創作ではなく、たくさんの例文の中からの選択します。これにより、面識のない出席者と会話を始めやすくなります

プレゼン風景

デモを動画で撮影できなくてすみません。デモでは、チューリップの画像をスキャンすると「グルメに関心があります」というメッセージがでたり、「将棋の相手を探しています」というメッセージがでたり!そのメッセージセンスや画像とコメント内容の関連のない度(あえて不便にしてる?)になんだかMAらしさを感じてしまいました。不便にするってある意味の楽しさの演出でもありますよね。

 

 


⑬ 作品名:一緒にPepper byHAL東京AZMS

http://hacklog.jp/works/3834

ペッパーが一緒に運動をしてくれるアプリ

アプリが起動したら、タブレットの指示にに従ってタッチや話しかけて遊びます。親子の絆をUPするような指示や、クイズなどであれば知育としても利用できます。

デモ動画

 

 


⑮作品名:Polarium

http://hacklog.jp/works/4043

ポラリウムは、あえて不便にしたちょっと変わったメッセンジャー
スマートフォンを背中合わせにくっつけると、手書きメッセージを書く画面に切り替わります。書いたメッセージは、自分の書いてる表情と共に、送信されます。 そして、1分ぐらいで相手に届きます。ユーザ登録は必要なく、位置情報を元にペアリングして利用します。
相手の手に触れて、相手の目を見ながらメッセージを書く。そんなドキドキと、届くまでのドキドキを2度楽しめる新感覚メッセンジャーです。

おっさんラブラブ中のデモ。

メッセージ届いたよ!

 


⑰作品名:Let’s ペパ宿

http://hacklog.jp/works/3840

子供が宿題をしない!やる気を出させるためにPepper、一緒に考えて!(考えるフリして!)

子どもがPepperに宿題を見せ、画像認識で共有。Pepper問題を認識したら、一緒に考えるふりをします。答えは教えません。「答えわかったー?教えてー!」と答えを催促し、あっていたら褒めることもします!

画像認識や、音声部分はPepperの機能ではなく、Project OxfordやIBMのWatsonAPIを利用。

デモ動画

 

 


⑱作品名:My bousainote

http://hacklog.jp/works/4125

あなたのためだけの防災学習アプリ

追跡記録した位置情報履歴からユーザーの生活圏を自動判別し、その周辺の情報を提示するその人専用の防災学習アプリケーション このアプリは、ユーザー特化の情報収集型であることで、自分に必要な情報をふとしたときに閲覧し学習することができます。

デモ?

 


⑲作品名:横根アーカイブ

http://hacklog.jp/works/4144

地域の人が作る、集落の美しい風景を伝えるスマートフォンアプリ

地図上のアイコンをクリックすることで、住民の方々から寄せられた思い出の写真、集落の現在の風景、そして民俗文化を撮影した映像を閲覧することができます。さらに現地においては、GPSおよびAR技術を用いて、写真や映像をスマートフォンカメラの視野に重ねあわせて表示することができます。

デモ動画

このアプリを作成するまでには、お祭りなどを手伝って街の人と仲良くなったり、ワークショップを開催してデータを作成したり…といった、プロセスがとても興味深い作品でした。会場がなんだかほっこりした雰囲気に包まれましたね。

 

 


㉒作品名:傘の家

http://hacklog.jp/works/4151

天気予報通知IoT

腕の生えた家のオブジェが傘を持っています。内蔵のWiFi対応マイコンが1時間おきにネットから天気予報情報を取得し、予報が雨や雪だった場合に傘を持ち上げることで知らせます。

一時間に一度の情報取得なので、早送り動画で!

「傘の家」が正常に動いているのかどうかを、もっと視覚的にわかるといいという意見もありましたね。家に窓をつけ、明かりを灯すと、なんだかあたたかみも演出できるので、そんなデザインになるともっといいな。なんて思いました。イメージはこんな感じ→まごチャンネル
ちなみに、傘はリカちゃん雨の日セットの一部です。

 

 


㉓作品名:TokyoTrendPhoto

http://hacklog.jp/works/4195

Instagram で人気の #ハッシュタグ を毎日ランキングで紹介
Instagram APIを利用して日本語ユーザーが使用しているハッシュタグのうち、前日よりも使用回数の増加率の高いものをトレンドハッシュタグとして紹介。さらに日本人ユーザーが投稿した写真のうちでいいね!が多かったベスト15の写真も紹介しています。

急上昇のタグがわかる

日本で人気のベストテンハッシュタグ

時代の先取りをいつもしちゃう森さんw。(4年前にingressに似たサービスを応募)。そして何でもランキングにしたがる森さんw。(昨年の2ndSTAGEでもトップ10にはいったバズ度ランクを応募)。すでにMA名物プレゼンターですねw。

 

 


㉖逃げ足自慢!RUN theta RUN by K2Z

http://hacklog.jp/works/4248

鬼ごっこの勝敗を判定し、決定的瞬間を撮影してくれるRICOH THETAとBeaconを使ったアプリ。

THETA(360度全天球)カメラのついたヘルメットをかぶって鬼から逃げます。 勝敗(逃げ切ったのか捕まったのか)は、手持ちのBlueTooth LE搭載アプリにお任せ。 捕まるかタイムアウトすると音が鳴ると共にナイスショットをアプリがシェアしてくれます。

デモ動画

 

 

 


㉙起動戦士B.I.Z.O.M. ~びりびり痛い絶対起きる目覚まし~

http://hacklog.jp/works/5422

電流で起こす目覚まし。TwitterやFacebookなどからの遠隔操作も可能

設定したアラーム時間になると、スマホから手につけているウェアラブルデバイスに通知され、そのデバイスから電気が流れます。 また二度寝してしまう人には、友だちが遠隔操作で電流を流すことも可能です。
Facebookやtwitterで起き(ろ|て)の言葉が入ったMention、起こす専用の電話回線(Twilio)への電話、起こす専用のページのボタンクリック、などをDataSpideで収集し、一定数以上集まればアラームを設定していなくても、電気ショックを流せます。

デモ動画

いたずら心というスパイスを、サービスにマッチングさせてくるセンスはとても好きです。そしてメンバーの職種には遊び心もひそんでいます。

スクリーンショット 2015-10-28 16.37.33

 

 


⑳作品名:mimic by フュージョン

http://hacklog.jp/works/3846

アニメやゲームのあのポーズを Pepper と一緒に

Pepperにアニメやゲームのポーズを実際にやってもらい、ついつい自分もそのポーズの練習をしてしまう。そんなサービスです。フュージョンやレレレのおじさんの動きなどをPepperに実装してます。

さぁ、Pepperとフュージョンしてみよう!

 

 

 

今回発表された作品は以上です。

全ての発表が終わったら、参加されたみなさまの相互投票で2nd進出作品を決定します。投票用紙をリアルタイムで開票。ホワイトボードに正の字を書いていきます。ワクワクどきどき。

 

そして結果はこちらのとおりです。

 

 

予選会は以上で終了です。あとは、みなさまの作品をお互いに触ったり、仕組みを質問したりわいわいと。

 

 

みなさま、おつかれまでした!

 

 

今回負けたからといってコレで終わりというわけではありません。まだオンライン審査がありますので、希望を捨てないで朗報をお待ちください。

 

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/891879

●イベン写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157658052605304

蛇足

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予選の好きなところの一つは、自分の作品を自慢気にプレゼンしているみなさまを見ることです。仕事などでなく、個人で作っているものなのは、なかなか人前で披露する機会は少ないと思います。自信満々でプレゼンする方、めっちゃ緊張しながらプレゼンする方と様々ですが、プレゼン中の表情はみんないきいきしています。

予選の好きなところのもう一つは、発表後の参加者同士のコミュニケーションです。発表した後って、みなさま近くの席の人に質問を受けたりしています。おなじようにモノづくりしている人は、自分のこだわりポイントなどを理解してくれる可能性だって高いです。

 

コンテストなので、もちろん何かの賞をとってほしいし、評価されなかったら悲しいし、負けたら悔しいと思います。ただ、イベントでは負けたとしても、一人でも興味をもってもらえる人に出会えるかもしれません。作品のフィードバックだってもらえます。

発表することってとても大事だと思います。そして自分の作ったものの発表って絶対楽しいはず!

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