タッチ&トライで一番もりあがったのはこのポーズ!
MashupAwards2017の予選がどんどん行われております。今回レポートする地方予選は名古屋ハッカソン予選。「Mashup名古屋」「名工大 白松研究室」と一緒に開催させていただきました。
テーマは「街ハック」。みんなが開発した作品を試す「タッチ&トライ」がとても盛り上がり、「MAらしいハッカソンだったなー」っと、とてもほんわかした気持ちになりました。
そんなハッカソンで作られた、すべての作品をレポートします。
今回サポートにきてくれた企業はこちらの5社。
作品紹介
まずは最優秀賞作品の紹介からです。最優秀賞チームには、賞金総額400万円の日本最大級の開発コンテストMashupAwardsの準決勝の進出権が授与されます。
<最優秀賞>
■作品名:作品名:CoT-Claimer of Toilet-/チーム名:QoT
公衆トイレの汚さを設置するボタンで市民に評価してもらうシステム
http://hacklog.jp/works/51231
MESHの動きタグで利用人数を把握。そして。トイレが汚かったら、MESHのボタンを押してもらいます。MESH情報をDataSpiderに送り、kintoneとtwitterへ。地図上に利用者数と、汚れてるよーの声を表示して、行政へ声を届けます。
デモはこちら。
【名古屋ハッカソン】#MA_2017
②作品名:CoT-Claimer of Toilet-/チーム名:QoThttps://t.co/ziyElw5DJs
トイレで実際にMESHボタンを押すデモ pic.twitter.com/dKSPhrHBrP— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月15日
市民の声を行政に届ける仕組みは、FixMyStreetなどもありますが、アプリを立ち上げるのではなく、リアルなボタンがあるというのは利用者が増えそう。ただ、今のままでは、文句をいうだけになっていたりなど、ちょっと変化球がたりないので、もう一捻りほしいところ。例えば、河口先生のアドバイス「汚した人が”ごめん”というボタン」というのはいいかもですね。
今回の審査は、4つの審査基準を元に、以下の3名の方にお願いしました。
・河口信夫氏 / 名古屋大学 未来社会創造機構 教授/NPO 法人 Lisra 代表理事
・桂川 将典氏 / 北名古屋市議会議員
・小林 茂氏 / 情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授
<審査基準>
①チャレンジ度(ぶっ飛び度、変化球、新規性、アイデア)
②ギーク度(突き抜け度、こだわり度、完成度)
③ワクワク感(表現手法、体験、人を楽しませる仕組み、デザイン)
④テーマ合致性(街ハック度)
いつものMA審査基準に最後の一つが追加されています。
審査員による、最優秀賞は逃したものの、他の作品も素敵な作品ばかりでした。今回の審査はとてももめ、完成度や将来の可能性などいろんな話がでたそうです。つまり、それぞれの作品にいいところがあり、僅差だったということです。
■作品名:シティレンジャー/チーム名:シティレンジャー
モンスターをペッパーと、倒すゲームを通じてリアルな友達を作ろう!
http://hacklog.jp/works/51246
Pepper隊長から支援を要請されたら、みんなで手をつないでパワーを溜めます(Pepperの手の甲を触るとパワー充電)。パワーがたまったら、頭に手の銃をのっけて「BAN」!複数の人による合体必殺技もあります。右手の甲を持つヒト、左手の甲を持つヒト、そして頭で銃を構えたら…「BABABABABAN」
複数の人による合体必殺技デモ
【名古屋ハッカソン】#MA_2017
①作品名:シティレンジャー/チーム名:シティレンジャー
モンスターをペッパーと、倒すゲーム複数の人による合体必殺技デモ pic.twitter.com/VWo9aSUfJy
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月15日
こちらの作品は、Pepper賞、そしてYahoo!賞をゲット。もちろんポーツはこのポーズ。
タッチ&トライで一番盛り上がった作品な気がします。試すみんなが笑顔になる素敵な作品。利用シーンと作品の良さがちょっとだけアンマッチだった気がしましたが、きっと今回のテーマの「街」に無理やり合わせたからですよね?
利用シーンと作品がマッチするストーリーの設定をし、もう少しブラッシュアップすると、2ndSTAGEまで勝ち上がってきそうな予感。
■作品名:Jam Pepper/チーム名:胡椒ジャム
IoTセンサーを使ってPepperとJamセッション
http://hacklog.jp/works/51228
自作デバイス経由で動きを記録して、ペッパーに覚えさせるという仕組み。次の人がPepperの前にいくと、前の人の踊りをPepperが踊って、即席セッション。
セッションのデモ。(このダンス何度も見ちゃうw)
【名古屋ハッカソン】#MA_2017
③作品名:Jam Pepper/チーム名:胡椒ジャムhttps://t.co/oBBZYCtY8l
これが!ジャムセッションの動きだ!刮目せよ! pic.twitter.com/3CpfTRZSJm— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月15日
■作品名:きれいな田舎は好きですか?/チーム名:世間の荒波から逃れたい人たち
Mashupの戦いに疲れた人たちが、行き着く先。。。
http://hacklog.jp/works/51227
まずは地図上の適当な場所をクリック。そうすると、そのポイントの空気のキレイ度がわかります。ランキングも表示されます。総合得点はRESASデータを活用。最後は駅すぱあとのAP Iで綺麗な所への行き方がわかります。
デモはこちら。
【名古屋ハッカソン】#MA_2017
④作品名:きれいな田舎は好きですか?/チーム名:世間の荒波から逃れたい人たち
綺麗な土地を探すデモ。つかれてるね! pic.twitter.com/C5aCq7JKtu— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月15日
こちらの作品は、DataSpider賞と駅すぱあと賞をゲット。2年越しの念願のDataSpider賞よかったね。
Q:場所へ行く際には他の条件もあると思いますが→究極の癒しは自然と一体化。宿とか飯とかどうでもいい
Q:タッチポイントは地図だけ?→今回は地図からのみ。ここはどういう場所なのかなーと考えるのが好き
などなど、審査員の質問の回答にとても「こだわり」を感じました。ギーク度という点ではダントツMAらしい作品だと思います。(さすがMAイスター)
■作品名:トレジャーハント wth IoT/チーム名:W-tsuka
マインクラフトとGoogle Homeで宝探し!
http://hacklog.jp/works/51226
35人に1人が学校に来れずにバーチャルな世界に居場所を作っています。そんな子ども達の目を外に向かせるための、マインクラフトの世界とリアルな世界を連動させた宝さがし。チェックポイントに Google Home が置かれており、呪文を唱えるとライト(MESH)が光ります。最後は宝物を見つけ、箱を開けると(MESH照度センサー)、中に入っているiPadが子どもの笑顔を撮影されます。
デモはこちら。
【名古屋ハッカソン】#MA_2017
⑤作品名:トレジャーハント wth IoT/チーム名:W-tsuka
マインクラフトとGoogle Homeの連動デモ pic.twitter.com/aJUEYyAcuA— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月15日
まだマインクラフトとリアルな世界との連動はされていませんでした。ただ、GoogleHomeとMESHを使いたくてハッカソンに参加し、それをやりきったところにMAらしさを感じました。触ったことのない技術を触りたい。そんな動機大歓迎です。そしてそして、私はこちらの作品が一番好きでした。
以上が、今回のハッカソンで作られた作品です。作品一覧はこちらから→ http://hacklog.jp/events/130
技術サポート
今回のハッカソンでは、Pepper、DataSpider、駅すぱあと、YOLP、konashiの5社さんにサポートいただきました。
<Pepper |ソフトバンクロボティクス>
日本で一番の認知度を誇る感情認識パーソナルロボット。専用SDK(Choregraphe)はビジュアルプログラミングに対応し、アイディアを直感的かつ簡単に形にできます。
<DataSpider / アプレッソ >
ハブ系 APIに属するソフトウェア。各社から提供されるAPIを組み合わせ活用することも、オリジナルのAPIとして利用することもノンコーディングで実現が可能です。
<駅すぱあとWEBサービス+路線図|ヴァル研究所>
駅や路線データの取得ができる「駅すぱあとWebサービス」と、日本全国シームレスな1枚の路線図に、様々なデータとのAPI連携できる「駅すぱあと路線図」をご提供。
<Yahoo! Open Local Platform (YOLP) / ヤフー株式会社>
Yahoo!JAPANがデベロッパー向けに提供する地図・地域情報のAPI・SDK。ウェブページの制作はもちろん、スマートフォン向けアプリケーションの開発においても、多彩な地図表示、店舗・施設検索、ジオコーディング、ルート検索、標高地取得などの豊富な機能があります。
<konashi2.0 / ユカイ工学>
スマートフォンから制御できるフィジカル・コンピューティング・ツールキット。Bluetoothスマートモジュール「Koshian」を搭載しており、BLE(Bluetooth Low Energy)を搭載したiOS端末やAndroid端末とダイレクトに通信を行うことができます。JavaScriptで操作することも可能(iOSのみ)。 ハードウェアの難しい設定は不要のため、初めて電子工作に挑むWeb・アプリエンジニアの方も容易に扱うことができます。
<MA持ち込み機器>
MESH、テクタイルツールキット、Mabeee、Ollie、さまざまなセンサー類などなど
イベントの様子
まずは自己紹介から。初めての方も何人かいらっしゃいました。ハッカソン怖くないよ−。
みんなでだして、ホワイトボードに貼っていきます。そしてわからないキーワードなどをシェア。
今回のハッカソンテーマに関するキーワードを出し終わったら、技術サポートのインプットタイムです。
Pepper、DataSpider、駅すぱあと、YOLP(Yahoo!)、konashiの順番で説明いただきました。
それがおわったら、アイデア発想です。個人のアイデアをだしたら、ペアブレストで他家受粉。
そして、アイデアを清書したら、皆のアイデアをみてまわります。その時にアドバイスがあったら、付箋に書いて貼り付けてね。
アイデアをもとにチームビルディング。会場は飲食NGなので、学食にランチを食べに行くよ。
戻ってきたら、どの技術を使ってアイデアを実現するか検討に移ったり、再度アイデアソンがはじまったり。
それがおわれば、明日の15:30までモクモクハッキングタイム。
参加者の方がランチにいっている間に、こっそりとPepperとGoogleHomeのコラボレーションで遊ぶ猿田さん。
Pepperが「ねえGoogle。曲を再生してみて!」・・・そして曲に合わせて踊るPepper。
【名古屋ハッカソン】#MA_2017
ペッパーとGoogle Homeの連携
ダンス動画 未来感ある pic.twitter.com/gaCVK5eura— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年10月15日
そして早速発表です。質問、アドバイスをうけながら、発表は続きます。
んん?なんか一つだけロゴがへ(ry
節子、それYOLPやない、yolpや! #MA_2017 pic.twitter.com/ZbSNsvqRGr
— niwasawa 迷子 (@niwasawa) 2017年10月15日
発表が終わったらタッチ&トライ。皆の作品をみんなで試します。
一番の盛り上がりをみせたのは、こちらの作品。みんなで「BAN」のポーズ!
MashupAwards2017
今年も最優秀賞100万円の日本最大級の開発コンテストであるMashupAwardsが始まりましたよー。本日のハッカソンは、一次予選免除のハッカソン予選です。今年の変更点などは、キックオフブログなどを参考にしてみてください。
→【MashupAwards2017応募開始】キックオフ〜言葉じゃ伝わらないから作るんだ〜
そして、最後にお伝えしたように…「まだ終わりじゃない」。
ハッカソンが終わっても、この後プレゼンバトルやオンライン審査もあります。ここで出会ったみんなで、継続してもいいし、違う作品作ってもいいからね。締め切りは11/13(月)!そして東海予選は11/21(火)。
イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
●つぶやきまとめ(togetter) : https://togetter.com/li/1161362
●写真(flickr) :https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157687381857220
●関連ブログ
・[雑記] 初ハッカソン参加。/ヤメ記者SEの徒然なるままに…
・Mashup Awards 2017 『IoT×API de 街ハック!#MA_2017 名古屋ハッカソン予選』で YOLP のサポートをしてきました/niwasawaの迷子センター
・MashupAwards名古屋ハッカソンに技術サポートとして参加したよ!/hi, hikaru
・「IoT×API de 街ハック!#MA_2017 名古屋ハッカソン予選」に参加してきました/uepon日々の備忘録
・新たな道筋/復活するエンジニア
蛇足
鈴木まなみ(@Rin2tree)
今回のハッカソンは、MAらしさってなんだろう?って考えるきっかけをたくさんもらったハッカソンでした。来年のMAの姿のイメージが、少しだけついたかも。