東京に台風が直撃した日の夕方。コードもプログラムもわからなくても作れそうな、至れり尽くせりのチャットボットプラットフォーム「人工知能ボットAPI」のハンズオン!

 

MashupAwards2016では、ハンズオンを多く開催予定。

第一弾は「チャットボットハンズオン」

今月4月にLINEやFaccebookがチャットプラットフォームを開放し、整備されつつあるチャットボットインフラ。しかし、会話パターンを作ったり、辞書のメンテナンスが必要だったり…と、面倒な作業がたくさんありませんか?

今回紹介するユーザーローカルのAPIを使うと、簡単にチャットボットを実装できます。

ユーザーローカル社はMashupAwards初参戦です!

 

 

▶ユーザーローカルが提供するAPI

ユーザーローカルはデータ解析専業のベンチャーです。大量のSNSログデータを機会学習させ、対話エンジンを開発しています。

 

ユーザーローカルでは以下のAPIを提供し、簡単にチャットボットを実装できます。

①自動会話API・・・ユーザ入力メッセージに対し自然な受け答えを返す
②キャラクター会話変換API・・・ネコや犬などの語尾に自動変換。
③氏名自動識別API・・・会話中の相手の名前を元に性別判定など
④形態素解析API・・・文章をタン顔に分割、活用形抽出するAPI

自動会話APIは自然言語処理の知識がなくても、APIをコールするだけでLINEやFacebook用チャットボットの会話を簡単に実装できます。

 

そして、会話量が増えていけば、どんどん成長します。

▶「人工知能ボットAPI」ハンズオン

ここからは、チャットボットを簡単に作れる人工知能プラットフォーム「人工知能ボットAPI」についての説明です。
チャットボットは①企画段階でテーマやキャラについて考え→②プラットフォーム連携させ→③対話のカスタマイズという流れで作成します。

 

③対話のカスタマイズについては、入力後に類義語フィルターにかけ、表記ゆれなどを「いい感じ」に修正し、対話エンジンにかけ、口調や語尾を修正して出力します。

・類義語フィルター: オリンピック→おりんぴっく、五輪、レスリング

・会話パターン:元気ですか→元気です

・知識データベース:登録されているデータの中から、一番マッチした返答を返す

・テンプレート応答:会話パターンと知識データベースにマッチしなかった場合

・雑談応答:会話パターンと知識データベースにマッチした場合

 

ここからはハンズオンです。まずはボットの基本情報をいれましょう。
次にプラットフォーム連携をします。LINEと紐付ける場合には、LINEボットのアカウントを取得しておく必要があります。

FacebookはFacebookページを作成し、FacebookページのメッセージとしてBotを使う事ができます。 TwitterはOAuthログインで認証可能です。

 

そして、会話パターンや、反応キーワード条件などを設定していきます。

会話パターンを入力すれば、その通りのやり取りができます。例えば、「嵐すごいね」に対して「台風だもんねー」と返すなど。CSVでの一括登録も可能です。

知識データベースは、知識の単語、検索文を登録し最もマッチしている文章を返答することができます。 例えば、「ホームページ教えて」に対して「ユーザーローカルのホームページはこちら URL」と。 これらを反応キーワード条件の登録で実現します。

 

反応キーワード条件は、「おしえて」という反応キーワードを設定すると、メッセージの中に「おしえて」というキーワードがあった場合に、知識データベースから検索を行い、適した返答を返します。 反応キーワードに設定がなければ、雑談データベースから返答。反応キーワードが設定されていると、データベースから返答します。

 

類義語設定機能や、テンプレート応答機能語尾口調機能なども同じように設定していきます。

そして、なんと管理画面には「動作テスト」の機能も!!(至れり尽くせりのプラットフォーム!)コードやプログラムもわからなくても、ある程度作れちゃいそうです。

 

そして。駆け足で習ったことを改めて自分でやってみます。

当日ユーザーローカルさんより説明頂いた資料を共有頂きました。

 

▶アイデアソン

ピザとビールを食べながら、今回習ったことの活用を考えます。

 

 

そして、それぞれのアイデアを発表します。今回は4つのアイデアが発表されました。

 

①アイデア名: 日本の未来作るくん!

選挙の際、「消費税をあげないで、待機児童を減らしてくれるのはだれ?」など、自分の期待する政策をしてくれる立候補者を教えてくれます。

 

②アイデア名:我が家の冷蔵庫!

冷蔵庫を写真で撮ると、献立を返してくれる 画像認識とチャットボットのマッシュアップ

 

③アイデア名:パブスタ

本音を言うと建前を返してくれる!めっちゃ欲しい!

 

④アイデア名:肩の上の秘書!

秘書には自分の本音を言うと、いい感じに言ってくれる

 

 

みなさま、お疲れ様でした。

是非、今回学んだAPIを使った作品を作ってみてくださいね。

 

 

▶イベント関連リンク

こちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
・つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1015367
・イベント写真  https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157672805921455

▶蛇足

事務局伴野

 

チャットボットという比較的旬なAPIのハンズオンということもあり、沢山の方にお申し込みを頂いておりました。

ご参加頂いたみなさま、雨の中・暴風の中・倒木で山手線が止まる中お越しいただきありがとうございました!

 

今回はハンズオンの後に簡単なアイデアソンを行いましたが、そこで出てきたアイデアは大きく2つにわかれました。

①便利系:知らないこと、面倒くさい事を(調べて)返答してくれる。

②本音系:自分の代わりに言い難い事を言ってくれる、もしくは適切な言葉を教えてくれる。

 

以前開催したPepperを扱った「MIZUHO.HACK」でも、同様に人間の言い難いことをロボットに言ってもらう、という作品がいくつかみられた記憶がありますねー。

 

そのうちハンズオンやハッカソンの運営もロボットやチャットボットにお願いできないかなー(決して面倒というわけではありません)

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