「LoRaWAN」を知っていますか？IoT分野で期待が高まってきている通信方式のひとつです。
その「LaRaWAN」活用を目的としたハッカソンが長野県伊那市で連続して開催されており、3回目となる今回は、MA特別賞として、MA2017のIoAT部門賞決勝のシード権を副賞として提供させていただきました。
どんな作品がIoAT部門賞決勝に勝ち上がってきたのか！？
MA特別賞を選んでくれたMAイスターの久田さん（アフロ）からのレポートです！

2017年10月21日(土)、22日(日)。台風21号が近づく中、長野県伊那市で開催された「第3回伊那市LoRaWANハッカソン」に、MashupAwards 2017 特別賞の審査員として参加してまいりました。

地元の伊那市有線放送農業協同組合 いなあいネット 主催の、 LoRaWAN 活用を目的としたハッカソンです。
※ LoRaWAN・・・IoT分野で、期待が高まってきている通信方式のひとつ

ここで、MA特別賞に選出された作品は、Mashup Awards2017のIoAT部門（Internet of Awesome Things）決勝の進出が決定いたします。

日曜日の発表会のみの審査にいくつもりをしていたのですが、やはりハッカソンの熱気を感じたく、予定を急遽調整し、土曜日の夕方からお邪魔してまいりました。
会場は、伊那市創造館。
昭和5(1930)年12月に上伊那図書館として建設された質実剛健な建築物で、平成22年に伊那市創造館としてリニューアルオープンされたそうです。
歴史を感じるとってもかっこいい建物なのに、雨の夕方着。こんな写真で申し訳ないです。

さて、4階の講堂に一歩踏み入れると、みなさんアイデアも固まった状態。
開発着手、絶賛集中されているところでした。

いいですね。この空気感。

わたしが会場入りしたのが遅かったせいもあるのですが、あっというまに一日目終了の時間がやってきました。

20時ごろから懇親会をスタート。

伊那市は、人口あたりの飲食店(居酒屋？）の件数が、全国で1位を誇っていた時期がある町とのこと。
（いろいろソースを探してみたのですが、少し昔に1位らしかったとか、居酒屋数が有数の町という表現がおおく確実なのが見当たりませんでした。
1位は新宿区 or 大阪市で、2位が伊那市だという記載もちらほら。なんにせよ、長野県の地方都市で、飲食店数で新宿区や大阪市と肩を並べるのはすごいですね）

そういう街でございますので、地元の方々もとてもフレンドリーです。アツく語らう6次会まで、楽しくおつきあいさせていただきました。

日が変わって翌日の日曜日。雨は勢いを増すなか、ハッカソンはたんたんと進みます。

そして、ついにこの時間がやってきます。発表タイムです。
全6チームが、緊張の面持ちの中、デモをふまえたプレゼンテーションを行いました。

そして結果発表！
MashupAwards 2017 特別賞は、こちらのチームに決定しました。

■作品名：道祖針シルベンさま／チーム名：つくるラボ
電柱や森の木々に設置した可愛い尻尾を、矢印代わりにフリフリさせて、道案内や、災害時の避難誘導をしてくれます。
http://hacklog.jp/works/51415

おめでとうございます。

この作品は、普通に紹介すると、Mbed や Arduino を活用した、まさに IoT な仕上がりのもので、それだけでも約24時間でつくったには、なかなかに完成度が高かったといえるのですが、、、
それにとどまらず、おおげさな表現をあえてすると、ハッカソンの成果物が「かみさま」なんです！

もう、おかしいとおもいませんか？
八百万の神々を感じられる、日本という国だから、許されるアウトプット形態でしょうか。

街中の電柱すべてに、IoTなかみさまである「道祖針シルベンさま」が鎮座されていて、災害時や、道に迷ったとき、あんなとき、こんなとき、LoRaWAN経由で情報通信し、助けてくれる仕組みです。

この作品は、MashupAwardsのIoAT部門賞決勝で発表いただくことが決定しています。
きっと、もっともっとワクワクした機能、じゃなかった、たくさんのありがたいご利益※を組み込んで、決勝に挑んでくださることでしょう。
期待しています。

※ 「かみさま」にパッケージングするにあたって、実装されたプログラムや仕組みを「機能」と呼ばず「ご利益（ごりやく）」と、デザインされていました。

蛇足

　久田 智之（ひさやん）

テーマの選び方。そしてそれを「かみさま」にパッケージングするデザイン力。3Dプリンタをつかっての外装を含めた実装力。
そしてなにより、チームメンバーが、ワクワクしながら作っていたのが、今回のMA賞を選ぶにあたっての審査で、とてもポイントが高かったです。