「お腹で食べる」「猫になる」「プログラマブル電子楽器」「人工筋肉を用いたスーツ」などアイデアと技術の真っ向勝負!
12月9日(土)に学生部門賞の決勝が開催されました。この部門賞は、学生のみで構成されたチーム、もしくは個人による応募という条件で募集され、「既成概念にとらわれず、新しい表現にチャレンジした作品」を期待された部門賞です。
そんな部門賞には、106作品が応募されました。その中からオンライン審査にて9作品が、そして高専ハッカソンの最優秀賞作品、JPHacksでのMA賞を受賞された作品の計11作品が今回の決勝で対決となります。
それでは、発表された作品をご紹介します。
※MashupAwards2017の学生部門賞はJPHacksさんにパートナーとして協力頂いております。
■作品紹介
今回、最優秀賞(部門賞)を受賞し、賞金10万円と、Mashup Battle Final Stageに進出できるシード権を手に入れたのはこのチームです。
<学生部門賞・授与作品>
■作品:Yaba Coin System /チーム:Yaba Coin System Project
「ヤバい」を感情のスカラー値として、感情のベクトル変換を体験できるプロダクト
https://hacklog.jp/works/50989
入力された文章を感情解析APIにより数値化。これらをベクトル化し、3D座標としてデータベースへ保存。保存されたデータを元に、スカラー値を計算し、Arduinoへ信号を送りコインの射出を行います。データを元にTouchDesignerにより3Dビジュアライゼーションを行い、最終的にレシート印字機により入力したコイン数と同値の「ヤバさ」を印刷します。
【学生部門賞決勝】#MA_2017
⑦作品:Yaba Coin System/チーム:Yaba Coin System Project
Provider pic.twitter.com/KOpdJ1GhKZ— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
最優秀賞、おめでとうございます。
受賞理由については、審査員の村上さんからこんなコメントをいただいております。
→「ヤバい」を感情のスカラー値として、感情のベクトル変換を体験できるプロダクト、この説明が既に「ヤバい」と思うわけですが、日常で「ヤバい」と多用される世の中、そこに着目する驚き、プロダクトの動作のスムーズさ、細部にまでこだわるデザイン、すべてがヤバかったです。
審査員紹介
今回、学生部門賞の作品を選出する審査員として、以下3名の方々にお越し頂きました。
・及川 卓也氏(クライス&カンパニー顧問)
・寺田 努氏(神戸大学大学院工学研究科 准教授)
・村上 友章氏(株式会社ギブリー)
※ 写真左から及川氏、寺田氏、村上氏
続いて、今回決勝に勝ち残り、プレゼンテーションをした作品を発表された順番にご紹介します。
①作品:Past Viewer/チーム:PastViewer’s
今無いものをカメラを通して見えるようにする 「過去を覗けるアプリ」
http://hacklog.jp/works/52748
【学生部門賞決勝】#MA_2017
①作品:Past Viewer/チーム:PastViewer’s pic.twitter.com/oxXYiWth2v— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
こちらは高専ハッカソンにて最優秀賞を獲得した作品でした。
②作品:腹咀嚼 [nom nom belly]/チーム:Team Rico
お腹の口で食べ物を食べる体験ができるVR作品
http://hacklog.jp/works/51990
【学生部門賞決勝】#MA_2017
②作品:腹咀嚼 [nom nom belly]/チーム:Team Rico pic.twitter.com/6M5ilwqCBC— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
身体拡張、そして人間にない感覚やりたいね。という発想からスタートしたこの作品。学生の発想の豊かさを感じる作品でした。そして、デモしてる村上さんが楽しそうw
③作品:O-Thumb/チーム:Thumbs
最低限のジェスチャであらゆるものを操作する実用的指輪型インタフェース
http://hacklog.jp/works/52281
【学生部門賞決勝】#MA_2017
③作品:O-Thumb/チーム:Thumbs pic.twitter.com/T4MDWS4BkX— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
実際にプレゼンをオーサムで操作してました。
④作品:「猫になる」VR/チーム:DendenLAB
VRで猫になって、にゃ〜んと鳴くと撫でてもらえる
http://hacklog.jp/works/51684
【学生部門賞決勝】#MA_2017
④猫になるVR pic.twitter.com/JvV1LhHKp6— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
塩尻ハッカソンよりも、なでられ方がバージョンアップしてる!!
⑤作品:Satomimi/チーム:天才チンパンジー
特定の人物の声を抽出したり消したりすることができるソフトウェア
http://hacklog.jp/works/52768
声の強調も可能です。
【学生部門賞決勝】#MA_2017
⑤satomimiさんまさんの声だけ消す pic.twitter.com/3wp5X3VsB5
— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
消したい人の声は10分ほどのデータがあれば、対応できるとのこと。すごいなー。
⑥作品:Perfimication / チーム:Tsukuba Engineers Lab
Perfimication-匂いで新しいコミニュケーションを-
https://hacklog.jp/works/52602
【学生部門賞決勝】#MA_2017
⑥作品:Perfimication / チーム:Tsukuba Engineers Lab pic.twitter.com/mUWwkT864B— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
「匂いのコミュニケーションってはじめるのはいいけど、終えるのが難しいですよね」ってそうだなーって思った指摘。
⑧作品:ゲーミング水鉄砲/チーム:大阪の学生
水鉄砲遊びの手軽さはそのままに、勝ち負けのあるゲーム性を持たせ、より楽しめる水鉄砲を作ってみました。
http://hacklog.jp/works/51954
これもよく考えられてたなー。
⑨作品:FPGAプログラマブルな電子楽器sigboost/チーム:sigboost
FPGAコード生成/ビルドを全自動で行う高位合成コンパイラと、それを応用したプログラマブル電子楽器
http://hacklog.jp/works/52982
【学生部門賞決勝】#MA_2017
⑨sigboost pic.twitter.com/WZYGCGFS2K— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
これは高度すぎたw。
⑩作品:SpacePresen/チーム:かたころ
インベーダーゲームをプレイするとプレゼン中に効果的な移動ができるシステム
http://hacklog.jp/works/51841
⑪作品:WIM/チーム:WIM
StudioWIMは直感的なモーション・ラーニングを可能とする人工筋肉を用いたスーツです
http://hacklog.jp/works/52302
【学生部門賞決勝】#MA_2017
⑪作品:WIM pic.twitter.com/Kglsium3hw— MashupAwards@決勝は12/16 (@mashupaward) 2017年12月9日
これは「学生の作品なのか!?」と目を疑った作品。実施にスーツ着てみたいですね。
当日のイベントの雰囲気や盛り上がりは、TwitterのつぶやきまとめとFlickrの写真も是非ご覧ください!
・つぶやきまとめ https://togetter.com/li/1179674
・イベント写真 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157690744206785
皆さん、本当にお疲れ様でした!
蛇足
そして人工筋肉を用いたスーツ「WIM」は手袋で指の部分だけ体験できました。
プログラマブル電子楽器「sigboost」に群がる人々からは、高度すぎる会話の雰囲気を感じました。
最近の学生は本当にレベルが高いなー。