「FiledHack」とは、イノベーション東北などが主催で実施した、フィールドワークを伴うハッカソンイベント。
MashupAwardsとして、地域内外の参加者が協業してフィールドワークを伴うハッカソンの形や、CivicTech的な可能性を注目していました。とても興味がある取り組みだったため、参加者の久田さんにレポートを書いていただきました。(MashupAwards事務局伴野)
こんにちは、MA9からいろいろとMAに参加させていただいている久田です。
今回は参加者としての率直な意見をレポートしていますので、少々辛口なコメントもありますがご愛嬌ということで!(まなみんには褒められました)
Filed Hack Onagawaは、キックオフ、フィールドハック、発表会と3回のイベントにわたって開催され、キックオフでは、以下の5つのテーマを選択します。チームは事務局で決められていました。
①海 ②山 ③教育 ④飲食 ⑤街
現地では、女川にいさん・女川ねえさんと呼ばれる、現地の課題に正面からぶつかっている、今回のイベント協力者たちと一緒にまわりながら、2日間どんなプロトタイプを作るのかを決めます。
そして3週間後に発表です。
感想を先につたえてしまうと、
・町が津波で流れてしまい、まっさらなところから町をつくるって想像できないくらいすごいこと。少ない時間だったけれど、触れ合った現地の女川にいさん・ねえさん、そして若い町長からは「とにかく、試してみる!」アントレプレナーシップを強く感じた。
・東京のハッカソンやアイデアソンネタにおいて巨大都市サイズに合わなかった没アイデアが、コンパクトシティで、かつゼロから設置することになる女川町では、有効に機能しそうなアイデアがたくさんありそうに感じた。ここを開催地とした意義を強く感じた。なにかひとつでもアイデアが実現に進めばいいな。
・興味を覚えたひとつに、大掛かりなイベントなのに「賞」が設定されていないということがあった。若干最後の発表会にあっさり感はあったけれど、変な順位付けさないのも、悪くなかった。
こんな感じでしょうか。長編となっておりますが、あしからず。
1) 2016.4.22 Kick Off Meeting @ 東京
2-1) 2016.5.7 Field Hack 1日目 @ 女川
2-2) 2016.5.8 Field Hack 2日目 @ 女川
3) 2016.5.29 成果発表会 @ 女川
2016.4.22 Kick Off Meeting @ 東京
2016年4月22日(金) FiledHack ONAGAWA Kick-Off Meeting が、六本木ヒルズにある Google 東京オフィスで開催されたので、参加してきました。
「Field Hack」とは、地域内外の参加者が協業し、地域で様々なフィールドワークを行い、そこで見つけた課題や可能性をもとにアイデアを練り、お互いにスキルを出し合ってプロトタイプをつくり、実際に現地で試してみることを目指します。
宮城県牡鹿郡女川町(ONAGAWA) は、その第一弾のチャレンジです。
今日が説明会。
ゴールデン・ウィークに2日間、女川町現地に行き課題を発見。
約3週間で、その課題の解決策となるプロトタイプを製作。
5月末に再度女川町に行き発表会を行う段取りです。
https://www.innovationtohoku.com/special/field-hack-onagawa/
Google Hangout も活用し、女川町やリモート参加者と接続。
合計33名のフィールドワーカー(参加者のこと)、女川町の方々、そして主催者が、初めて一堂に会しました。
■ タイムスケジュール
19:00-19:15 プログラム説明
19:15-19:35 女川町の紹介
19:35-20:05 Googleより
20:05-20:35 参加者自己紹介
20:35-20:40 チーム発表・休憩
20:40-21:10 懇親会・テーマ決め
21:10-21:15 Day1 & Day2 について
■ 19:00-19:15 プログラム説明
手元に、ずんだ味のクッキー、牛タン味のポテト菓子、笹かまぼこなど宮城県ゆかりのおやつが用意され、和やかな空気のなか始まりました。
主催者であるグーグル株式会社 防災・復興プロジェクトプログラムマネージャー松岡 朝美さんが、熱く想いをかたり、徐々に会場のボルテージが上がってきます。
その後、同じく主催者である 情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 教授 小林 茂 さん、 Engadget 日本語版編集長 鷹木 創さん が続きます。
テクノロジーで地域の課題を解決。
Engadget さんもいらっしゃるし、パソコンやスマホの画面内で完結する仕組みでもいいのですが、できれば IoT 的なプロトタイプで考えよう!という雰囲気が醸成されていきます。
■ 19:15-19:35 女川町の紹介
女川町のNPOアスヘノキボウの高橋健さんが、Google Hangout経由でご紹介くださいました。
・世界三大漁場の一つ。日本6000港で13位の漁獲量
・津波による被害、避難 震災前 10,014名の人口が現在 6,818名
・ひとびとが住み残る街づくりを
など、さまざまなキーワードが散りばめられています。
そして引き続き、今回のテーマの発表です。テーマは5つ。
SEA Hack (海), YAMA Hack (山), EDU Hack (教育), TABE Hack (飲食), TOWN Hack (街) です。
それぞれ個性あふれる、女川にいさん が、コーディネート&サポートいただけるとのこと。
この後、予め事務局によって決められた 7つのチームにわかれ、それぞれがテーマを一つ選んで、挑戦する形式とのことでした。
■ 19:35-20:05 Googleより
Google Developer Relations Japan の 佐藤 一憲さん、鈴木 拓生さんより、Google Cloud Platform(GCP) のAPIや、UIにつかえる MATERIAL DESIGN などの紹介です。
こういうのが Hack系イベントのいいところですね。
普段耳にしていても、なかなか触ってこなかった技術を、試しに使ってみようかなというきっかけになります。
今回 GCP の5万円分のクーポンを発行いただけるとの発表で、会場が沸きました。
■ 20:05-20:35 参加者自己紹介
このあたりから、時間がおしている空気が流れ出します。
ひとり1分としても33名なので30分をオーバー。
発表って、それぞれの間に数十秒あいたりするんですよね。大丈夫だろうか。。。
でも、そんなの関係ない!
個性あふれるメンバーが集まっています。
バックボーンはさまざま。
女川町に思いがあるひと、地域に思い入れがあるひと、ガジェット好きで来ちゃったひと。
東京近郊からだけじゃなく、宮城県はもちろん、愛知県、岐阜県、兵庫県と、バラバラ。
面白いことが起こりそうです。
参加者は、9割方が男性でした。女性が少なめです。
Tech系だから仕方ないのかもしれませんが、女性がもっと混ざったら、また別のアイデアがでそうだなぁと、ないものねだりをしたくなりますね。
■ 20:35-20:40 チーム発表・休憩
事務局が予め決めていたチームごとのメンバー発表されたのは、21時でした。
休憩して、席替えして、どのテーマに挑戦したいか、選びます。
ここで喉を潤すのに、お待ちかねの、東北ゆかりの日本酒も登場。
■ 20:40-21:10 懇親会・テーマ決め
チームごとに、チャレンジしたいテーマを発表。
それぞれ、決まりました。
SEA Hack Aチーム
YAMA Hack Cチーム
EDU Hack Dチーム、Fチーム
TABE Hack Bチーム
TOWN Hack Eチーム、Gチーム
ちなみに私は、Bチームです。
飲んで食べては楽しいことです。
■ 21:10-21:15 Day1 & Day2 について
ほろよいムードなので、注意事項はあっさりと。
「当日、遅刻しないよーにねー」
ということで、宴もたけなわ。私が会場を出たのは22時を過ぎていたような。
三々五々の解散だったので、私より、遅くまで残っていた人もいらっしゃいましたが。。。
2016年5月7日(土), 8日(日)の、女川町でのフィールドワーク。
5月29日(日)、女川町での発表会へと続きます。
さて、何が始まるのか、これから約1ヶ月、とっても楽しみです。