様々な選考を勝ち抜かないと参加できない2ndSTAGE。いろんなタイプの強者が揃う天下一武道会!

MashupAwardsの準決勝となる2ndSTAGEは、各地でのハッカソン予選やプレゼン予選で勝ち抜いた作品、テーマ賞やオンライン審査で選ばれた作品など、様々な選考を勝ち抜いた作品がそれぞれ渾身のプレゼンテーションを披露しぶつかり合う場です。
MashupAwards期間中、もっとも多数の作品(今回は55作品)が同時にひとところに集まるこのイベントは、12時から22時までにわたる長丁場となりました。
会場はもちろん東京カルチャーカルチャー(とはいえ渋谷だよ!)

全作品をご紹介予定ですが、まずは、アツい戦いの中、トップ10に選ばれた作品をレポート致します!この内、上位5作品が決勝(Final STAGE)進出となります。

 

■TOP10作品

今回トップを獲得したのはMashupAwards作品としてはかなり異色であるJSフレームワーク作品でした!

<1位>
■ 作品名:srt.js: YouTubeの映像と連動したマッシュアップ作品を簡単に作れるJavaScriptフレームワーク/チーム名:栗原一貴(オンライン審査通過作品)
YouTube映像と連動した作品を作れるJSフレームワーク

http://hacklog.jp/works/49676
この作品はYoutubeの字幕情報にJSスクリプトを埋め込んで実行するための”仕組み自体”です。
Mashupが好きすぎて、ついにMashupするための仕組み自体を作ってしまったという情熱のもと開発されたとのこと。

プレゼンではその仕組みをつかって実現できることのデモを多数披露!
・MESHを押すだけでYoutube動画を再生、停止(MESHとの連動)
・画面を見ているときだけYoutubeを再生(顔認識との連動)
・道案内動画の下に、位置情報を利用して地図上に次のルートを表示(位置情報連動)
・シェイクジェスチャで、ニュース本編にナビゲートしたり、amazon購入サイトへ誘導したり
・MESHにより、映像連動で打ち上げ花火をする

このブログでは2ndSTAGE用に急遽作られたPPAPネタをピックアップ!動画の内容によってWebmoが動くデモです!

 

1位おめでとうございます!!栗原さん3年連続ファイナリストです!

デモを次々と見せていくプレゼンスタイル!とてもMAらしくて良かったです。いくつデモをしたのか…
こちらの作品は是非5分間のプレゼン「srt.js:YouTubeの映像と連動したJavaScriptフレームワーク編」を見ていただきたい!
最後にこの場でデモをするところ、しかも2ndSTAGEに合わせたネタを仕込んでくるところなんて流石です。

 


<2位>
■ 作品名:なんとかめーかー りある/チーム名:brick*block(U-23賞 by リクルートホールディングス) 
ゲームボードと、ゲーム画面がリアルタイム連動し、バトルするゲーム 
http://hacklog.jp/works/49475
ボードと同じゲームの画面があり、ボードの上にブロックを置くと、画面の同じ位置に連動してブロックが出現します。キャラクターの足場をボードにブロックを置いてサポートする操作が基本ですが、さらに遊べる要素を追加。対戦モードが搭載されており、画面を操作する人と、ボードを操作する人に分かれて対決できます。ボードを操作する側は画面プレイヤーの行動を妨害、画面を操作する側は、防衛をかいくぐってアイテムを獲得して勝敗を競います。

ボードには照度センサが60個使用され、ゲーム画面のドット絵も一つ一つ手作業とのこと。
リアルタイム攻防戦のデモはこちら!

機能・見た目とともに完成度の高い作品です。部門賞決勝で審査員の方にいわれた指摘(ブロックで連動しているエリアをわかりやすくすると良い)というところをちゃんと実装させてきていましたね。

プレゼンの全動画はこちら「なんとかめーかりある編


<3位>
■ 作品名:トイレの神様/チーム名:烏枢沙摩(ウスサマ)(チームワークが向上したで賞 by サイボウズ)
便座デバイス+見守りAIからなるIoTトイレ
http://hacklog.jp/works/48197
蓋が開きっぱなしだと怒ったり、トイレが長いと話しかけたりする便座デバイス。一般家庭にも取り付け可能です。様々なサービスともつながっており、ライフログ機能もサポート。毎日使うトイレという場面との高いシナジーを発揮します。トイレットペーパーのロールにマイクを仕込めば、音声認識により、朝に欲しい情報(天気や交通案内など)のやり取りなども可能。個室というノイズが入りづらい場所との相性も良い使い勝手となっています。

何よりすごいのは、便座への腰掛け方を機械学習することによって、使用する個人を識別することに成功したこと。大人・子供、足腰の健康状態などで十分に識別でき、1つの家庭内の家族であればほとんど完璧に識別可能とのこと。個人にあわせて話しかけることができ、ご老人の見守りにも使えます。

トレイに長く座るとライトの色が変わり、「トイレが長いけど大丈夫ですか?」と言ってくれる便座デモ!の後ろで個人識別の説明。

プレゼンの全動画はこちら「トイレの神様編


<4位>
■ 作品名:VISTouch AIR/チーム名:CENOTE(オンライン審査通過作品)
複数人で同時にHMDなしに自由にタブレットでVRの世界を体験
http://hacklog.jp/works/48735
タブレットを窓のように用いて、VR空間を鑑賞することが可能になるシステム。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)なしでもVR体験が可能となります。
これにより、HMDの装着制限のある子供も分け隔てなくVRコンテンツを楽しむことが可能。
また、医療分野での活用としてMRI写真のビューアとしても利用可能です。

ゲーム空間の女の子の下方向に回り込むと・・・

医療のシーンでの活用

ユーモアと高い完成度が光ります。3年連続のファイナリストです。
プレゼンの全動画はこちら「VISTouch AIR編


<5位>
■ 作品名:Hz (ヘルツ)/チーム名:Matataki(オンライン審査通過作品)
その場の全員と一度に Facebook アカウントを交換しあえるアプリ
http://hacklog.jp/works/49983
仕組みは、不可聴音を用いた新しいプロトコルを開発して実現。アカウント情報をWebSocketサーバーを介して利用者同士に一括配信するという、よくある悩ましいことを非常にシンプルでわかりやすい形で解決した、有用性の高いアプリです。

動作デモのムービー

プレゼンの全動画はこちら「Hz (ヘルツ)編

以上が決勝に進むトップ5の作品になります。


ここからは、惜しくも決勝に進むことはできませんでしたが、今回の2ndSTAGEの中でトップ10入りした作品になります。

 

■ 作品名:つまのドア/チーム名:シン・コンラ(オンライン審査通過作品)
妻の機嫌を閉めるドアの強さから検知し、仕事中の旦那にそっと伝えます。
http://hacklog.jp/works/49967
新婚の旦那として妻のことを大事にしたいという想いから生まれた作品。非在宅中の妻の機嫌を知るために、妻がドアを閉める強さでもってそれを関知しようという仕組み。
ドアの閉め方のセンシングにはMESHを用いたシンプルな構成となっています。また、つまが不機嫌だったときの対処を発言小町で聞き、エンジン化!不機嫌を関知するとメールで旦那に機嫌とアドバイスがお知らせされます。

デモンストレーションでは奥様に実演してもらっている動画を生中継実況。


■ 作品名:おえかきサカナすくい/チーム名:AVE-02(オンライン審査通過作品)
サカナのイラストが泳ぎ出して、金魚すくいのように遊ぶことができます
http://hacklog.jp/works/49529
デジタルな金魚すくい。近赤外線LEDとカメラ・スティック型加速度センサ(SenStick2)の組み合わせで実現したポイ型デバイスとプロジェクションマッピングで金魚すくいが楽しめるチームラボっぽい形のインタラクション作品。
また、絵を取り込んで魚として泳がせることが可能。子どもの遊具として使用する際に自分の描いた絵が魚として泳ぎだすという楽しみも加えられた作品。

実際に参加者を壇上に呼んでの金魚すくい対決がプレゼンでは披露されました。


■ 作品名:また会いに行きたくなるビアサーバー with RoBoHoN/チーム名:ぴざやんず(オンライン審査通過作品)
かわいいロボットが、かわいくビールを注いでくれます
http://hacklog.jp/works/49223
ビアサーバーとRoBoHoNをハックして、ビールをお願いすると注いでくれるという、対話形式でのオーダーを実現したインタラクティブなビアサーバー。
ちゃんと料金入れに小銭を入れないと動かないようになっており、RoBoHoNに話しかけてお願いすることでビールを注いでくれます。
ビールとガジェットを組み合わせるという、趣味や愛が前面に押し出されたマッシュアップ作品。

実際にビールが注がれている様子。

プレゼンも半分はRoBoHoNにしゃべらせ、一緒にやるスタイル!

 


■ 作品名:ホッパースクラッチ R-18 /チーム名:F cup(金沢ハッカソン最優秀賞)
ホッピングで美女の裸をGETだぜ!! ※美女とジャンプ力には個人差があります
http://hacklog.jp/works/49009
「いつだって人類に進化と可能性をもたらしてきたのはエロである」という強い信念と、そしてそれを提供するものを子供向けのおもちゃのハックという形で開発された作品。シンプルでファニーな魅力のある作品です。
画像の上でホッピングをして、飛び跳ねた箇所に穴が開き、水玉画像レイヤーをつくるというもの。

(※水玉画像レイヤーとは)

デモでは市議会議員による実演デモが行われました。ホッピングがめちゃくちゃ上手い。


■ 作品名:年収800万円以下でも寿司が止まって見える装置 /チーム名:yumulab(北陸予選通過作品)
ゾートロープの原理で回転している寿司が止まってみえる装置
http://hacklog.jp/works/48372
「年収が800万円を超えると寿司が止まってみえるようになる」という定説(?)と、「では800万円以下でも止まっている寿司にありつくには?」という試みを行った作品。
寿司の停止を実現する手法として、高速で回転している寿司に点滅する照明を当て、ゾートロープにより止まっているように見えるようになるというもの。

作品以外の余談ですが、寿司コーディネートでキメてくる登壇者の湯村さんの姿も注目でした。

以上 トップ10作品のレポートとなります。

全作品紹介は以下のリンクから!
トップ10 | 第一部 | 第二部 | 第三部

イベントの様子、超ボリュームのまとめになっています。参加者同士の掛け合いが面白すぎるので是非チェックしてください。
●つぶやきまとめ(togetter)
第一部 http://togetter.com/li/1055425
第二部 http://togetter.com/li/1055482
第三部 http://togetter.com/li/1055522

写真もドーンと特盛りボリュームです
●イベント写真(flickr)
第一部 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157675758329731
第二部 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157673375694654
第三部 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157677264191606

 

今回は動画でも振り返られます。

 

あとがき

トップ10作品だけを見ても、実用・煩悩・趣味・Mashup愛・トイレ・ゲーム・妻・寿司・金魚・医療、ここまで多種多様なジャンルの作品が集まって競い合うイベントはそうはないとおもいます。
これこそがまさにMashup Awardsという感じがして、とてもぐっと来ます。

しかし、今年も決勝に進出するものは すごい作品が出揃ってしまいました・・・!!!今から熱い戦いになること必至と言えます。準決勝が終わった今からドキドキしてしまいますね。

そして、作品を応募いただき、参加してくださった皆さんもとても楽しんでくださったのではないかなというのが、あとから写真を振り返って強く感じました。
是非、振り返りやこのイベントの雰囲気を知るためにご覧頂ければと思います。

あわせて、今回の2ndBattleは、自分個人としては今までで一番と言っていい盛り上がりだったと思います。(毎年そう思っている気もしますが)
プレゼンがスムーズに行き、魅力が余すことなく伝わったのも東京カルチャーカルチャーさんのお力添えあってこそです。
横山さん、東京カルチャーカルチャースタッフの皆様、本当にありがとうございました!

 

MashupAwardsイベント情報

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