何をつぶやいてもガッキーの動画を返してくれるBOTが今日の「Repl-AI」ハンズオンの教材
みんな幸せになるイベントでした
11月12,13日に大阪で行われるハッカソンのプレ勉強会として、ハンズオンセミナーが大阪のコワーキングスペース「TAM」にて行われました。
サイボウズの「kintone」と、NTTドコモの「Repl-AI」を、実際に触って学びます。
本レポートでは、イベントで学んだ(遊んだ)内容についてお届けしたいと思います。イベントに参加できなかった人も、このブログを見て学べます。
ハッカソン当日は2社とも来られないので、このブログは貴重だよ!
それでは早速いってみましょう!
■kintone(サイボウズ)
https://kintone.cybozu.com/jp/kintone
kintoneはデータベースやワークフローのプロセス管理などに利用される、チームワークプラットホーム。コミュニケーション機能では、コメントが付けられたり、変更履歴が見れたり、プッシュ通知を設定することの出来ます。
特徴
ドラッグアンドドロップで開発でき、APIによる拡張性もあります。
ビジネス用途だけでなく、ハッカソンではいろんなところで利用されています。
・フロントエンドとして 例:Twilioで電話するボタンなど
・データベースとして 例:kintoneのデータをPepperが話すなど
詳しくはこちらを参照ください → http://bit.ly/kinhack
ハンズオン
本日のハンズオンのお題は以下になります。
①アプリ作成②REST API
・アプリ作成
まずはkintoneにアクセスしてポータル画面を開きます。Kintoneポータルは、通知やお知らせを使用して、各人のタスクや連絡や、プロジェクト単位での情報集約が可能な画面。
今回はゼロからアプリを作るので、まずはアプリの「+」ボタンをクリック。
はじめから作成をリクックしたら、ドラッグ&ドロップでフォームを作っていきます。作ったら保存を忘れずに!
次に先程作成したフォームの一覧画面を作ります。
フォームタブ横の一覧タブに画面を切り替え、「+」をクリック。そしてドラッグ&ドロップで一覧で見たい項目を設定します。こちらも作ったら保存することを忘れずに!
できたら、アプリを公開します。公開されたら、適当にデータをいれてみましょう。
このように、見る人に合わせた一覧を簡単に作れるようになっています。
(例:担当者に合わせ用途に応じた一覧のカスタマイズ、見る期間を指定など)
・REST API
次はRESTAPIに挑戦です。
まずはhttps://cybozudev.zendesk.comをブクマしてください(何度も使います)。今回は取得、登録、更新、削除のなかで、「取得」にトライします。
事前準備としてPostmanをインストール。ポストリクエストをGUIで編集して送信できる便利なやつです。
事前準備は以上で、ここからが本番です。アプリIDを確認して登録されたデータ取得に挑戦します。
レポードクリック→レコード取得(GET)をクリック→レコードの取得(1件)をクリックして、リファレンスを確認します。そして、アプリIDやレコード番号を指定してリクエストを作成し、postmanで送信します。
「ログインしてください」というメッセージが表示されれば成功です。
kintoneRESTAPIでは下記のいずれかの認証が必要になるので、今回はトークンで認証するように設定します。
まずはトークン取得。
「アプリ設定を変更」→APIトークンをクリック。取得時にアクセス権を設定します。
リクエストヘッダーに先程取得したトークンを指定し、再度postmanで送信します。
最後にRESTAPIを使ったデモ(BOCCOに喋れせるデモ)を見せて、kintoneハンズオンは終了です。
■Repl-AI(NTTドコモ)
チャットボットを作成しAPIとして利用できるプラットフォーム。
Botサービスはいろいろありますが、Repl-AIはBotの「中身」を作るものです。
特徴
ルールベースのBOTではありますが、流れのある対話、ユーザー毎の情報の記憶や条件分岐を持つこと、BOTから能動的に質問することが可能です。
そしてプログラミング不要!ゆらぎなどにも辞書により柔軟に対応可能で、プラットフォーム非依存。最近、Facebookとの1クリック連携機能は、面倒な申請等を排除してワンクリックで連携できる嬉しい機能がリリースされました。
ハンズオン
そしてここからはハンズオンです。
本日の課題は「爆速でFacebookで動くBotを作る」
まずは管理画面へのログイン。そしてプロジェクトの作成です。30日を超えると課金されてしまうので要注意!今回はテストアカウントでハンズオンです。
次にBotに喋らせるシナリオを作成します。テンプレートから連携ボットシナリオを作ると、色々設定済みのシナリオが出来上がるのでオススメです。
作ったシナリオをクリックすると、シナリオエディタが開きます。ユーザーの入力に対して、リアクションを紐付けするGUI。単語が含まれているかどうかで分岐判定が可能です。
左下のボタンで保存すると、このシナリオをAPIとして利用できます。
REST応答はシミュレータで動作確認可能です。例えば、富士山の高さを教えて に対しての応答など。
ウォーミングアップはここまで。ここからが本番のFacebook連携のハンズオンです。
まずはシナリオ(シンプルシナリオ)を作成。そして、ユーザー発話起点とユーザー発話をドラッグ&ドロップして繋ぎます。
シナリオを保存したら、プロジェクト一覧から、自分のアカウントで作成したフェースブックページと連携させることができます。連携させたいページとシナリオを選択。作成したボットの動作を確認します。
シンプルなシナリオにしたので、何を言ってもガッキーが返ってくるようになればOK。幸せですね。
【ハンズオン@大阪】 #MA_2016
今作成したボットの動作を確認。何を言ってもガッキーが返ってくるようになればOK。幸せですね。 pic.twitter.com/ApDQSj2DPM— MashupAwards@11/21〆切 (@mashupaward) 2016年10月25日
次は、システム応答の内容をカスタマイズしてみましょう。
例えば「ボタン」をいうと、選択肢の返事を返してくれるなど。
ここからは自由にいじるタイム!みんな楽しそうですね。(竹内さんも真剣です)
以上で、Repl-AIのハンズオンは終了です。
当日のtogetterの方が詳細にイベントの様子を中継しているので、わからない方はこちらを要チェック!
→つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1040897
ハンズオンが終わったら、今日学んだことが何に使えるのか?を考えるミニアイデアソンの開催です。
■ミニアイデアソン
そして7つのアイデアが発表されました。
①サービス名:集まれ!マイノリティ!!/チーム名:ピザ&ビール
今日のイベントはピザじゃなくてお寿司が良かったな…という多数派に押し流される少数派をマッチングさせるサービス。愚痴を投稿してマッチング、少数派同士を二次会の良いところに導きます。
②サービス名:私をフィリピンに連れてって!/チーム名:kintone
会社終わりに英語でメッセージが来ます。うまくいくと、フィリピーナの写真が届いたり。さらにうまくいくと、フィリピーナに会えるツアーの振込先が送られてきたり…。”純粋”に英語がうまくなりたい人のためのサービス です。(チーム名はkintoneですが、サービスには使ってません)
最後のチームは一人ひとりがアイデアを発表してくれました。サービス名は適当につけちゃいましたw。
③サービス名:ドライブBotサービス
長距離ドライブのとき、車の中でお話ししてくれ流ものが欲しい、というアイデアの入り口まで…!
④サービス名:介護の問い合わせサービス
24時間いつでも介護の問い合わせに対応できるサービス。 現在の既存サービスでは利益率が低いので、オペレーターをkintoneに差し替え。緊急でない問い合わせをフィルターして業務効率化!
⑥サービス名:合コンBOTサービス(ベストアイデア賞!)
合コンにどうしても参加できない時、自分の代理のボットに参加してもらって、自分がいなくても自分のことをわかってもらえるアイデア!
⑦サービス名:世界を平和にするBOT
キリスト、イスラム、仏のボットを作って合議制で意見をまとめ世界を平和にするアイデア
⑧サービス名:絶対親サポート
親の言うことをBoccoが援護します。
⑨秘密のサービス
もう一人だけ発表してくれた方がいらっしゃいましたが、公開NGとのことです。
9つ目のアイデアがあったことだけお伝えしておきます。
みんなの発表の後、目を伏せてもらい挙手制でベストアイデア賞を決定。
ベストアイデア賞は「合コンBOTサービス」でした!
今回のアイデアはハッカソンで作られるかな?
MshupAwardsとは?
最後にMashupAwardsについて簡単に説明させてください。
今回のイベントはMashupAwardsのハッカソンのプレ勉強会として開かれました。
MashupAwardsは賞金総額約500万円の開発コンテスト。APIを提供している多くの企業がパートナーとして参加しており、様々なAPIをMashupさせて作品を作るコンテストでもあります。参加しているパートナー企業の数だけ賞があるので、賞が多いことでも有名。(応募すれば打率は高い?)
今は「自由なモノづくり」を推奨しており、APIの利用は必須ではありませんが、企業の方と二人三脚でモノづくりを楽しむ醍醐味はそのまま残っています。
審査基準は①アイデア②完成度③デザインの3つで、事業性は入りません。「あったらいいな」を形にしたり、仕事では利用しない技術にチャレンジして応募したり、活用方法は十人十色。
今年も応募がはじまり、今は絶賛応募期間中。〆切は11/21(月)23:59なので、それまでに是非何かご応募ください。
―既に作られた作品を応募するのもOK
―今から作ったモノを応募するのもOK
―ハッカソンに参加して、一気に作り上げたものを応募するのもOK
年に一度、好きなものを作る時期と思っていただけたらうれしいです。
最優秀賞はトーナメントの勝ち上がり方式で決まります。応募は必ずオンライン登録が必要になりますが、オンライン審査だけでなく、ハッカソンや一次プレゼン予選(Mashupバトル)など、リアルなイベントに参加して勝ち上がる道もあります。
いろんな人に作品を知ってもらったり、仲間と出会える機会ですが、参加してみないとその面白さはわかりません。面白いことを求めている人のチャレンジ待っています。
みなさまお疲れ様でした。(みんな笑顔なのに、ピザに夢中な人とガンつけてる人がいて怖い…)
今回のイベントのTwitterのつぶやきと写真をみていただくと、より雰囲気もわかるかと思います。
→つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1040897
→イベント写真 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157672122250973
蛇足
kintoneの竹内さんが今回のイベントで一番伝えたかったことはこちらです。
竹内さん:「みんな2ndSTAGにいきたいかー?」
みんな:「おー!」
そしてkintoneポロシャツを脱いで、ハッカソン勝者しかもらえないMATシャツに早着替え。
「僕は先日の塩尻ハッカソンの最優秀賞チームのメンバーで、2ndSTAGE行きが決定しています。皆様のご健闘を上から目線で心よりお祈りしております。(`^´) ドヤッ!」
言った後の気持ち良さそうな顔といったらww。
でもそんな竹内さんはMashupAwardsらしくて大好きです。BIGWAVEきちゃったら乗るしかないよね。みんなでMashupAwardsを楽しもうね。
正直な話、2ndSTAGEが一番楽しいです!