MashupAwards11の準決勝である2ndSTAGEの第一部で発表された作品のレポートになります。

第一部で発表された作品は、以下の17作品になります。
1. Music Dance by 日本パーティー党
2. FlipAnime〜ふりあに〜
4. Bump Hunter by Millet Way
5. ペパダリング
6. 無能プラットフォーム by Team.fuckin-specs
7. picaso
8. POS Bee by POST入魂
9. PINCH by tsukuba@deep
11. Music2Game by affectionate love
12. シースルー型HMD用”視線恐怖症的コミュ障”支援メガネ
13. Study Mail
14. さすけね by 三泣き with 戊辰戦争
15. Qcat by レッドインパルス
16. 快適職場 by No meat No life
17. Maestoro –スマートメトロノームシステム–
18. 判定ショコラティエ

3. パニエ・ウエスト

早速作品の紹介していきますね!

■作品紹介

トップバッターはこちらの作品でした!!

 

 

■作品1:Music Dance by 日本パーティー党オンライン審査通過作品

http://hacklog.jp/works/1760

Kinectを使って動きのリズムを測定、リズムに近い楽曲を自動的に流す

(ベスト10に入った作品です。詳細はベスト10のレポートをご覧ください。)


昨年末に行われた「Musician’s Hackathon」で最優秀賞を獲得したこの作品。ミュージシャンとエンジニアが融合して作られたこの作品は完成度も高く、なによりダンスに音楽のテンポをあわせるというアイデアが素晴らしいと思った作品です。トップ10にはいったものの、優秀賞獲得はならず…。

 

 

 



■作品2:FlipAnime
~ふりあに~
東北予選代表作品

http://hacklog.jp/works/5163

絵が描けなくてもGIFアニメを簡単に作成できるアプリ。絵が描けなくてもアニメにできる!

イラスト素材を組み合わせて配置するだけ。組み合わせるのすら面倒な人向けに、なんと他の人の投稿をパクって、そこのセリフやキャラを変えるだけでの投稿も可能です!

実は防災アプリとしてつくられたこのアプリ。でも、災害時以外でも使っているアプリでなければ、災害時にも使われないので、人気萌えキャラたちを素材として使えるようにして、普段はネタ投稿に楽しんでもらいつつ、防災や観光の投稿も行い、それらの投稿を異文化向けにアレンジしてもらうねらいで作られています。

↓カメラロールから作成するデモ

大事なときに使ってもらうために、普段から使ってもらう工夫は本当に大切だと思います。

 

 

 



■作品4:Bump Hunter by Millet Way
Bluemix賞日本アイ・ビー・エム株式会社(Bluemix学生ハッカソン代表作品)

http://hacklog.jp/works/3321

ユーザの移動ログから道路状況を解析し、修繕が必要な道路の位置を検出、ユーザ間で共有するためのアプリ

道路の路面状況をスマートフォンの加速度とジャイロを組み合わせて判別し、地図に路面の状態をマッピングするサービス。

乗っている乗り物(自動車・自転車・徒歩)に応じたウェブページをスマートフォンで開くだけでサービスを使用することが出来ます。路面判定の方法として、ある地点における加速度の平均値を取得しており、二段階の閾値を設けてその路面状況についての状態を割り出しているとのこと。英語でインターフェースを提供しており、世界中どこの道でもシステム対応可能となっています。

↓プレゼンの様子

 

 

 



■作品5:
ペパダリング
(特大ペッパソン代表作品)

http://hacklog.jp/works/3836

Pepperを山に見立てて、ボルダリングを体験するゲーム


Pepperの身体中にあるセンサーをつかって、Pepperをおさわりするタッチゲーム。ツイスターのようなゲームです。
スマホではできないPepperならではのアプリをコンセプトに作成された作品とのことでした。

↓デモ動画

せっかくPepperが会場にいたから実際にやってほしかったし、みんなで試したかったな。

 

 

 



■作品6:
無能プラットフォーム by Team.fuckin-specs
(大阪予選代表作品)

http://hacklog.jp/works/4333

人には話したくない言葉を語りかけるだけで,気持ちにそったコンテンツを雑におすすめしてくれます。

Android標準の音声認識を利用して、言語解析APIで感情のネガポジ等の判定を行います。その判定結果を用いて、データベース(kintone)上にアクセスしてレコメンドするコンテンツの鍵を取得し,GracenoteAPIを用いておすすめの5曲をリスト表示。チャットツールっぽいUI上でユーザーとの会話のドッジボールを実現し,レコメンドされたコンテンツはYoutubeアプリに遷移したうえで検索にて提供します。
また、利用者が感情に応じた言葉を登録できる機能も搭載されています。そして今回は、気に入った曲があれば、そのままamazonで購入できる機能を追加してきたそうです。

↓動作デモ

大阪ハッカソンで作られたこの作品は、大阪予選でも発表し、学生部門賞でも発表し、今回の2ndSTAGEでは4回目の発表。発表する度に機能を追加してきてくれました。そのことをBDD(Battle driven development)というらしいですw。

 

 

 



■作品7:PICASO
 
IBM Bluemix × Watson Mashup Hackathon代表作品
http://hacklog.jp/works/3200

「未来のリビングルーム」を実現する、感情を持った照明

流している映画の映像を解析し、映画と同じようなライティングを演出してくれます。なのでライブ映像を観ている時には、家でライブ気分が味わえます。
BluemixとFlashAir、Arduino、mbedを使って実装。

↓動画解析をしてライトの色を取得するデモ

 

 

 



■作品8:
POS Bee by POST入魂
(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/3821

おうちの玄関先で、おうちの出来事をまとめてくれる、コンシェルジュサービス

呼び鈴が押されたり、ポストに手紙が投函されたり、届け物が届いたりするとメールでお知らせしてくれるIoTプロダクト。

これにより、家事をしていて届け物の呼び鈴に届かなかったり、手紙が入っているかどうかわざわざポストまで行って確認しなくても大丈夫になる、生活に寄り添った作品です。
日本には八百万の神々というものがあり何にでも魂が宿るといわれていますが、ITを使うことによりそれをすぐに実現したそうです。

↓動作デモ

ハッカソンで作られてから改良を重ね、実利用できるように小型化も突き詰めて開発。開発をすすめるにつれ、作品に愛情がでている感じがとても嬉しい作品です。

 

 

 



■作品9:PINCH by tsukuba@deep 
MESH project by ソニー株式会社

http://hacklog.jp/works/5028

自動で開き,洗濯物をはさむことができる洗濯バサミ
(ベスト10に入った作品です。詳細はベスト10のレポートをご覧ください。)

会場で見事にデモを成功したのは大きかった。優秀賞おめでとう!

 

 

 



■作品11:Music2Game by affectionate love
(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/3895

音楽からゲームを生成、生成したゲームを楽器でプレイ

 

音楽を演奏すること(ライブ)がゲームのステージを作成(コーディング) 。障害物などがSTAGEの中で作られていきます。ステージが作成できれば次はゲームを楽しみます。ゲームも走る、ジャンプ、斧を投げる、エフェクトを出すなどのアクションはそれぞれの楽器に割り振られ、ゲームは進行していきます。

↓まずは演奏でコースを作るデモ

今回も会場からセッションしてくれる人を募集してのデモでした!みんなで楽しめていいですね。

 

 

 



■作品12:
シースルー型HMD視線恐怖症的コミュ障支援メガネ
(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/4415

他人と視線を合わせられないというコミュニケーションの問題を緩和
 (ベスト10に入った作品です。詳細はベスト10のレポートをご覧ください。)

「コミュ障の私からすると、みんなに見られているこのステージに立っているだけでもう100点です!」というプレゼンからはじまり、心配していたのですが、見事トップ10入!!今回の2ndSTAGEはなかなか観客のノリが冷たかったのですが、そんな観客の心を掴んだ数少ない作品の一つでした。



■作品13:Study Mail
 
オンライン審査通過作品

http://hacklog.jp/works/4749

キーワードを入力すると、そのキーワードに合わせた勉強会が対応サイトで告知された時にお知らせします

IT勉強会の自動チェックサービス。登録したキーワードに対応した勉強会が告知されるとメールでお知らせします、。対応サイトはAtnd、Doorkeeper等7つ。ソーシャルログインでメールアドレスの入力も手間いらずです。
使用リソースは計24つ!!

↓動作デモ

こちらの作品はMA8で応募してくれて3年連続で応募してくれている作品。作って終わりではなく、2年半運用を続け完成度を高めています。使っているAPIも多く、とてもMashupAwardsらしい作品です。ちなみに、このサービスを利用しているため、萩原さんはMAがイベント告知をだすと必ずはじめに気付いてくれます。

 

 

 



■作品14:
さすけね by 三泣き with 戊辰戦争 
!っとnifty驚いたで賞 by ニフティ株式会社

http://hacklog.jp/works/3300

地域住民で作る「電話一本」「誰でも」出来る雪と災害の「見える化」ソリューション

Twilioの自動応対の仕組みを利用して、誰でも簡単に自分のエリアの雪の状況を登録できます。また定点観測用にセンサーも設置し、一定以上の降雪量になったら自動的に登録もおこなわれます。また除雪隊システムに参加することも可能で、地域の絆などをサポートしながらの課題解決を目指します。集められたデータは、解析して除雪の恒久対策にも役立ちます。

↓動作デモ

 

 

 



■作品15:Qcat by
レッドインパルス 
学生モバイル賞 by アシアル株式会社

http://hacklog.jp/works/5210

鍵を持たせることのできないペットのためのスマートロック

Bluetoothを活用した、ペット専用のスマートロックシステム。ペットの首輪につけたBluetoothタグに反応し、自作のスマートロック(ハッカソンで作成したため、ダンボールのハリボテのように見えますがスマートロックです!)が解除される。また、Bluetoothタグが一定の距離(1mとのこと)離れると、自動でロックがかかります。

自宅にいない飼い主が知りたい、ペットの行動が見える化します、とのことでスマホアプリも開発しロックの解除情報を元にペットの自宅滞在時間等行動を可視化。

↓スムーズ(?)に猫がドアを通るというデモ動画

 

 

 



■作品16:
快適職場 by No meat No life 
(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/4322

職場が良い雰囲気になるように、Pepperがコミュニケーションの橋渡しをしてくれるサービス

人間、間接的にほめられると嬉しいものです。でも意外とセクハラとか嫌味と言われることも…。なのでPepperが間接的に伝えてもらいます。例えば、日報に誰かに宛てるメッセージを入力すると、pepperが搭載されているカメラで顔認識をしてちゃんとその人宛に伝えてくれます。
また、飲みの誘いなども伝言し、嫌な人にはやんわりとお断りします。いつも同じ文言で誘いを断っていて怪しいと思われたらこう答えてください「バグじゃないですか?」


↓デモ動画

言いづらいことをPepperに言わせるという使い方は王道なんですが、「バグのせいにできる」というアイデアは流石。これぞMA的アイデア。超納得です。

 

 

 



■作品17:Maestoro —
スマートメトロノームシステム
信州ハッカソン代表作品)

http://hacklog.jp/works/4107

スマートライトHueを使った、光るメトロノーム

通常のメトロノームは音によってリズムを取りますが、光を加えました。スフェロとHueが光でメトロノームの役割をします。譜面データはExcelで作成しています。スフェロは放し飼いにするとどこかにいってしまうので、ボールの中でw。

↓光でリズムを取るhue

 

 

 

 



■作品18:
判定ショコラティエ by sweet electronics 
(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/3684

画像認識APIで何かを判定してプッシュ型ソレノイドで何かを飛ばします

たけのこの里が銃弾みたいで、 飛びたがってるように見えたんでソレノイドで飛ばしましたという作品。きのこの山のパッケージ画像をカメラで認識したら、銃弾(たけのこの里)を発射します。

↓パッケージ認識してきのこだったら、たけのこを発射するデモ

「たけのこの里が銃弾みたいで飛びたがっているように見えた」という発想の起点がすばらしい。MA8ではマシュマロをとばし、今年はたけのこの里を飛ばし、次は何を飛ばしてくれるのか楽しみです。

 

 

 



■作品3:
パニエ・ウエスト (バッカソン代表作品)

http://hacklog.jp/works/4850

洋服の高度化ー未来の服はハッカブル。RESTAPIで制御出来るスカート

RESTful APIでめくりあがるIoTスカート。誰かのスカートをめくることが目的ではなく、自分のスカートをめくり上げることを目的としたHackです。
ボタンを押す、電話をかける、などをトリガーとして、スカートをまくり上げることが出来ます。 ユースケースとして威嚇やトイレでの使用が考えられます。


↓スマートめくれたよ!のデモ(但し、スカートを下げるのは手動です)

↓作品紹介とは関係ないですが、無駄にかっこいいイントロもお届けします

上げることをIoTのちからでできたけれど、下げるのは手動です。っと、男性のミニスカートを下げに来るアシスタントの女性という演出にはやられました。

 

 

 

 

以上、まずは第一部のレポートした。

 

全作品紹介は以下のリンクから!
 トップ10 | 第一部 | 第二部 | 第三部

 

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思いますので是非!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/897174

●イベン写真(flickr)

・作品中心
 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157660881926996

・発表者中心
 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157660540685080

 

蛇足

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1年で一番楽しみにしている仕事と言っても過言ではないこの2ndSTAGE。MAらしい馬鹿らしい作品やアイデアがでてくると笑顔がとまらなくなっていたのは内緒です。

 

ただ、若干いつもよりも会場が冷たい気がしました。伴野さんもことごとく滑っていたし、ウケ狙いのプレゼンもなかなか会場は無反応…。

その中で会場の笑いをとった「シースルー型HMD視線恐怖症的コミュ障支援メガネ」のプレゼンはすごいなーっと思ったり。

彼女には是非来年もMAのこのステージに立っていただきたい!!と思ってしまいました。

 

馬鹿らしい作品だけでなく実用的な作品や完成度の高い作品など様々なジャンルの作品があつまるのがこの2ndSTAGEの面白いところ。決勝であるFinalSTAGEよりも、準決勝である2ndSTAGEが私は一番楽しいと思っています。

 

 

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