主催者である広島県イノベーション推進室の方も夜通しHack。審査員はデモ動画にひっぱりだこ

みんなで一緒につくりあげ、わきあいあいとした雰囲気の中進められたレッドハッカソンひろしま

 

8/27-28(土-日)に、広島県とHMCN(Hiroshima MotionControl Nework)の主催で、MashupAwards2016のハッカソン予選として「レッドハッカソン」が開催されました。

レッドハッカソンとは、広島県が主催で開催しているWebアプリ開発イベントです。

 

今回のハッカソンでは、特にテーマはもうけず、好きなものを好きなように作っていただきました。

そしてこの2日間にはこんな風になって欲しいという想いが込められています。

・クリエイティブになってほしい!

・開発の楽しみを体で覚えて欲しい!

・地域の課題やビジネスチャンスなど、新しい目線を手に入れて欲しい!

・未来に触れて欲しい!

・組織の垣根を越えて欲しい!

 

5回目の開催となる今回はいつもと違い、MashupAwards2016の予選ハッカソンとして開催です。最優秀賞のチームは、本選に進んでいただき、2ndSTAGE(準決勝)で全国から集まる作品と戦っていただきます。

どんな作品が作られたのか?ご紹介していきたいと思います。

■発表作品

まずは最優秀作品からご紹介です。

 

<最優秀賞>

⑤作品名:スポーツイベントにでた思い出がほしい/チーム名: 専属カメラマン育成委員会 

カメラポイントを通過すると、自動的に自分の写真がとってもらえる

http://hacklog.jp/works/48139

遠くの地で大会にでている状況が、地元にいる家族に状況を配信できます。 ルートにカメラを設置し、カメラポイントを通過すると走っている姿などを自動的に撮影。メールなどで配信します。

競技している自分の姿はなかなか取れないものですが、自分たちの撮れないものを撮影できます。

↓デモでまずは走っている人を撮影

↓先ほど撮影した動画を再生

まだ撮影のトリガーは手動となっており、自動化するまで実装できていませんでしたが、作りたいものに対してのプロトタイプとしては充分表現できていたと思います。

 

最優秀賞おめでとうございます。

参加者が投票したオーディエンス賞もこちらの作品がトップで、満場一致での最優秀賞でした!

ただ、講評の際に伴野さんがいっていたように、MashupAwardsの準決勝は甘くありません。

準決勝である2ndSTAGEまでまだ約3ヶ月あります。今のままでは負けてしまうので、継続して作品をブラッシュアップし、今回実装できなかったことを実装していただければと思います。

 

今回の最優秀賞は、以下の項目を基準として審査いただきました。

①アイデア:独自性、新規性のあるアイデアか
②完 成 度:期間中の努力が作品に反映されているか
③デザイン:使っている人を楽しくさせる仕組みはあるか

 

そして、審査いただいた審査員のみなさまです。

・伴野 智樹氏(MashupAwards事務局長)

・松本 慎平氏(広島工業大学情報学部 知的情報システム学科准教授)

・Kula Xu氏(PLENGoer Robotics)

 


 

惜しくも最優秀賞は逃しましたが、他にも素敵な作品がたくさんありました。

各企業の独断と偏見で決定する「企業賞」、そして運営側が独断と偏見で決定した「敢闘賞」を獲得した作品もありますよー。

 

 

①作品名:空気読める系ミュージシャンPepper/チーム名:Perfect Pepper

pepperがその場の空気を読み、その場にあった音楽を流してくれる。

hacklog.jp/works/48165

動作、心拍数、表情をセンシングし、空気を読んでその場にあった音楽を流します。

今回のデモでは、MYO(筋電センサー)をつかって動きを取得し、ウェブソケットでpepperに入力し、pepperが決められた音楽を流してくれました。

↓デモ動画(手をあげると音楽が流れるよ)

筋電センサーだけでなく、脳派取得デバイスも持ち込んでいる参加者がいたため、いろいろなトリガーで音楽を流すチャレンジをしていました。そして、Pepperにも挑戦!

松本先生もアドバイスしていましたが、楽曲選択にはGracenoteさんのAPIを使うと面白いかもです。

こちらの作品は、運営チームから敢闘賞が贈られました。

 


 

②サービス名:であっちんぐ/チーム名:めざせMashup全国大会

初対面の相手でも共通点を見つけて知らせてくれるアプリ

hacklog.jp/works/48138

FacebookやLINE、Amazonや等から、各人の個人属性情報や行動情報、趣味嗜好情報等を取得し、特定の相手や周囲の不特定多数との共通点をマッチングし知らせてくれることで、コミュニケーションの概念・あり方を根本的に変革する可能性を持ったコミュニケーション促進ツール。

↓サービスイメージの寸劇

デモは寸劇となってしまいましたが、MashupAwardsはハッカソンで終わりじゃないので、作品を完成させ、本選で是非リベンジしてください!

こちらの作品は、運営チームから敢闘賞が贈られました。

 


 

③サービス名:サイクリング道外れナビ/チーム名:ENJO

途中で突然道を外れさせられて素敵ポイントに連れて行ってくれるナビ

hacklog.jp/works/48141

最短ルートのナビではなく、誰かのおすすめのポイントに連れて行ってくれるナビ。例えば…

「ちょっと道をはずれてみませんか?綺麗な人がいますよ!!」って教えてくれます。

おすすめのポイントの基準は口コミです。


↓サービスイメージ動画

こちらのチームはエンジニアの方は、初めて使う開発言語にチャレンジし、短い時間で実装までいたらなかったそうです。ハッカソンは、新しい技術にチャレンジする場でもありますよね。

プロトタイプはできませんでしたがサービスのイメージ動画はUnityで作成していました。

こちらの作品は、運営チームから敢闘賞が贈られました。

 


 

④サービス名:マルマルGo!/チーム名:マルマルGo!

地図上である趣味の人が多く集まっているところがわかるアプリ

hacklog.jp/works/48142

美少女がたくさんいるスポット、オタクがいるスポット、呑兵衛がたくさにるスポットなどを地図上に表示。趣味の近い人に出会えます。アイコンをタップすると、そこにいる人のリストが表示され、その人にモンスターボールをうまくなげると、チャットができます(まだ実装できてないけど)。

↓デモ動画

松本先生からは、何かに特化した方が良いとのアドバイスで、まちクエストヤマレコのAPIなどが推薦されました。

こちらの作品は、運営チームから敢闘賞が贈られました。

 


 

⑥見えない敵と戦う

空間上にパンチをすると音が鳴り、見えない敵を倒せます

hacklog.jp/works/48167

スマホを握ってパンチすると、加速度センサーで判定し、見えない敵を倒します。敵を倒すとスマホ上の画面で爆発します。(でも画面みえませんw)

↓デモ動画。見えない敵と戦ってます。

↓タッチ&トライの時間にエフェクト部分の撮影をさせていただきました。

 

こちらの作品は、Unity賞を獲得しました。おめでとうございます。

 

 

発表された作品は以上です!

 

デモまでできたチームは半分ぐらいでしたが、ハッカソンで得られるものは成果物だけではありません。

普段出会わない人と出会うこと、新しい技術やデバイスに出会えること、新しいアイデアに触れられること…様々あります。そんな技術のMashupだけでない様々なMashupが生まれたのではないでしょうか。

でも、次に参加したときには、是非とも作り上げたものを発表し、違う楽しさも感じてもらいたいと思います。自分の作ったもので遊んでもらう喜びは、また違うと思いますよ。

 

そして、レッドハッカソンは終わりましたが、MashupAwardsは終わりではありません。

継続してモノ作りしていれば、発表する機会がいくつもあります。

MashupAwardsにおけるハッカソンは、作品を作るきっかけにしか過ぎません。作品を作り、応募さえすれば、最優秀賞のチームと同様に、準決勝に進む可能性はあります。

さらに、勝ってしまう可能性もあります。

(過去のMashupAwards最優秀賞作品は、一度予選などで負けている作品が多かったりします)

なので、ここで負けてしまったチームも、あきらめないで継続してモノ作りをし、是非MashupAwardsに応募してください。(応募がはじまったらHacklogに応募ボタンがあらわれます)

 

 

■イベント風景

イベントは終わってしまいましたが、イベントの様子を振り返り、余韻を楽しんでください。

 

<イントロダクション>
今回のファシリテートはTMCNの伊藤さん。いろんなデバイスで毎日遊んでいる人です。

実は徹夜明けらしいですが、元気もりもりです。

(伊藤さんのセンス大好きです。例えば、このMashupAwards2016の訂正の仕方)

 

今回審査員として参加している伴野さんからは、MashupAwardsについて説明させてもらいました。

MashupAwardsは簡単に言えば、ITクリエイターのお祭り的コンテストです。審査基準にビジネス性ははいりません。好きなモノを作って応募してください。(応募ページまだだけど…)

そして、パートナー企業がたくさんいて、その数だけ賞が沢山あるのも特徴の一つ。

いろんなAPIがあるので、リストを眺めてもらい、面白そうなAPIがあったら触ってみてください。

 

続いて、技術メンターでもある前本さんから開発素材のご紹介。「センサー&デバイスに関するオープンなコミュニティ」ならではデバイスの数々です。技術的に難しい質問はこの赤い服の人まで!

デバイスは上記以外にも

・MESH  http://meshprj.com/jp/

・littleBits  http://digitalhike.co.jp/product/llb/

・Sphero  https://github.com/orbotix

・Ollie  https://github.com/orbotix

・Infragram  http://infragram.org/

・Telepathy Walker  http://www.telepathywalker.com/

・Ai-Ball (Wifi WebCam) http://kogata-ccd-camera.com/developer.html

・HVC-C2W (家族目線)  http://plus-sensing.omron.co.jp/egg-project/product/hvc-c2w/

・TECHTILE toolkit  http://www.techtile.org/techtiletoolkit/

・Structured Sensor http://structure.io/developers

・EYE TRIBE  http://dev.theeyetribe.com/general/

・JINS MEME  https://jins-meme.com/ja/developers/

などなど盛りだくさんでした。

 

みんな興味津々です。

 

そんな中大変恐縮ですが、MashupAwardsからはこの子を2人つれてきました。

 

技術メンターとして、Unityから常名さんもきてくれています。目印は背中のこのマーク。

スマホゲームでのUnity利用率はなんと42%! VR/AR、ジェスチャ認識などでも多く使われています。

 

<アイデアソン>

インプットタイムが終われば早速ワークショップ。

配った紙を6つの枠ができるように折り目をつけ、左上に思いついたジャストアイデアを書き、終わったら時計回りで隣の人に渡します。そして回ってきた2つ目の枠にまた、思いついたアイデアを書いていきます。

 

紙がテーブルのみんなに渡ったら、他の人のアイデアを見つつ、アイデアシートにアイデアをまとめます。

ここで重要なのは「ぱくり上等」ということです。(他人のアイデアでもいいものはぱくりましょう)

 

3人1組になりまとめたアイデアについて説明しあいます。

 

そしてランチタイム!ランチではまた違う席に座って違う人と交流してね。

そして、ランチが終わったら、改めてアイデアシートを清書します。

 

 

<チームビルディング>

ランチタイムがおわったら、みんな出来るだけ大きな円になってね!

清書したアイデアシートをみんなに発表します。(togetterでアイデアつぶやいてるよ)

 

全員のアイデア発表が終わったら、それぞれのアイデアに投票していきます。

上位6アイデアがみんなの前で発表され、それらのアイデアが今回のハッカソンで作られます。

 

自分の興味のあるアイデアのテーブルにいき、なんとなく、周りの空気をよみながらチームができあがっていきます。

 

 

<ハッキングタイム>

チームができたら、そこから先はもくもくタイムです。技術サポートも入ります。

 

1日目の終盤は懇親会です。ビールとピザ!!

飲んで食べたら、またもくもくタイムです。徹夜組続出です。

 

そして…あたーらしーい朝がきたっ、きーぼーおのあーさーだ♪ってことで、ラジオ体操!

でも、普通のラジオ体操じゃないよ。いろんなところから毛が生えるラジオ体操?

 

そしてそして、レッドブルの差し入れ!

 

しかしそのあとは、またもくもくタイムです。

 

そして2日目のkula審査員はコスプレで登場!

 

みんなが頑張っているので、Unityの常名さんからシャーベットの差し入れ!

 

<成果発表>

そんなこんなで、ハッカソン時間も終了。。。のはずが、ロスタイムが採用されました。

会場も、発表用に転換し、各チームの発表がはじまります!(緊張がたかまってきたぞー)

 

発表ではkulaさん大活躍!

 

審査員からの質疑応答をふまえ、発表は続きます。

 

<タッチ&トライ>

発表終了後は、タッチ&トライの時間です。各チームの作品を触ってみましょう!

審査員も完成度を確認にいきつつ、アドバイスも入ります。

 

<結果発表>

そしてとうとう結果発表です!

 

最優秀賞、unity賞、敢闘賞の発表です。そして、各作品毎に審査員から講評がありました。

 

最後はみんなで集合写真!お疲れ様でした。

 

 

▶イベント関連リンク


こちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
・つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1017365
・イベント写真 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157672072672261/

 

・参加者の方のブログ

ハッカソン初体験 〜「レッドハッカソンひろしま~Mashup Awards2016ハッカソン予選広島」に参加しました

蛇足

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レッドハッカソンの開催は5回目で、今回はMashupAwardsの予選もかねて開催いただきました。

MashupAwardsとしては審査員とつぶやき担当、そして本選の準決勝への進出権を提供する形で参加させてもらい、運営はすべてHMCNさんでした。

 

MashupAwardsはモノ作りをする人たちを応援したい、ITクリエイターのお祭り的開発コンテスト。

他の地域でも、今回のレッドハッカソンのように、モノ作りする人たちの発表の場として「MashupAwards」を使ってくれたらいいなーっと思っていますので、興味のある方は是非ご連絡ください。

 

そして、今回のハッカソンを開催するにあたり、MashupAwards運営側として嬉しいことがありました。

今回主催の一つでもあるHMCN(Hiroshima MotionControl Nework)に所属している前本さんはMashupAwards7の参加者です。

そんな前本さんがこんな投稿をしてくれていました…。

 

「MashupAwardsは僕自身、広島から東京に出てきて知り合いのいない中、その後の運命を変えた人たちとの繋がりが最初に始まった記念すべきイベントでした。
いつか広島でも予選ができて同じように素敵な体験をする人(そしてそれを広島に還元する人)が増えるといいなと思っていました。そして今日いよいよそれが現実に!」

 

今回のイベントを縁の下で支えてくれたHMCNの元木さんも、ハッカソンに参加したら楽しくて、みんなに同じ体験をしてほしいという思いがあって、運営されていたそうです。

そして、審査員であるkulaさんもハッカソンに参加して人生変わった人の一人とのこと。

 

こんな風に「自分がうけた良い体験を他の人にもしてほしい!」という想いから生まれたハッカソンって素敵ですよね。そんな想いが、今回のハッカソンでも生まれ、また次の何かへとつながるきっかけになると良いなと思います。

MashupAwardsもそんなきっかけになれるようなイベントを目指していきたいです。

 

っと綺麗にまとめてみましたが、ぶっちゃけ、楽しんでいる人と一緒に楽しいことしたいだけですw。

 

MashupAwardsイベント情報

以下のコミュニティページ・アカウントにて優先的に公開していますので、是非ご登録をお願いします。

イベントスケジュール http://mashupawards.doorkeeper.jp/(Doorkeeper)
Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/382075595204788/
Twitter https://twitter.com/mashupaward

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