5回目の予選は東北予選です。北陸は、合計10チームでの決選となりました。
各地での予選と同様、お寿司とビールを飲みながらの発表となりました。
(なんだか北陸のお寿司は、東京よりも名古屋よりも美味しそうでした。)

それでは早速発表された作品を紹介しますね。

■発表作品

まずはトップ3作品からご紹介します。 北陸予選を勝ち抜いた作品はこちらです。

⑥作品名:寝返りブロックくずし
http://hacklog.jp/works/4569
寝返りでプレイするブロック崩し
ベッドにシリコンキーボードを2枚敷き、キーボードのキーの位置に応じてブロック崩しのバーが移動します。寝返りをうって体の位置が変わると、押下するキーが変わるのでバーの位置も変わります。
ゲーム部分はenchant.jsを利用してJavaScriptで、キーボードのキー取得は別PC(Raspberry Pi)で行っています。複数キーボードのキー押下を取得するために、libusbを使ってRubyプログラムでキー押下情報を取得し、node.jsのサーバを経由してsocket.ioでブラウザに渡しています

一晩寝てみたという、早送りのデモ動画

実演!!(このサイズのbedを持ってくる本気さ!!)

 

2ndSTAGEへの切符、おめでとうございます。

 

 


そして、次点はこちらの作品です。

 

④作品名:折り返し翻訳辞書 ~日本語から日本語へ~
http://hacklog.jp/works/3809
日->英->蘭->伊->日と翻訳を連続でかけることで面白い言葉に変換するサービス
面白い翻訳の支援作成サービス。いろいろな国の翻訳を経由することで、より面白く翻訳します。Twitterのトレンド入りにもはいりました。新しく広告が表示されたり、ランダムにフォントがかわったり、人気のあるワードが選択可能になる機能なども追加しています。

例えばこんな風にツイートできます。

広告がでたり!?

 


そして、3位作品は2つあります。

 

 

③作品名:王様の耳はロバの耳/チーム名:はだかの王様
http://hacklog.jp/works/3198
心の叫びをスマホにむかって叫んで捨てる
起動したら、叫ぶボタンをおして叫んでみましょう。貴方の心の叫びがテキスト化され位置情報とともに匿名で穴の中に埋められます。叫びは指定の日数が経つと成仏してしまいます。ヤバイ叫びにはヤバイねボタンを押しましょう。ヤバイが貯まるとどんどんマップ上のアイコンが大きくなります。

動作デモ

 

 


⑤作品名:meeat
http://hacklog.jp/works/4074
レストラン版のウィッシュリストをFBの友達だけに共有できるサービス
30代、40代既婚男性の「若い女性と飲みに行きたい」という想いを形にしました。レストランのウィッシュリストを設定すれば、向こうから「いきましょう!」と声をかけてもらえる(かも?!)。一度会った人にしかシェアされないので、出合い系ではありません。再会系サービス。

動作デモ

 


続いて、発表された順番に全ての作品をご紹介していきたいと思います。

①作品名:Cotogoto(コトゴト)

http://hacklog.jp/works/3113

毎日の会話を作業内容として記録し、作業時間、モチベーションを集計・解析
毎日の会話を人工知能と楽しむことで、いつの間にかライフログが形成されていきます。他の作業記録のサービスの違いは、時間や作業内容以外にも、場所、感情の変化が紐付くので様々な角度からの解析が可能となるところ。

動作デモ

 


②作品名:北陸新幹線をのばそう
http://hacklog.jp/works/3175
北陸新幹線を福井までのばそうとするゲーム

アプリを使って北陸新幹線を福井に伸ばす時期を早めましょう(というゲーム)!やることはボタンをタップするだけ。タップし続けると、道が作られ、線路が作られ、新幹線が走ります。そして問題が出題され、正解すると徐々に延伸までの日数が減っていきます。そして、タップし続けていると、時々「ツイートするボタン」になり、勝手にツイート!?。

このゲームは、北陸新幹線だけでなく、北海道新幹線や長崎新幹線問題にも応用できます。

ツイートはこんなふうにツイートされます。

タップをし続けると・・・道が作られ→線路が作られ→新幹線が走る!!(時々ツイート)。そして問題が出題される!というデモ

この作品は楽しみながら福井の問題を若年層の人に知ってもらいたい。という思いで作られた作品。全体的なサービス完成度が高く、単純ながら、いろんな考えが食い込まれていて、さすがと思いました。MA的CIVICTech代表作だと個人的に思うほどでした。

 

 


⑦作品名:むろナビ(10ケ国語対応むろらん観光ナビ)/チーム名:チームくじらん
http://hacklog.jp/works/5127
10ケ国語対応むろらん観光ナビ

自治体が公開している五つ星オープンデータを活用した、多言語対応の観光ナビアプリ。観光地を選択するとGoogle Mapsを活用して、目的地までナビゲーションしてくれます。また、ナビゲーションするルートをGoogle Mapsの言語変換機能にて多言語化。日本語, 中国語, 한국어, English, Spain, French, Tagalog, Português, Deutsch, català فارسى‎)の10カ国語に対応可能!

また、このアプリはオープンアプリとし、オープンデータと同様に、CC BYライセンスであるため、改変や二次利用もOKです。開発スキルが乏しい方でも、このアプリを参考に自分たちの地域でもよいアプリを作ってもらいたいとの思いで作られたとのことです。

動作デモ

 

 


⑧作品名:Qcat/チーム名:レッドインパルス
http://hacklog.jp/works/5210
『Qcat』は鍵を持たせることのできないペットのためのスマートロック

Bluetoothを活用した、ペット専用のスマートロックシステム。ペットの首輪につけたBluetoothタグに反応し、自作のスマートロック(ハッカソンで作成したため、ダンボールのハリボテのように見えますがスマートロックです!)が解除される。また、Bluetoothタグが一定の距離(1mとのこと)離れると、自動でロックがかかります。

自宅にいない飼い主が知りたい、ペットの行動が見える化します、とのことでスマホアプリも開発しロックの解除情報を元にペットの自宅滞在時間等行動を可視化。デモ動画は本物のペットはさすがにハッカソン会場に持ち込めないとのことで、、犬の人形を無理矢理歩いているように見せて、、、ほら鍵が開いた!と実演してました。

デモ動画

参加者の方のコメントで「動物園の動物の誘導に使えそう。」とありましたが、それはイメージできますね!

 


⑨作品名:手のひらメッセージ /チーム名:レッドインパルス
http://hacklog.jp/works/5261
ラジオ、テレビ、メール、会話、手書き文字を超音波収束装置を使い、手のひらに出力

盲ろう者の方向けのコミュニケーション支援システム。超音波収束装置(50万ぐらいするらしい、、、)を使用し、ペンタブやテキストメッセージツール経由で送られた情報を、手のひらに出力。あたかも手書き文字のように、デジタルデータを盲ろう者の方に伝えることができる。

仕組み自体超音波収束装置に依存するものではありますが、コミュニケーション支援施策のプロトタイプとしての可能性を見せてくれました。

動作デモ

 


⑩作品名:PICALA:プレゼンテーションにおける照明色による聴講者の感情共有システム
http://hacklog.jp/works/4575
プレゼンテーション聴講者がブラウザ上のボタンを押すとステージの照明色が変わり感想を共有できるシステム

Hueを使ってプレゼンテーションの聴講者が、感想をリアルタイムに共有するシステム。

「へえ〜」「すごい!」「笑」「?」をそれぞれ4色に振り分け、ブラウザ経由で聴講者が手元より感情を入力。

プレゼンターがリアルタイムで、聴講者の今の感情状態を知ることができます。

また、ログとして残るため、どの時間帯のプレゼンテーションがウケたのか、盛り上がったのか、分かりづらかったのか等が後から可視化して見ることができます。

発表が終わればすぐ投票、そして即時開票です!どれになるかな???
全ての票が開票され、2nd進出は「寝返りブロックくずし」に決定しました。

 

みんなお疲れ様でした!!

 

 

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/893026

●イベン写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157658156788384

蛇足

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個人的には「北陸新幹線をのばそう」がとてもお気に入りで、MAを代表するシビックテック作品だと思います。(何故今年のシビックテック決勝に入ってないのか…)
発想も素晴らしいんですが、全体的なサービス設計もすばらしい。若年層に福井の問題を知ってほしいためにゲームにしているんですが、道が作られ、線路が作られ、新幹線が走り、という作られていく過程の演出や、若年層に知ってもらいたからこそ、ツイッターというツールを選び、ボタンが時々ツイートボタンに変わって勝手につぶやかれるという遊び心もはいっている。

MAの参加者がシビックテックというお題で作品をつくると、だいたい「遊び心」をいれてきます。例えば「飯テロ金沢」とか「しずみちひゃはーまっぷⅡ」など。そのことは、シビックテックへ興味を持つ人を広げると私は思っています。ストレートにシビックテック作品を考えると今ある問題解決になりがちですが、問題を知ってもらう、これもシビックテックなんだーっと自分ゴトとして捉えてもらう作品もシビックテックであり、遊び心満載なMA参加者の得意とするところなんじゃないかと自分的に思っています。

ただ単にゲーム要素をいれたとかではなく、福井について身近になるようなゲームになっているところなども素晴らしいと思いました。

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