わっしょいわっしょい!最優秀賞は「神輿を楽器にした作品!?」
一流の音楽家、サウンドプロデューサーがチームに加わるハッカソン
5/28-29(土-日)にSTART ME UP AWARDS のスピンオフ企画として真鶴で行われた「楽器ソン」。サウンドプロデューサーやミュージシャンの方もチームに混ざりながらのハッカソンになります。
テーマはこちら!
”新しい演奏体験を作り出す「楽器」や「音楽インターフェース」を発想する”
早速作られた作品をご紹介したいと思います。
▶発表作品
今回の最優秀賞は、以下の項目を基準とし、審査が行われました。
①アイデア:独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
②完成度:実用性、ユーザビリティ、エンタテインメント性
③デザイン:芸術性、優れた表現技法、演奏
まずは最優秀賞作品からご紹介します。
<最優秀賞>
④サービス名:A.U.N.
奏者と観客の距離をゼロにして、会場全てのユーザーが演奏に参加できる楽器
普通の楽器は一人ひとり別の楽器に利用します。しかし、私たちはみんなが演奏しないと音が完成しない楽器を作りました。スマホのゆれ(加速度センサー)を感じた時だけユニゾンし、音が流れます。
エアー神輿は、ステージという垣根を取り去るための偶像。この神輿が会場を移動していくことでの圧倒的な一体感を創出します。
↓デモ(めっちゃ楽しそう!!)
【楽器ソン】#ma12#tmcn
これが楽器ソンだ!
4チーム目の発表 pic.twitter.com/j2jGy1j73M— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2016年5月29日
審査員からは「感情を考えていてすごくよかったとおもいます。やっていると、参加したくなり、参加すると盛り上がるし。」というお褒めの言葉をいただいてましたね。
今回はこちらの3名の方に審査いただきました。
・大野 誠一 (株式会社ローソンHMVエンタテイメント 取締役 常務執行役員)
・橋詰 隼人(KAZAMIDORI エグゼクティブ・プロデューサー)
・藤本 健(DTMステーション 編集人)
惜しくも最優秀賞は逃しましたが、他にも素敵な作品がたくさんありました。
①サービス名:ライブ専用車輌 / チーム名:どこでも臨場感
列車の中で楽器演奏を行うことをコンセプトにした新しい楽器
自分達で自由に電車の音を出す。ペダルを踏むと3つの音が鳴り、これをつかってDJできます。
椅子の上にぶーぶーくっしょんのようなもの、つり革にスマホをつけたり、電車のなかのものを楽器にしてみました。電車の床にピアノの映像を写しそこも楽器に!
↓デモ
【楽器ソン】#ma12
1チーム目 2 pic.twitter.com/Ik8BGMvntc— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2016年5月29日
②サービス名:Undine
静電タッチセンサーの接触媒体に水(電解水)を使用した水の楽器
水で演奏できます!音にならなそうなものを楽器にしてみました。
Arduinoを使用して静電タッチセンサー、赤外線近傍センサー、照度センサーのデータを収集し、モジュールシンセをフィジカルにコントロールできます。
↓デモ(不思議な音色です)
【楽器ソン】#ma12
2チーム目の演奏 pic.twitter.com/v1Tm6DGTSe— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2016年5月29日
③サービス名:人間シンセサイザー / チーム名:シンセサイザー人間
スマホをふってボリュームコントロールしながら、littlebetsのギターで演奏
後ろの3人の腕の中にあるスマホのジャイロでボリュームをなどコントロール。 メロディは真ん中のlittlebetsのギターで演奏。
↓デモ演奏(GetWild)
3チーム目演奏2 pic.twitter.com/BAnw6XUPVt
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2016年5月29日
⑤サービス名:DeepTone
ディープランニングと脳波の作品。脳波から感情を推定して音を奏でます。
クラシック音楽を機械学習したコンポーザユニットが、プレーヤーの演奏データにあわせて、音楽を奏でます。リアルタイムでやる目標のため、学習サイズを小さくしました。
12時間で学習。 感情は機械学習で5つにラベリング。
↓デモ
【楽器ソン】#ma12
リストの曲をディープラーニングして、新たに入力した曲をリストっぽく見せる pic.twitter.com/ICGXzCQMQV— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2016年5月29日
⑤サービス名:ISHINOTE―イシノオト―
石と音楽をハック
開催地である神奈川県真鶴町の名産『本小松石』に、「MOGEES(モジーズ)」という、ありとあらゆるものを楽器のトリガーにする装置を組み合わせ、石が楽器に。
石の意志を感じてもらいたいです。
↓デモ(さすがミュージシャンチーム)
【楽器ソン】#ma12
楽器ソンの締めの演奏 pic.twitter.com/ca77X1Zz1S— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2016年5月29日
今回発表された作品は以上です。
▶イベント風景
最初は今回のイベントに参加するミュージシャンの方々のご紹介です。
楽器ソンっぽく、いろんな楽器が持ち込まれていました。
しかし、いつの間にか創作物が主流に!?
中でも神輿の完成度はすばらしかった。
もちろんいつもの風景もあります。
さて、ついに発表の時間です。
でも、やっぱりハイライトは、最優秀賞のこの楽しそうなプレゼンでしょうか。
最後は、主催者の山口さんのこんな褒め言葉(?)で締めです。
「ビジネス感ゼロでしたが、変態度が強まった楽器ソンでした。テーマを絞ると変態度が高まるんですね。」
みなさまお疲れ様でした!
蛇足
一言でいうと、今までにないハッカソンで楽しかったです。
神輿の完成度高すぎです。