会津大学VR部をはじめ、会津若松市職員、サポート企業からも参戦があり、発表作品はなんと14作品
MashupAwards2017の予選がどんどん行われております。今回レポートする地方予選は会津予選。「会津大学」さんと一緒に開催させていただきました。
テーマはとくになく、トガッた作品。
参加者のほとんどが学生でしたが、会津若松市職員、サポート企業からの参戦もありました。
テクノロジーのMashupはあまり見られませんでしたが、様々な分野の作品が発表され、それぞれの拘りを感じられた作品ばかりでした。
今回サポートにきてくれた企業はこちらの5社。
作品紹介
まずは最優秀賞作品の紹介からです。最優秀賞チームには、賞金総額400万円の日本最大級の開発コンテストMashupAwardsの準決勝の進出権が授与されます。
<最優秀賞>
■作品名:学級崩壊ゲーム/チーム名:g2チーム
先生が黒板に向いている時に、机にあるモノをなげて攻撃!
http://hacklog.jp/works/5156
先生は授業が始まると白板のほうを向きます。先生に見られていない間に物を投げて先生に攻撃します。先生が見ているときに怪しい行動をしたり、席から離れていたりすると警戒されます。また、見ているときに物をなげると一発退場となります。
デモはこちら。生徒にあてても反応してくれるよ。
【会津ハッカソン】#ma_2017
①学級崩壊ゲーム / g2チームhttps://t.co/RnFaXItkOv
物を投げまくるデモ。ヤバイなこの学級 pic.twitter.com/bJyVpiqZFZ— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
最優秀賞おめでとうございます!「尖っている」との評価でした。
今回の審査は、MashupAwards本戦と同様の3つの審査基準を元に、以下の3名の方にお願いしました。左から
・谷口直嗣氏/HoloEyes株式会社代表取締役、女子美術大学非常勤講師
・大庭 英恵氏/フリーランスデザイナー
・藤井 靖史氏/会津大学准教授、CODE for AIZU Founder
<審査基準>
①チャレンジ度(ぶっ飛び度、変化球、新規性、アイデア)
②ギーク度(突き抜け度、こだわり度、完成度)
③ワクワク感(表現手法、体験、人を楽しませる仕組み、デザイン)
審査員による、最優秀賞は逃したものの、他の作品も素敵な作品ばかりでした。
■作品名:VRクエスト/チーム名: VX
剣と銃と魔法とカードでボス討伐を目指すゲーム
http://hacklog.jp/works/51538
剣、銃、魔法の3種の個性ある武器でモンスターを倒し、モンスターがドロップするカードを集めて召喚できる召喚獣を駆使してボスに立ち向かっていくアクションゲーム
デモはこちら
【会津ハッカソン】#ma_2017
③VRクエスト / VXhttps://t.co/zZTBBT4VrJ
デモ中だよ。あたり判定が結構正確 pic.twitter.com/3UKlyakAmE— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:神経衰弱VR/チーム名:神経衰弱VR
VR空間で三次元的に並べられたカードで神経衰弱をします
https://hacklog.jp/works/51553
A,J,Q,Kいずれかのペアを揃えるとモンスターが召喚され、ゲームをより有利に進められる”スキル”を発動します。制限時間以内になるべく多くの数字のペアを揃えスコアを稼いでください!
デモはこちら。めっちゃ難しそうです。
【会津ハッカソン】#ma_2017
②神経衰弱VR / 神経衰弱VRhttps://t.co/todqmT4Vrq
デモ!神経衰弱中だよ pic.twitter.com/yihQeTL0GM— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:VsR 〜魔法アクションVR〜/チーム名:Wizards
コントローラ不要!自分の手で魔法を撃ちまくるVRアクションゲーム
http://hacklog.jp/works/51535
簡単動作で数々の魔法を撃つ仕掛けを用意。片手を前に押し出すだけで発動する基本魔法や、某少年漫画よろしく両手の間にエネルギーを溜めて放つ強攻撃、手を振り上げてド派手エフェクトの魔法陣などなど。
デモはこちら。手のトラックはできたものの、肝心な魔法をだせず…。タッチ&トライではできてたよ!
【会津ハッカソン】#ma_2017
④VsR 〜魔法アクションVR〜 / Wizardshttps://t.co/RSJJD9KPCP
デモ。魔法はなぜか出なかったけど、リープモーションで手はトラックできた pic.twitter.com/onZUqL1SQD— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
こちらの作品は、DataSpider賞をゲットです!(いろんなものをポケットから出す脇野さん)
タッチ&トライで体験したら、全然違ったとのことでした!
■作品名:Aiphoto/チーム名:腹べこ
会津の風景を季節と時間で楽しむアプリケーション
http://hacklog.jp/works/51549
観光客の方々には来た季節以外の会津の景色を見ていただいたり、昔の写真と比較したり。会津をもっと感じられるサービス。
デモはこちら!
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑤Aiphoto / 腹べこhttps://t.co/l0F6gTZkfi
デモ pic.twitter.com/dbD2lqsgUu— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
こちらの作品は、会津若松市長賞をゲット。会津愛を感じたそうです。
■作品名:Laibrary Life/チーム名:赤髭王
SNSから、あなたの性格、最近の気分を読み取り、その時にぴったりな本を紹介します!
http://hacklog.jp/works/51547
紹介された本は図書館から自動でお届け、ポストで返却できます。未だ見ぬ本に出会うワクワクを勝手にお届けします!
デモはこちら
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑥Laibrary Life / 赤髭王https://t.co/6lKooGS5uB
デモ!結構面白いレコメンドがされますね pic.twitter.com/ScP5GKziWh— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:ぼくがかんがえたさいきょうのリモコン・チーム名:X
赤外線を連続送信するリモコン
http://hacklog.jp/works/51542
テレビのチャンネル戦争に勝つためのサービス。で、でも、サーバー−からリモコンへの矢印が…
デモはこちら!赤外線の送り続け、ライトが反応し、怪奇現象が!?
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑦ぼくがかんがえたさいきょうのリモコン / Xhttps://t.co/5mMhtNZSWi
リモコン部分が連写されてピカピカするデモ動画 pic.twitter.com/zAlH0EaQm7— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:かけった〜/チーム名:頑張ります
ビールかけをしたい人を集めることができるアプリ
http://hacklog.jp/works/51541
■作品名:加速度計を用いた日常を楽しくするツール/チーム名:hoshi
歩く速さ、歯磨きの速さによって音楽のピッチが変わります。
http://hacklog.jp/works/51540
加速度センサの値によってあなたの日常をもっと楽しくします。フレームごとの加速度センサの値の変化によって、スピードの変化を感知、その分だけ音楽のピッチを上げ下げし、リズムに乗って散歩や歯磨きができるようなデバイス。今回は加速度センサを取得して、音を出してみました。
大爆笑を巻き起こしたデモ!うん、日常生活が楽しい感じになるイメージついた!
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑨加速度計を用いた日常を楽しくするツール/ hoshihttps://t.co/xfAqedUNl0
デモ!大爆笑! pic.twitter.com/0pjzqzbiOn— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
こちらの作品はまなみん賞をゲット。受賞理由を伝え忘れたので蛇足で書きました。
■作品名:BEKO-HEALTH /チーム名:ベコリスクタイム
Iot + Health + 赤べこ 最新のデバイスと会津の伝統工芸品の融合で健康になろう!
http://hacklog.jp/works/51533
ウェアラブルデバイスで心拍数を取得。それと連動して赤ペコが動きます。
発表時では動かなかったけど、タッチ&トライで動いたところを撮影!
【会津ハッカソン】#ma_2017
タッチアンドトライ
心拍数で赤べこの動きが変わるよ pic.twitter.com/2XpZcugXhz— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:十月のGPSカー/チーム名:ohisama
web上でGPSの自動運転プログラムを開発する。
http://hacklog.jp/works/51532
WEB上で、GPSによる自動航法制御を開発。実機に、androidとbluetoothを使って、実施訓練。
デモはこちら
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑪十月のGPSカー / ohisamahttps://t.co/1rRz7DsljC
webシュミレータでのデモ。 pic.twitter.com/MFj40L1XhI— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:Unibar/チーム名:Team Namiki
大学版Uber。大学生の車持ち、車乗りたい人を繋げるサービス
http://hacklog.jp/works/51530
デモはこちら
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑫Unibar / Team Namikihttps://t.co/cdIvdfSwmY
利用フローのデモ pic.twitter.com/kMQLHZti6l— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
■作品名:読んで!!ここ/チーム名:F
通知や申請書を撮影し、CustomVisionで学習済みのモデルから種類を判断、行先を示します。
http://hacklog.jp/works/51567
役所に来られた方がお持ちの通知や申請書を撮影し、MSのCustomVisionで学習済みのモデルから種類を判断、行先を示します。
デモはこちら
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑬読んで!!ここ / Fhttps://t.co/I5gKyZI4gO
認識のデモ! pic.twitter.com/nnUV5y1BM9— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
こちらの作品は、マイクロソフト賞をゲットです。(仲良しすぎる!)
「CustomVisionを使ってみたかった」ということで、きのこたけのこ戦争を実装。そこから、「俺は市役所職員だった」ということで、市民が役立つことにこの技術を使おうとピボット。
こんな風にテクノロジーを楽しむ職員がいるから、会津若松市は勢いがあるんですね。
■作品名:Secretary (秘書) /チーム名:Secretary
予定調整をこの世からなくす。予定調整するBotとWebアプリケーション。
http://hacklog.jp/works/50961
デモはこちら
【会津ハッカソン】#ma_2017
⑭Secretary (秘書) / Secretaryhttps://t.co/IOC9RRHchY
会議室の実際予約デモ pic.twitter.com/wbhjkd4nqD— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月29日
以上が、今回のハッカソンで作られた作品です。作品一覧はこちらから→ http://hacklog.jp/events/141
技術サポート
今回のハッカソンでは、kintone、DataSpider、NIFTY Cloud Mobile backend、Bluemix、Microfostの5社さんにサポートいただきました。
<kintone|サイボウズ>
ドラッグ&ドロップでデータベースを設計可能。プログラム経験がない方でも簡単にWebアプリケーションを作成でき、REST APIによる拡張で様々なサービスとも連携できます。
<DataSpider / アプレッソ >
ハブ系 APIに属するソフトウェア。各社から提供されるAPIを組み合わせ活用することも、オリジナルのAPIとして利用することもノンコーディングで実現が可能です。
<Bluemix|IBM>
パブリック・クラウドのアプリケーション開発・実行環境。WatsonなどのAIをはじめ、様々なサービスをAPIとして提供しています。
<ニフティクラウド mobile backend/ 富士通クラウドテクノロジーズ>
スマホアプリのバックエンド機能として「プッシュ通知」「会員管理」「データストア」、「ファイルストア」、「位置情報検索」、「スクリプト」をAPI/SDKで使うことができるmBaaS(mobile backend as a service)。提供しているSDKもiOS,Android,JavaScript,Unityと多様な環境から使えます。
<Microsoft Cognitive Service|日本マイクロソフト>
Microsoft Cognitive Serviceは画像や音声の認識、 自然言語によるコミュニケーションなどの 人間の認知機能モデルをAPI経由で取り入れることができるサービスです。 わずか数行のコードで、様々なアプリを開発できます。
<会津若松市>
会津若松市では、様々なデータをオープンデータ化しています。
<会津大学>
会津大学からもいくつか素材提供いただきました。ネコミミ、Beaconなどなど
<MA持ち込み機器>
MAからもいくつか持ってきました。MESH、テクタイルツールキット、Ollieなどなど
イベントの様子
本日の司会は私が務めさせていただきました。参加者たくさんです。
最初は、みなさまの自己紹介から!持ってきた素材なども紹介していきます。
また、今回はすでに作られた作品にし対しての追加開発目的のチームも多かったです。
次に、技術サポート企業のみなさまからのインプットセミナーです。Bluemixの説明が過去最高に良かったです。
その後は、持ち込み素材などのおさわりタイム+サポート企業のみなさまへの質問タイムです。
それが終わればアイデアソン!キーワードをもとに、アイデアを書き出していきます。
書き出したアイデアをみんなでシェア。ペアブレスをしてフィードバックをもらいます。
そしたら、アイデアの清書をし、みんなのアイデアを見て回ります。
そして、アイデアをベースにしたチームビルディング。チームができたらみんなでランチです。
ランチを食べながら、今回のハッカソンで作るものをまとめていきます。14:15にそれを発表します。
それが終われば、あとは発表までの時間はハッキングタイムです。
VRを利用するチームは広いスペースが必要なので、もう一つの教室で大掛かりなセッティングをしながら開発。
2日目は、レッドブルから。会津大学からは、温かいコーヒーの差し入れもいただきました。
そして、毎年参加してくれているおとうさんから、柿の差し入れも!(おいしかった)
ハッカソンの唯一(?)の楽しみといったらランチ。今日はソースカツ丼。開発しながらモグモグ。
発表が終わったらタッチ&トライでみんなの作品を触らせてもらいます。
(※すいません。写真とれなかったっす)
結果発表後は、すぐに懇親会にいかなければいけないので、先にお片付けです。
元の教室に机と椅子を戻します。そして…結果発表はじまります。
企業賞の発表からはじまり、最後は最優秀賞の発表です。最優秀賞は…学級崩壊ゲーム!12/10に東京で行われる2ndSTAGE(準決勝)に進出です。(おめでとう!)
懇親会は、なんだか最後の晩餐みたいな画になってましたw
ディープな懇親会が行われている会津ハッカソン!#ma_2017 pic.twitter.com/Dxw9BAjTvr
— 37310時 (@Aoi_Kanata) 2017年10月29日
MashupAwards2017
最優秀賞100万円の日本最大級の開発コンテストであるMashupAwards。今回は知らない人多数でかなりアウェイでした(でも、その分認知度上がったかな)。
本日のハッカソンは、MashupAwardsの一次予選免除の予選ハッカソンなんだからねー。
今年の変更点などは、キックオフブログなどを参考にしてみてください。
→【MashupAwards2017応募開始】キックオフ〜言葉じゃ伝わらないから作るんだ〜
そして、最後にいっていたように、「まだ終わりじゃない」。
家につくまでがハッカソン。ではなくて、「ブログを書くまでがハッカソン!」
そして、そして、ハッカソンが終わっても、コンテストの応募〆切まではまだ時間があります。今回の作品をブラッシュアップして応募して、2ndSTAGE(準決勝)まで勝ち上がってきてほしいです。本日の最優秀賞作品にリベンジ!締め切りは11/13(月)だよ!
イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
●つぶやきまとめ(togetter) : https://togetter.com/li/1166058
●写真(flickr) :https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157686703961882
●関連ブログ
・初ハッカソンに出ました!!/ペンギンがプログラムを学び飛び立つまでの日記
・Mashup Awards 2017 会津予選に参加してきました/いろとりどりの日々
・MA会津ハッカソン/市川電産
・Mashup Awardsに参加しました。/細々ほうこく
蛇足
鈴木まなみ(@Rin2tree)
今回、学生の発表ですこーし気になったのが、発表時間の中に、チームメンバー紹介、利用した技術の羅列、今後の展望の時間に多く割いていたように感じられたこと。ハッカソンの発表にあまり慣れてなかったかな。
学校で発表スタイルが決まっているのかもしれないですが、他のコンテストなどで発表する場合などは、コンテストにあった発表スタイルを考えることができるといいなと思いました。
その点は2ndSTAGE(準決勝)にくると、いろんなプレゼンスタイルを見られるので勉強になると思います。
あと、まなみん賞の理由を伝え忘れたのでここで伝えちゃいます。ちなみにこちらの作品です「加速度計を用いた日常を楽しくするツール」
まずは、今回の発表でちゃんと動くものを見せ、一番笑いをとったんじゃないかな?それだけでも、受賞理由になるんですが、それだけじゃない。
チームビルディングの時、他のチームにジョインしようかと検討していたけれど、「作りたいものがあるので一人でやります!」という判断をし、新しい技術にチャレンジしながら、動くものを2日間で作り発表までしたこと。
一人開発はある意味いつでもできるから、ハッカソンでは基本的にはチームを勧めてはいるけれど、それ以上に作りたいものを作る、やりたいことをやる!のがMashupAwardsです。
そして、作れているのに、発表の時に動かないのは一番もったいない。本番でデモできないチームが多かった中、一人チームで動くデモの発表までできたのは、素晴らしいと思います。
また、やりたいことと、現在その中のどこまで実現しているのかも、とてもわかりやすくプレゼンできてた。
発表の最後に、「それぞれの仕様をもっと理解していればもっととがらせることができたかも!?」といっていたので、是非このまま継続開発して、もっと尖らせたものを作って、応募してください!