それぞれの「こだわり」があり、ギークな雰囲気がただよったハッカソン
他では見られないトガッた作品の多い中、
ももクロファンのためのガジェットが最優秀賞に!

塩尻インキュベーションプラザにて行われたMashupAwardsハッカソン予選@塩尻。最優秀賞はMashupAwards2016の準決勝でもある2ndSTAGEに進出です。
参加者の方がそれぞれの作りたいもの、やりたいことをしていて、とても楽しそうでした。そんなハッカソンで最優秀賞を獲得した作品はどんな作品なのか?

 

■発表作品

最優秀賞は今回のハッカソンで一番盛り上ったプレゼンを見せたこの作品です!

<最優秀賞>

②サービス名:うりゃおい!/チーム名:チームモノノフ
モノノフ(ももクロファン)のための自動コール&自動点灯サイリウム
http://hacklog.jp/works/48643

ももクロのライブは歌っている人によってサイリウムの色を変えたりします。今回Hackした作品は、歌のパートにあわせてサイリウムが自動点灯するので、色を変える操作が不要になり、歌に集中できます。色がかわるタイミングに関してはアナログに時間を測りkintoneに記録。
また、ボタンを押すとコールがスマホから流れてくるので、自分でコールしたいところと、自動でコールして欲しいところを切り替えられ、一人でも寂しくない。

 

説明の際には、開発したサイリウムが曲と連動して色が変わっていましたが、実際のコールのデモでは電池切れorz。でも雰囲気は味わえます!なぜかサイボウズ竹内さんが参戦してる??

技術的な観点では甲乙つけられなかったけれど、上の大会にいったときに勝ち上がれるか、記憶に残せるのか?という点で最優秀賞に決まったそうです。おめでとうございます。

コールデモの際には、実際の曲にあわせた色の変化が見られなかったので、2ndSTAGEでは複数のうりゃおいサイリウムで、実際にみんなで盛り上がりたいです。

 

審査員紹介

今回の最優秀賞は、以下の項目を基準として審査いただきました。
①アイデア:独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
②完成度:2日間の努力が反映されているか
③デザイン:芸術性、優れた表現技法

今回審査いただいた審査員のお二人です。

・石丸 健太郎氏(GDG信州オーガナイザー)
・山本 大策氏(株式会社レレレ 代表取締役)

 


 

惜しくも最優秀賞は逃しましたが、他の作品にも、さまざまな「こだわり」が込められています。各企業の独断と偏見で決定する「企業賞」を獲得した作品もあります。

①サービス名:修造Pepper2016/チーム名:君の名は。江戸川Pepper
ジョギングする人をPepperがあつく応援します。
http://hacklog.jp/works/48646
Pepperの前を通ったり、頭を触ったりするとPepperが熱く応援。ガッツポーズなどもします。
こだわった点は、話の抑揚や、ポーズでの修造らしい「熱さ」。
 

ジョギングする人をPepperが応援します。

「Pepperがしゃべればいい」「動けばいい」のではなく、喋り方やポーズなどの細部を細かくチューニングし、チャレンジしていた所に、とてもギークな雰囲気を感じました。

 


③サービス名:零式電子弦/チーム名:Maestro
ギターの演奏に合わせてLEDが点灯
http://hacklog.jp/works/48651

MIDI I/O を受信してRaspberryPIの8*8のLEDを点滅させ、ギターの音色を光で可視化します。そして、スマートウォッチをメトロノーム代わりにリズムを取ります。
前回のハッカソンでつくられたMaestoroはHueを使った光るメトロノームでしたが、メトロノームとして光り方が微妙だったので、その部分をhueから自作したものにバージョンアップしたとのこと。

 

実際のデモで光の広がり具合をご覧ください↓

こちらはドコモ賞をゲットです!

昨年もドコモ賞をいただき、そのおかげで飲めなかったトマトジュースを飲めるようになったそうです。(ドコモ賞の副賞はらでぃっしゅぼーやの積み合わせセット)

 


④サービス名:家ログ(POSBee 4.0)/チーム名:かかあ殿下
家の出来事を家族で共有し、ママの家事を手伝うきっかけをつくるサービス
http://hacklog.jp/works/48653

昨年の福井のハッカソンで作られたIoTポストである「POSBee」をバージョンアップ。
ポストに郵便が入ったら、家の中でくまのぬいぐるみがしゃべって教えてくれるので家にいても気づけると同時に、メールも届きます。また、雨が降るとそれを感知し、「緊急事態発生。洗濯物を救出せよ」としゃべります。
今回は、kintoneをつかって家のイベントを家族でシェアし、ママの家事をお手伝いをすることを促したり、雨センサー、温度センサーなどさまざまなパターンをkintoneで定義してアクションを追加。

 

デモの際には、ネットワークの調子が悪くこだわりが伝えきれてませんでしたね。でも、touch&tryで雨検出のデモ動画の撮影に成功しました。それがこちら↓

こちらの作品はkintone賞をゲットです。

 

発表された作品は以上です!

 

■イベント風景

まずは司会の松川さんからMashupAwardsの説明です。MashupAwardsは賞金総額500万円の日本最大級の開発コンテスト。今回のハッカソンはアワードの予選にあたり、最優秀賞作品は準決勝に進出します。

 

MashupAwardsの説明がおわったら、いきなりチームビルディングです。まずは自己紹介を考えてもらったんですが、なかなかハードルが高かったみたいですねw。会場に静けさが舞い降りました。
 

でも、実際の自己紹介タイムになったら、みんなちゃんと話せてましたね。信州人はシャイなんですというつぶやきがありましたが、そんなことなかったですよー。
 

そしてこんなにパルセンスが集まったよ!ワンピースっぽくパシャ( ̄∇ ̄) ※ちょっと違うものもまざってますが…

チームビルディング中なんですが、結局みんなデバイスなどに興味をもち、説明を聞く輪が! 

チームができたところアイスブレイクです。チームの代表者だけがお題を聞き、それを絵にします。
 

そしてチームの人は、その絵を見て、さらにその絵を再現して次の人へ!そんな伝言で書かれた絵がこちら!(お題は頭の痛いくまでした)
 

 

<インプット>
アイスブレイクが終わったら次はインプットタイムです。今回サポートいただくAPIの説明です。

kintone(サイボウズ)
データベースやワークフローのプロセス管理などに利用される、チームワークプラットホームですが、ハッカソンでは、フロントエンドとしてもデータベースとしても利用できます。
 

・NTTドコモ
Repl-AIAPI:自然対話ボット作成プラットフォーム
デバイスコネクトAPI:スマートフォンアプリやWebブラウザからの様々なIoT機器利用を実現するフレームワーク。様々なデバイスを持ってきています!

 

Pepper(ソフトバンクロボティクス)
世界初の感情認識パーソナルロボット。専用のSDKを使用することで、自由にアプリ開発を行えるプラットフォームとして活用できます。ビジュアルプログラミングに対応し、アイディアを直感的かつ簡単に形にすることができます。

インプットタイムの最後は、毎年おなじみのGDG信州の石丸さんによるMashupAwards講座です。
石丸さんはMashupAwards2からMashupAwardsを見続けている人です。過去のMA信州の優秀賞作品を紹介や、ここ3年の最優秀賞に学ぶ傾向などを教えてくれました。
スーツ系は受けない。とんがってるものが受ける。 そしてプレゼン大事! MAは動くことが非常に大事だよ!
  

 

<アイデアソン>
アイデアとなる素材の説明を終わり、ここからアイデアを考えていただきます。アイデアソンの流れは以下の8ステップ!
 

まずはカードから強制発想です。
 

そしてチームでシェア。次にフリーでアイデア発想。そしてシェア。いろいろとアイデアがでた中で一つに絞っていきます。
  

なんとなーくアイデアが決まったらランチです。今回は外でランチ。(なんか遠足みたい)
 

ランチから帰ってきたら、今回作るアイデアに関しての発表です。
 

 

<ハッキングタイム>
アイデア発表が終わったらあとはハッキングタイム。みなさままずは利用したいAPIについてのレクチャーを受けてます。
 

そしてホワイトボードなどを利用して、仕様を固めていきます。
 

仕様がかたまれば後はそれぞれのペースで作業していきます。
 

サイリウムの色変更した!!
 

会場はゆるい空気がながれ、笑顔がこぼれます。
 

2日目!みんなはやいです。そして持ち込み道具も増えています。
 

レッドブルも投入!
 

残り時間もあと2時間。

追い込み追い込み
 

プレゼンの練習に入ってきました。
 

 

<発表+touch&try>
ついに発表時間です。走る人!コールする人!身体を使ったデモが多いです。
 

審査員からの質疑などにも対応していきます。
 

発表が終わったらtouch&tryの時間です。他のチームの作品なども試させてもらいます。
  


<懇親会>
懇親会は信州ならではのぶどうジュースやワインが並びます。
 

料理も美味しそう!山賊焼きのサンドイッチは特注です。
 

乾杯の音頭は「かなこーーー↗。カンパーイ」(竹内さんノリノリです)
  

結果発表です。今回は3つの賞があります。2ndSTAGEに進出するのは、チーム「モノノフ」の「うりゃおい!」
 

最後はみんなで集合写真。合言葉は、「ももいろクローバーーーーーーーぜーーっーーと!」
お疲れ様でした。

この写真の前にポーズの指導入ってます。

最後にSpecial Thanksです。
今回のハッカソンの会場提供をいただきましたSIPの横澤さん、オーガナイズしていただいたGDG信州の石丸さん。ありがとうございました。
 

最後に松川さんも言っていましたが。作品はHacklogに登録してあるので、最後にボタン一つでMashupAwardsへ応募ができます。今日作ったものを ちゃんと応募してくださいね!応募〆切は11/21(月)23:59!
応募した後の作品情報はいつでもアップデート可能です。

 

 

▶イベント関連リンク


こちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
・つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1037467
・イベント写真 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157675162559626
・発表動画(KaZuhiro FuRuhataさん撮影)

・オープニング動画(KaZuhiro FuRuhataさん撮影)

 

蛇足

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信州は石丸さんというMashupAwardsを古くから知る方がオーガナイズをし、毎年MashupAwardsについての受賞傾向などのレクチャーをしているからか、とてもMashupAwardsらしいハッカソンだった気がしています。
MashupAwardsらしいハッカソンとは何か?というと、好きなものを作っていたり、興味があることをしているということです。
好きなことや興味がることは人によって違います。それを追い求めると「こだわり」という言葉に表現が変わるのかもしれません。

修造Pepperのチームは、Pepperの表現(修造らしい熱さ)にこだわり、モノノフチームはももクロ好きな女の子が喜ぶものにこだわり、Maestroは音の可視化にこだわり、ななぱぱはメールのレスポンス(+ななちゃんの成長)にこだわっていました。

こだわりがある作品、好きです。
最後に、石丸さんの言葉をもう一度ここで掲載。
「スーツ系は受けない。とんがってるものが受ける。 そしてプレゼン大事! MAは動くことが非常に大事だよ!」

 

 

MashupAwardsイベント情報

以下のコミュニティページ・アカウントにて優先的に公開していますので、是非ご登録をお願いします。

イベントスケジュール http://mashupawards.doorkeeper.jp/(Doorkeeper)
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