最後のチューニングがはやいはやい!ダンスあり歌ありの作品群

ミュージシャンやパフォーマーと一緒にサービスを作る Musicians Hackathon for 「TECHS」Vol.02 の運営のお手伝いしてきました!

このハッカソンの特徴は、ざっくりと以下のふたつ。
①プロのアーティストの人と一緒に作品を作る
②審査はなし
テーマも「TECHS」というイベントで利用するという、明確な目的をもったハッカソンで、参加者属性はいつのはハッカソンとは全然違う、ヘンタイ色の強い人達(褒め言葉)が参加するハッカソンです。
発表された作品も、ダンスあり歌あり。Musicians Hackathonは本当に異業種のプロとプロとのMashupな雰囲気で、最後のチューニングのはやさが全然違い、完成度をあげてきます。

 

Musicians Hackathonとは

Musicians Hackathonとは、ミュージシャン×Techのハッカソン。今回で4年目(?)となります。今回も前回同様、このハッカソンで作られた作品が、「TECHS3@SuperDeluxe」(2017年7月23日開催されるライブイベント)での演出で利用されるかもしれない!?という特典付きです。

前回は「TECHS」での利用を意識しすぎたという反省があったので、今回はもう少し自由に、制限なく開発頂きました。
このイベントは、最優秀賞を決定し競い合うという形ではなく、TECHSの運営チームの方々が「TECHS」での利用を想定した質問をしたり、参加者からの質問も受け付け、会場にいるみんなが「もっと作品のこと知りたい!」という欲求を完全開放した質疑応答となります。

まずは「TECHS」でどんなアーティストの方が参加されるのかのご紹介です。いわゆる、いつもの技術紹介が、このアーティスト紹介になります。
STARMARIE(スターマリー):切れの良いダンスをする5人組。 ファンタジーな世界観で、毒気がある
SpininGReen:ファッション×テクノロジー×モデルのダンスユニット
サイボーグかおり:ヒューマンビートボックスしてます
・小南千明:DAW女シンガーソングライター
式紗彩:数学女子。数式を音楽にしてます
point:バレエ&ヴォーカル・ユニット

また、それをうけ、エンジニア参加者も何ができるのか?などの自己紹介を全員していきます。
VIVEを持ってきた人、MIDIギターを持ってきた人、MBSハッカソンの受賞者、『BAPA』の金賞受賞者、アイドルおたく、ビーコン系のプログラマ、タップダンスの研究者などなど。
こちらも、いつものハッカソンとは違ったヘンタイ色の強い人が集まっていたようです。

そんなアーティストと参加者が一緒になったら、どんな作品ができたのか?
発表順にレポートしていきます。

 

発表作品

①作品名:Track & Dance ! !/チーム名:Green fires
HTCVive Trackerとプロジェクションマッピングをつかったダンサー向け演出システム
hacklog.jp/works/50380
HTCViveとトラッカーを活用し、①グリーンの炎②青いレーザ③紫のプラズマをダンサー自らが踊りに合わせてスクリーンに演出。ボタンを押しているときだけ映し出されます。自分で作ったアクセサリーを活用してトラッカーだけでは表現できない部分も開発しています。

迫力あるライブパフォーマンスはこちら

演者の方が会場に来たのは2日の午後。作ったものを説明し、すぐに理解して踊りをつけ、練習します。また、ユニット名が「SpininGReen」なので、炎の色を緑にしてほしいという希望や、ボタンが押しづらいという声をきくやいなや、すぐさま押しやすくチューニングしたり、とこちらの対応もはやいはやい。プロとプロの仕事な感じがしました。


②作品名:俺が照明/チーム名:俺が照明
ライブに欠かせない照明を観客主体で演出できるサービス
hacklog.jp/works/50381
スマホにあるライト機能をペンライトの代わりとして利用し、オーディエンスとの一体感を感じさせる作品。左側のスクリーンにライト表示がされたら、左側の人だけ点灯。右側のスクリーンにライト表示されたら右側の人だけが点灯。会場に一体感が生まれます。

太鼓の達人の要領で、ライトの絵が表示されたらみんなでスマホのライトをつけます

自分で意識してライトを点灯するのでやっている感はあるのですが、アーティストではなくスクリーンを見てしまうのを改善できませんか?というツッコミが入ってましたw。


③作品名:Lucens/ヒラガズ
Twitterに#ma_2017のハッシュタグで投稿がされるとライブ中でも目元で光って分かります
hacklog.jp/works/50383
演者が「もりあがってるかーい」というコミュニケーションにオーディエンスが感じる違和感…。ライブに来てるのにスマホ見てる人も多いけれど、それはつまらないのではなく楽しんでいることがわかり、そのことを演者にフィードバックしたいと言う作品。ハッシュタグで投稿されると専用デバイスが光り、楽しさをリアルタイムに伝えます。


④作品名:interactive pen-light by smart phone/チーム名:花子さんファンクラブ
インタラクティブペンライトを低コストで開発
hacklog.jp/works/50378
ペンライトは色がばらばらで一体感がない。ザイロバンドは高コスト。 スマホのモーションセンサーを用いてインタラクティブなペンライトを開発。
スマホ画面は同じURLにアクセスされていると、統一した色が表示され、 一体感を演出。曲の小節によって色をコントロールしています。また、スマホをシェイクすることで花火がスクリーンに描画。

こちらは、チームの方だけが楽しむスタイルで発表


⑤作品名:さあやの空間を感じろ/チーム名:さあやと二人のエンジニア
空間にあるキーボードでも音を奏でられ、スクリーンの映像もコントロールできます
hacklog.jp/works/50384
タッチデザイナーとオープンフレームワークスを利用。リープモーションで、空間にキーボードをマッピングし、指を認識することでキーボードの音がなります。そして、Kinectでスクリーンの映像もコントロール。

ライブパフォーマンス!


⑥作品名:face looper/チーム名:上上下下左右左右
ライブ対応の動画ルーパーです
hacklog.jp/works/50385
ボイスパーカッション×ルーパー。フレーズを6つ録音して、ルーパー。表情が豊かなので映像も使ったとのこと。 いまは映像の切り替えを手動でやったけれど、Kinectなどで実装できるとのこと。

演出もだいぶ考えられているデモです。

イベント風景

演者の方が2日目の午後からの参加でも、短時間で完成度あげていきます。

こちらのチームは、アーティストの方がずっと一緒に作品について考えてくれていましたね。

作品ができはじめると、みんなで遊び始めます。

エンジニアだけのチームはモクモク。

 

みなさまお疲れ様でした!!

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
●つぶやきまとめ(togetter)
https://togetter.com/li/1114931
●写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157681400597663

蛇足

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ハッカソンの日は、最初のミュージシャンズハッカソンから協力してくれているプロデューサーの浅田さんの誕生日。いつも、このハッカソンに的確なアドバイスをくれるお父さんのような存在です。みなさまに愛されていますね。お誕生日おめでとうございます。

 

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