10/11、12に大阪 中央会計株式会社セミナールームにて行われました「Don’t Think. Hack!! Mashup Awards 11 ハッカソン予選大阪 #MA11 〜ぶっ飛んだ Hackしたって ええんやで〜」のレポートをお届けします。

 

今回のハッカソンの最優秀賞作品はMashup Awards11の2ndSTAGE進出権利を獲得となります。

その権利を獲得した作品は、こちらの作品です

 

作品名:TRIP TRAINING

http://hacklog.jp/works/4331

 

ハコスコでVR体験ができるプロダクト。好きな場所で筋トレに励むことができ、筋肉のどこの部分に効いているのかが見える作品。

その面白さは体験してみないと分からない!

審査基準

今回のハッカソンの審査基準は以下の3点でした

 

① アイデア(独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性)

② 完成度(実用性、ユーザビリティ、エンタテインメント性)

③ デザイン(芸術性、優れた表現技法)

審査員紹介

今回のハッカソンは以下のお三方に審査いただきました。

 

水野 博之 氏 トンガルマン株式会社 代表取締役

 

河口 信夫 氏 名古屋大学 未来社会創造機構 教授 /NPO 法人 Lisra 代表理事

 

有山 圭二 氏 有限会社シーリス代表

 

発表作品

今回のハッカソンで開発された作品を最優秀賞から、発表順に紹介いたします。

 

<最優秀賞>

④ 作品名:TRIP TRAINING

http://hacklog.jp/works/4331

 

ハコスコスマートフォンを装着し、視界をVR空間にするプロダクト。

その空間内は、自分のやる気の出る筋トレフィールドです。家にいながら好きな環境で筋トレが出来る「近未来の筋トレ」。

また、自分のスクワットや腹筋の回数をカウントしてくれる機能がついており、筋トレに没入することが可能です。

可愛い女子トレーナーがいつも横にいてくれるようなオプションも選択可能。

この作品は新規・独自性と発展性が高く評価され最優秀賞に輝きました。

質疑や講評時にも「音楽やゲームの要素を取り入れたらどうか」などの発展形の形が思い浮かぶような会話が多くありました。

2ndSTAGEでバージョンアップした作品を見られることを期待してやみません。

 

また、実はこの作品の発端はAPIインプットタイム時のサイボウズさんのKintoneのプレゼンの自己紹介時の「趣味は筋トレです」の一言に端を発しています。

また、ハコスコはniftyさんの3分クラウド体験会からの提供物。

その場のインプット・提供・需要が奇跡的に噛み合い、形となったこの作品。ハッカソンというイベントのある種の奇跡を垣間見たような、そんな気持ちです。

 

プレゼンの様子

 

 

多種多様なステージを選択可能です

 

筋トレした結果をリザルト画面に表示。トレーニングがどこの部分の筋肉に効いたかわかります。

 

 

最優秀賞獲得おめでとうございます!

 


 

<データスパイダー賞>

① 作品名:LivenPepper

http://hacklog.jp/works/4328

 

殺 伐 と し た 開 発 現 場 に p e p p e r が ! !

テストに失敗するコードをリポジトリにプッシュしてしまった時、気まずくなってしまう開発現場をpepperがマイルドにしてくれます。

CircleCIで実行したテスト結果をポーリングで監視し、結果内容に応じてpepperがアクションしてくれます。

 

プレゼンの様子

 

 

 

こちらの作品はデータスパイダー賞を獲得!

選出理由は、データスパイダーを利用したことを始め、APIを利用して開発時間を短縮するという、データスパイダーの”時間をかけずに素早く開発が行える高い開発生産性”をハッカソンで遺憾なく発揮したことが選出理由となりました。

 


 

 

② 作品名:無能のミサワ チーム名:Team.fuckin-specs

http://hacklog.jp/works/4333

 

煽られたがりの人に向けたプロダクト。

LINEっぽいチャットの声入力インターフェースが用意されており、適当に話しかけるとミサワボーイズたちが煽ってくれます。

1人チームで作りきったことと、”やりたいことをやった”その姿勢に敬服です。

 

プレゼンの様子

 

 

 


 

<pepper賞・田中賞>

③ 作品名:へぇこいてません

http://hacklog.jp/works/4328

 

実際に起こった出来事から発案されたプロダクト。

在りし日、男の子と、その個のことが好きな女の子が二人っきりで甘エビを食べていると・・・女の子がプゥとおならをしてしまったという、なんとも気まずい出来事。

結局その後あった時もやっぱりなんとなく気まずいという・・・、うーん、いかんともしがたい話。

でも、このプロダクトがあれば、そんな気まずい問題を解決。pepperがそんな気まずい空気を笑いに変えて吹き飛ばしてくれます。

実際に起こった現場の雰囲気を寸劇で再現したプレゼンをしてくれました。

 

プレゼンの様子

 

 

おならをしちゃった・・・

 

 

おならしたのは、あなたですね??

という、ツッコミ役となって気まずい空気を笑いに変えてくれます。

なお、指を差すのは男性側になるように調整されています。

 

 

 

こちらの作品はpepper賞田中賞を受賞!

pepper賞は、生活の中の一員としてpepperが溶け込んだ形であるプロダクトを発案したこの作品に、

田中賞は、スライドを使わずに紙芝居と寸劇でプレゼンをやりきった姿勢に、それぞれの賞が送られました。

 


 

<nifty賞>

⑤ 作品名:LIFECODE BATTLER チーム名:バーコードバトラー

http://hacklog.jp/works/4330

 

 

昔懐かし、バーコードバトラーを引っさげ登場したプロダクト。

(バーコードバトラーってみなさんご存じですか??)

暮らしをロギングして、一日の終わりにバーコードを発行。家族みんなでバーコードバトルをする作品です。

家族のふれあいのためにバーコドバトラーを使おうという、そのシーンが実現するかはさておき、バーコードバトラーを愛し、そして使いたかったということを強く感じる作品でした。

手作りのバーコードバトルカードを作成したり、バーコードバトラーのコード解析など、なにげにガチ技術の結晶です。

 

 

プレゼンの様子

 

 

 

 

こちらの作品はnifty賞を獲得!おめでとうございます!!会員認証の機能などをちゃんと搭載したバックエンドの実装のこだわりが評価ポイントとなりました。

副賞にはスマートフォンアプリ用ペーパープロトタイピングツールや特別ライセンスなどが授与されました、これを使ってさらなる発展系になることを期待です。

 


 

<Kintone賞>

⑥ 作品名:快適職場 チーム名:No meat No life

http://hacklog.jp/works/4322

 

 

貴方の職場は快適ですか?実際に会場に聞いてみたら「職場に行きたくてたまらないよ!」って人はなんと1名のみ(審査員の有山さん)
みんながもっと職場を快適に過ごせるように、職場の人間関係を円滑にするためのプロダクトです。

人間、間接的に物事を伝えられると、それをより強く感じるもの。pepperに間接的に伝える誰かの役回りを行ってもらいます。

日報に誰かに宛てるメッセージを入力すると、pepperが職場の同僚にそれを伝えてくれます。

搭載されているカメラで顔認識をしてちゃんとその人宛に伝えてくれます。

 

 

プレゼンの様子

 

 

 

 

こちらの作品はKintone賞を受賞!

良いチームワークある所にKintoneあり。チームワークを円滑にするこのプロダクトに賞が授与されました。

 

 

今回のハッカソンにて発表されたのは以上の6作品となります。

 

イベントの様子

オープニング

今回予選ハッカソンのサブタイトルはぶっ飛んだHackしたってええんやで、でした。

サブタイトルに似つかわしい、バーコードバトラーやおならの話など、ユーモアあふれる作品が出揃いました。

APIインプット

今回提供いただいたAPIの紹介です。

 

kintone(サイボウズ株式会社)

http://hacklog.jp/apis/219

 

kintone(キントーン)はドラッグ&ドロップで簡単にデータベースが構築できる、クラウド型のデータベースサービスです。

ノンプログラミングでのフォーム作成、Excelライクなグラフ描画、メッセージやデータへのコメントの付与や、グループワーキングツールの提供などのシステム開発に必要となる機能を包括的に提供しています。

 

 

 

 

自己紹介時の「趣味は筋トレです」の一言が与えたインパクトは絶大。

また、サイボウズさんの提供してくれたノベルティの中に含まれていたフエラムネですが、フエラムネを吹くとサポートに駆けつけてくれるという斬新な仕様を持ち出し、サポート体制のイノベーションを披露していただきました。

なお、有効範囲は聞こえる範囲までだそうで。

 

 

 


 

Pepper(ソフトバンクロボティクス)

http://hacklog.jp/apis/235

 

Pepperは高機能な「自分の判断で動くことが出来るロボット」でありながら、

ハッカソンの場ではアプリ開発のプラットフォームでもあります。

動かす・コミュニケーションを取る、タブレットを利用する、人を認識するなどをはじめ、タッチ・深度・レーザーセンサなどを用いた高機能なセンシングが使用可能です。

開発言語はPythonの使用となります。

 

 

 


 

ニフティクラウド mobilebackend(ニフティ株式会社)

http://hacklog.jp/apis/155

アプリケーションの開発に必要な汎用的機能をAPI、SDKで提供しサーバー側のコードを書くことなく、 サーバー連携するアプリケーションを効率よく開発できるようにするmBaaS(mobile Backend as a service)です。
データストア・ファイルストア・SNS認証・会員管理・Push通知・位置情報検索などの機能がご利用頂けます。

 

逐一自分でサーバーを建てること無くバックエンド全般の機能が使える便利なAPIです。

特にプッシュ通知機能は利用率ナンバーワンの機能とのこと。参加者からも便利だという声が聞こえていました。

 

 

ニフティさんがサポートに来ている時のハッカソンでは3分クラウド体験会というハンズオンの受講が可能です。

さらに受講者には得点もあり、今回はハコスコがプレゼント品として贈られました。

 

 

 

 


 

DataSpider Servista(株式会社アプレッソ)

http://hacklog.jp/apis/296

 

ノンプログラミングでデータやシステムをつなぐことが出来るAPI.

GUIツールで直感的にプロセス間連携・スケジュール連携・システム連携などのつなぎあわせ操作を行なうことが可能になります。

また、新しい技術はもとより古い技術も幅広くサポートしており、活用することによって開発にかかるコストを大幅にカットすることが可能になります。

 

 

 

 

ありがとう田中さん!個人で開発資材・賞を提供してくれました!

今回大阪ハッカソンではいつもと違うことがありました。

それは個人賞の採用。

”個人がそれぞれで讃えたいと思った作品に賞を贈ることが出来る”というもの。今回は田中さんが提案し、そして田中さんが実践してくれました。

また、開発資材なども提供いただき、イベントの盛り上がりに何役も買ってくださいました。

MAのワッペンを貼り付けた法被を着用し気合十分の田中氏

 

OmronのHVCCをはじめとする沢山のガジェットを貸与してくださいました。昨年の応募作品「ごはんですよ!」も登場。

 

自身も開発資材になります。なんかもさもさしたpepperとして登場。

イベントの進行は穏やかムード。アイデアソン・チームビルディング・ハッキング

APIのことでわからなかったことをもっと詳しく質問したり、隣同士でアイデアを交換したりしながら、アイデアソンを進めます。

 

アイデア宣言

アイデアソンで人気のあったアイデアの発表タイム。

名前が変わったものもありますが、ほぼこの場で登場したアイデアがそのまま作品となりました。

そしてチームビルディングへ

宣言したアイデアを参考に、チーム結成を行っていきます。

 

 

ほどなくして、チームが出来上がってきました。

 

開発シーン

今回の開発シーンは大きなトラブルなどもなく、APIの利用によってうまく工数を軽減し、わりと余裕がある進行具合というめちゃくちゃ優等生なハッカソンになりました。

この辺りは、大阪の参加者の人たちのハッカソンなれの部分もあるのかもしれません。玄人。

 

 

また、サポート企業各社の方々のサポート体制が丁寧であったことも、今回の余裕につながったのかもしれません。

 

 

Pepper調整中の一幕。

 

 

 

 

つつがなくハッキングが終了し、プレゼンへと場は移ります。

大はしゃぎの懇親会

大阪って、ピザのデリバリーみたいな形でお好み焼き注文できるんですね。

今回のハッカソンで一番「大阪」を感じた瞬間でした。

みんなのプロダクトを体験

懇親会の一角ではバーコードバトラーが電子音を響かせていました。ノスタルジー!!

 

 

 

 

TRIP TRANINGはVR作品であり、やはり体験してみないとわからないということで、

TRIP TRAININGチームの方に体験コーナーを設けてもらいました。

やってみると、めちゃくちゃたのしいようです。体験した人のリアクションを動画で御覧ください。

 

 

 

スカートを覗きたい

記事冒頭のほうであったTRIP TRAININGの作品紹介の一節に「女子トレーナー」という単語があったのですが、見つけていただけましたでしょうか。

女子トレーナーが腹筋している横で佇んでくれているビジョンを体験することが可能になっていました。

 

以下、女子トレーナーのスカートをのぞこうとする人々の様子です。

 

 

 

ありがとうございました大阪!!

楽しい懇親会を経て、最後はムキムキポーズで締め!

 

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!

会場の利用をさせていただきました中央会計株式会社の小松さん、澤さん、本イベントの開催にあたり誠にお世話になりました、ありがとうございました!

 

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/885960

●イベント写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157657380755463

編集後記

個人賞って素晴らしい試みだな、と今回とても思いました。

もともと参加者だった自分として、ハッカソンの良さというのは、終わった後にお互いをたたえ合うことにも宿っていると思っており、

それをもっとはっきりした形で、それもみんなが嬉しい「賞」という形で渡すというのはとても素晴らしいことだと思います。

それを発案してくれたこと、実践してくれたことがとても良かったと、そしてほかのハッカソンでもこの動きが出たらいいのになと思っています。

 

また、今回は本当に各々が「やりたい」をやりきったというような気が、イベントを見ていて思ったこととなります。

良い意味でハッカソン慣れのある地域であり、そういう部分で規模感や作業見積もりに慣れているということもあるかもしれませんが、始終穏やかな雰囲気であり、そして充実していたように見えました。

 

自由にやってくれたことにお礼を言いたくなるような、そんなハッカソンでした。

 

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