10月3-4日に沖縄で行われたハッカソン「Mashup Awards 11 ハッカソン予選 沖縄〜 最新APIでMashup!!〜」のレポートになります。
MashupAwards11の予選であるこのハッカソンは、副賞としてMA11の2ndSTAGE進出権利を提供しております。200万円まであと2つという近道を手に入れたチームはこちらです。
・作品名:幹事代行 Sphero君
幹事がスレを立て、投票でお店が決定。Phase毎でSphero君が踊り回ります。
今回は、こちらの審査基準を元に、以下の3名の方に審査をお願いしました。
①アイデア :独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
②完成度 :実用性、ユーザビリティ、エンタテインメント性
③デザイン :芸術性、優れた表現技法
・河野 真治氏 (琉球大学工学部 情報工学科 准教授)
・照屋 成次 氏(琉球インタラクティブ株式会社)
・久下 玄氏(Coiney,Inc プロダクトストラテジスト)
それでは、今回のハッカソンで作られた作品を、最優秀作品から紹介していきたいと思います。
■発表作品
<最優秀賞>
■作品名:幹事代行 Sphero君
ソーシャルフィードを読み込み自動的にお店候補を算出。投票でお店が決定し、進行Phase毎でSphero君が踊り回ります。
飲み会の参加者にソーシャルログイン(FacebookやTwitter)をしてもらい、そのフィードから好みのお店を算出し提案します。そして参加者に投票をとり、お店を予約するという幹事の負担を減らすサービス。周知→参加可否→お店の選択→予約完了というお店の予約までの進行ステータスでスフィロが暴れます。
こちら、アイデアの段階で少しでていたように、飲み会の席でスフィロが暴れ、スフィロが次の幹事を決める。なーんてところも実装できていたら面白かったですね。だって、みんな幹事になるの嫌ですもんねw。ロボットのいいところは、「俺が決めたんじゃない」とロボットのせいにできるところだったりもするので、そんな要素もサービスの中に入っているといいかもしれませんね。
予約のところはTwilioなどを利用して自動化させたいとのことでしたが、是非是非応募までにチャレンジしていただければと思います。
こちらの作品はぐるなび賞も獲得しました。おめでとうございます。
■作品名:nanikuu?
最短の操作で周辺のお店を検索し、あなたが今食べたい料理を勝手に選出します!
食にこだわりがないからこそ、お店を選ぶという行為がめんどくさい。アキネーターのように提案するサービスを目指し、フローチャートまでは考えましたが、実装までできませんでした。直感的にお店を提案できるよう、画像中心のUIにこだわりました。
審査員の久下さんからは、「ツリー型のチャートだけではなく、使えば使うほど利用者の好みを理解すると面白いかな。」とのアドバイスもありましたね。今は機械学習の技術も進んできているので、その部分の技術を取り入れていくと新規性がでたかもしれませんね。
また、将来はお店ではなくメニューの提案にしていきたいとのことでしたが、個人的にもお店よりもメニュー提案して欲しいと思うんですよね。数年前にメニュー提案型のグルメサイトは、「Foodspotting」をはじめとして、「食べラ」などこぞってリリースされましたが、今はあまり聞きませんね…なんでだろう?是非完成させていただきたいです。
発表された作品は以上です。
今回は1作品はデモを披露することができず残念。(なので動画なしです)
■イベント風景
今日も髭と眼鏡のこの人がピンクのTシャツを着てがんばりますよ!!沖縄には特別うちわももってきたよー。
・イントロダクション
まずはMashupAwardsや今回のハッカソンについて簡単に説明。MashupAwardsは日本最大級の開発コンテストで、最近ではAPIのマッシュアップだけではなく、ハード作品なども増えてきました。全国でこのようなイベントを開催しており、沖縄では3回目になります。
・アイスブレイク
最初は知り合いが同じ席に座っているかもしれませんが、アイスブレイクの時だけはちょっとシャッフルしましょうね。(ということで少し席替え)。
アイスブレイクのお題は「未来だろうとおもわれるレストラン体験を絵で書いてみよう!」
どんな未来を描いているのかな?
書いたら同じ席で何をかいたかあてあいましょう!
・インプットタイム
アイスブレイクがおわったら、早速インプットタイムです。今回はサポートとしてぐるなびさんにきていただきましたので、まずはぐるなびAPIの説明になります。
①ぐるなびレストラン検索API、応援口コミAPIなど(株式会社ぐるなび)
提供APIは、レストラン検索API、多言語版レストランAPI、応援口コミAPIの3つ。ぐるなびに掲載されている飲食店の住所・緯度経度をはじめ、クーポン、画像などの情報を取得することができます。キッズメニューあり、ペット同伴可など、多彩な絞込み機能もご利用できます。
②各種ガジェッド
続いて、事務局のほうからもってきたガジェットの説明です。本日もってきたガジェットは以下の4つです。
・hue:明るいLED照明と直感的なテクノロジーを融合した電球
・sphero:ボール型ラジコン
・Leap Motion:手の動きやジェスチャを認識し、コンピュータを操作するデバイス
・HVC-C:オムロン独自の顔画像センシング技術とカメラモジュールを一体化したコンポーネント
各テーブルでガジェッドのおさわりタイムです。
早速動かしてます。
・アイデア発散
ここからは、今回のハッカソンで作る作品のアイデアを考えていきます。アイデアは最終的にこちらのシートのように書いていただきます。
まずはおもいついたアイデアを付箋に書き出していき、書きだしたものを同じテーブルの人とシェアします。
他の人のアイデアもインプットしつつ、アイデアをまとめていっていただきます。
考え中。
書きだしたアイデアをみんなでみてまわるアイデアウォーク。いいなと思ったアイデアには☆をつけていきます。
☆がたくさんついたアイデアはもてアイデアとして発表していただきました。
そして、チームビルディング。ナンパの要領で今回のハッカソンで一緒に作品を作る仲間を見つけていきます。
チームができたら早速チームでアイデアソン。具体的な実現方法を含め、さらにアイデアを固めていただきます。
・アイデア宣言
アイデアが固まったら、今回のハッカソンで作る作品について発表いただきます。今回は2チームができあがりました。
・ハッキングタイム
アイデア宣言がおわったら、ここからはハッキングタイムです。早速ぐるなびさんに質問はいってます。
もう1チームはハッキングタイムにはいっても、しばらく役割分担などの相談されてました。
18時頃にはみんなもくもくしてました。
もくもく
中間報告を終えて、1日目は終わります。
さて2日目。ほぼみんな定刻にきて、すでにもくもく。
伴野さんもじゃましないように、ハッキング終了タイムだけ伝えて、「引き続きモクモクしてくださーい」。
ハッキングタイムも残りあと4時間弱ですよー。
そしてランチは下のカフェのランチパスタになります。
もぐもぐ。集中していてなかなか手を付けられない人も。
そしてもくもくは続きます。
プレゼン会場の準備の関係で20分ほどハッキングタイムが延長となりました。最後の追い込みです。
そしてハッキングしゅうりょー!!!みんなで机を片付けて、発表会場である下のカフェに移動します。
そして成果発表がはじまります。
まずは審査員の方の紹介をし、とうとうプレゼンです。
そして最初の作品の発表です。審査員の方々も真剣。
2作品目の発表では、審査員の久下さんから「幹事が嫌だという闇を感じます」とのコメントが。
チームの中でよく幹事する人ー手をあげてー。という質問にほぼ全員が手をあげるという一面もw。
スフィロくんは光ったものの、動かなくて残念でした。2ndSTAGEまでの完成を期待します。
発表が終われば懇親会です!かんぱーい。料理も美味しそう。
わいわい。
みんな安心した表情。
そして、懇親している間に結果が出たようなので結果発表です。最優秀賞は「幹事代行 Sphero君」でした。
今回がんばったみんなで集合写真。みなさま2日間お疲れ様でした!
最後に、会場選びや参加者へのお声がけをしてくれた金城さん。 ご協力ありがとうございました!
蛇足
今回は開催1週間前で5名ぐらいで心配していた中、前日に何人かの方に申し込んでいただき11名でハッカソンを実施できました。ありがとうございます!
そして2作品が発表されました。ただ、惜しくも1作品はデモを発表することができませんでした。MashupAwardsのハッカソンは今回だけで終わりではありません。ただのきっかけ、はじまりにしかすぎません。応募〆切まではあと14日あります。なので、是非アイデアをまずは「形」にして、コンテストの応募してリベンジして欲しいと思います。
今回の審査員の久下さんもおっしゃっていましたが、ハッカソンに参加したのであれば、形にするこだわりを持っていただきたいと思います。
また、最優秀賞を獲得した「幹事代行 Sphero君」は準決勝である2ndSTAGEに進出になります。そこでは、各地のハッカソンで勝ち上がってきた作品やオンライン審査を通過してきた強者どもたくさんいます。そんな作品と一緒に発表するわけですので、是非是非バージョンアップをして来ていただければと思います。
2ndSTAGEで発表される他の作品は、こちらのページで徐々に公開していきます。
実は昨年の大阪ハッカソンなどもまともにデモができた作品が少ない中で最優秀賞決まりました。その際、最優秀賞チームが審査員の方に言われた言葉は「宿題とおもってしっかりと作って発表してきてください」という言葉でした。
そしてそのチームは2ndSTAGEでブラッシュアップし、発表させていました。
同じく昨年の沖縄ハッカソンの最優秀賞作品である「ちーたんカルタ」も、ハッカソン時点ではモックのようなものでした。でも、2ndSTAGEまでに、動くデモを作ってきてくれ、丹波市賞を獲得していました。
沖縄の参加者の方と話をしていると、みなさま仕事とは全然違うことをハッカソンでは体験して楽しかったとのこと。APIを利用する機会もあまりないし、サービスを考える機会もあまりないとのこと。MashupAwardsに参加したことが、新しいことにチャレンジするきかっけになったらいいなと思います。
重要な事なので何度も言いますが、MashupAwardsのハッカソンはそれだけで終わりではありません。ただのはじまりです。
是非形にして、応募してみてください。予選通過して勝ち上がっていくと、きっとまた違う刺激と出会えると思います。