MashupAwardsの準決勝となる2ndSTAGEは、各地でのハッカソン予選やプレゼン予選で勝ち抜いた作品、テーマ賞やオンライン審査で選ばれた作品など、様々な選考を勝ち抜いた作品がそれぞれ渾身のプレゼンテーションを披露しぶつかり合う場です。

そんな55作品が同時に発表するこのイベントは3部に分かれており、今回は、第一部で発表された以下20作品のレポートになります。(☆はトップ10作品です)
1.Smanpo
2.A.U.N.
3.Reco-co「もう一度、ここ!」後から聞返しやすいボイスメモアプリ
4.BarSota
5.GEOGRAPHIC of GODGILLA
6.窓の守
7.スポーツイベントにでた思い出がほしい
8.CookBot
☆9.なんとかめーかー りある
10.GROOVE
11.ChaTravel
12.UchinoPortal
13.さすけね!
14.ANAGUMO
15.PaTRASH
☆16.つまのドア
17.MESH振ル
18.フードコード
☆19.トイレの神様
20.マイコンボードとレシートプリンタをもらったので試行錯誤して出来たもの
早速作品の紹介していきますね!

■作品紹介

トップバッターはこちらの作品!!最初からPPAPネタです!

1.作品名:Smanpo(iOS版)/サービス名:ふうたりすと(関東予選②代表作品)
動いた分だけ世界中の歩き旅と冒険を仮想体験できる万歩計アプリのiOS版が登場!
http://hacklog.jp/works/49862
面白くすれば、万歩計カウントを続ける習慣がつくのではと思い作成。実際に歩いた分だけ、バーチャルの中で旅ができます。ストリートビューもみられ、SNSでシェアもできます。今回は、冒険モードとカメラモードが追加しました。
カメラモードは、家の中で歩くと、地図の中の自分が進んでいき、手の動作でストリートビューに切り替えられます。これなら家の中で風景を楽しみながら散歩できます。
冒険モードは、突然おりたって、「ここはどこ?探してみよう。 」という機能で、ルートだけが表示され、歩くことでその景色をみて当てるクイズです。

カメラモードのデモ。歩くと進んでいき、手の動作で画面切り替えもできるよ。

MAの2ndBattleのトップバッターらしい登場で、参加者みんなに当日のPPAPネタの仕込みに火をつけたといっても過言ではないでしょう。出オチでやりきってプレゼン中に息切れしてたのは内緒。

 


2.作品名:A.U.N. /チーム名:太鼓持ちの達人 (楽器ソン最優秀賞)
センサーを搭載した、神輿の動きで盛り上がる神輿ネットワーク作品

http://hacklog.jp/works/47991
普通の楽器は一人ひとり別の楽器を利用します。しかし、「A.U.N」はみんなが演奏しないと音が完成しない楽器です。スマホのゆれ(加速度センサー)を感じた時だけユニゾンし、音が流れます。楽器ソンで作成した神輿は処分してしまったので、3Dプリンタで出力して新たに作成!
神輿を担いでみたものの、何が起こっているのかよくわかりません。…が会場は大爆笑w

発表は最初の方でしたが、休憩の度に進化し、懇親会ではみんなで担いでいましたね。


3.作品名:Reco-co(レココ):「もう一度、ここ!」後から聞返しやすいボイスメモアプリ/チーム名:Yuji Fujisaka (オンライン審査通過作品)
半自動でインデクシング!聞き返しやすさを追求したボイスレコーダーアプリ
http://hacklog.jp/works/49871
リアルタイムに文字起こしされ、自動で区切りがいれられるボイスレコーダアプリ。 また、録音時に★をタップするだけのタグ付けという機能もあります。
再生時は、タップするとその部分から再生してくれたり、縮尺が変えられ、全体を眺めることもでき、キーワード検索もできますよ。録音タグ付け再生、音声認識、予定連携、GPS連携はは実装済です。 将来は翻訳や写真挿入も検討しています。

キーワード検索もできるよ!のデモ

 


4.作品名:BarSota/チーム名:BarSota (大垣ロボットハッカソン最優秀賞+つなぐ&つくる賞 by アプレッソ)
ストレスの多い現代社会。 紳士淑女が集まる癒しの空間BarSotaでは、 バーテンダーロボットが上質なおもてなしを提供。
http://hacklog.jp/works/48205
自分を理解してくれるロボットバーテンダー。あなたを理解する対話機能、同じ感性のお客をマッチング、ライン連携、店舗サポートなどの機能を搭載しています。
顔認識で年齢性別を把握し、青春時代のヒット曲(オリコン情報)などの話題を提供。顔の表情で感情認識もし、励ますこともします。対話はドコモの雑談APIを利用。

対話はドコモの雑談APIなどを利用。

 


5.作品名:GEOGRAPHIC of GODGILLA/チーム名:GOG (オンライン審査通過作品 )
映画「シン・ゴジラ」 の劇中エピソードを地図上で可視化したWEBコンテンツです。
http://hacklog.jp/works/49161
映画「シン・ゴジラ」は圧倒的な情報量でわからない点がよくありましたよね。 それをリアリに感じてもらうコンテンツです。 時間軸に合わせてナレーションがでます。ゴジラがうごいたルートをリアルな地図上で示します。眺めるだけでなく、拡大縮小もできます。 劇中では触れられなかった新しい発見あるはずです。いつどこで何がおきたのか?を俯瞰的に理解でき、作品をより深く理解ができます。 効率的なビジュアライズする仕組みなので、今後は漫画やオリンピックなどにも活用可能と考えています。

ゴジラが何処を移動したのか?時間軸に合わせて地図上で見られるコンテンツのデモ。

「なお、作った動機は映画を見たあとの飲み会が超盛り上がったからです」ここがいいね!

 


6.作品名:窓の守/チーム名:チーム窓の番人(myThings賞 by ヤフー)
いろいろな状況・要求に応じて、自動で窓を開け閉めするサービスです
http://hacklog.jp/works/48292
外出中の急な雨で自動で閉まる窓があったら良いなと考えたアイデアがきっかけで作りました。リモートで窓を開閉できたり、外出中に急な雨が降ってもオンラインから天気情報を取得して自動で窓を開閉してくれます。天気だけでなく、気温を連携させたり、エアコンと連動させて無駄のない家電の稼働を行うことも可能となっています。

工作した窓をスマホから開閉してデモ。タイヤの摩擦で窓を駆動させています。

 


7.作品名:スポーツイベントの思い出アプリ/チーム名:専属カメラマン育成委員会 (レッドハッカソン最優秀賞)
スポーツイベントで自分の雄姿を撮影し自分と家族のスマホやPCに送ってくれます

http://hacklog.jp/works/48139
サイクリングやマラソンのとき、自分の姿が写った写真って見つからない。そんな思いを解決するアプリです。タイムリーに自分の映像を入手できたり、応援者に今の自分を伝えられたり、普段では撮れない位置から撮影した映像が撮れたら良いなと思い作成。サイクリングコースの途中にカメラを設置し、登録者が近づくと自動で撮影を開始するという形で、構想を実現。

動画を撮影し、メールで送られるデモ動画

 


8.作品名:CookBot/チーム名:Team Ants(関東予選②代表作品)
食材写真1枚だけでレシピ検索してくれるチャットボット
http://hacklog.jp/works/49986
「レシピを探すのが大変」「レシピの全体像がわかってなくて失敗した・・」など、レシピにまつわる様々な課題を解決する、チャット形式のサービス。チャットでレシピを教えてくれます。
CookBotに対して使いたい食材の写真を送ると、画像を解析し、料理サイトのAPIを使用してレシピをいくつか提示。複数の物体を画像認識できるようSliding Windowsを表示してそれぞれ認識するなど、技術的な工夫もあります。また自動で料理のステップをグラフ化したものも表示します。


写真をとってレシピ提案するデモ動画。実際のデモは時間切れで残念。(でもちゃんと動いてるんだよ)

ちゃんとプレゼンできていたら、MAの参加者が唸る技術力をもった作品だっただけに、プレゼンに悔いが残ります。いつもちゃんと説明できていただけに悔しいです。

 


9.作品名:なんとかめーかー りある/チーム名:brick*block(U-23賞 by リクルートホールディングス) 
りあるに作って わいわい遊ぶ そして こうぼうせんでガチンコバトル!
http://hacklog.jp/works/49475 
(トップ10に入った作品です。詳細はトップ10のレポートをご覧ください。)

 


10.作品名:GROOVE/チーム名:GROOVE(関東予選①代表作品)
ダンサーの総合演出制御のための手袋型デバイス
http://hacklog.jp/works/49893
ロックダンスは手に特徴があります。ダンスの種類によって手袋の色が変わる手袋型デバイスです。曲げセンサー加速度センサー、圧力センサー、LEDが50個ぐらいはいっています。
ダンスしていて悲しい時は「何を表現しているの?」っていわれる時。 ダンサーの表現をより伝えやすくしたい。今は手袋の色だけですが、将来は会場のディスプレイとか、音楽とかにも、表現を広げていきたいとのこと。

音が出ないトラブルがありつつも、会場からの拍手でダンスデモ!

音楽にあわせて踊らせてあげたかった…。懇親会では中身も見せてくれてましたね。

 


11.作品名:ChaTravel/チーム名:モノクロ∞ (Repl-AIイケてるチャットボット賞 by NTTドコモ)
グループでの旅行相談をBotがサポート.旅行計画を立てるときの面倒さを解消します

http://hacklog.jp/works/49370
チャットで旅行相談をする時、なかなか決まらない旅行計画を、多数決で促してくれたり、意見を出して旅行計画を円滑にすすめてくれるサービスです。グループチャットとBOTを組み合わせ、Repl-AI、ぐるなび、楽天のAPIを組み込むことによりチャットボットが旅行計画をサポートしてくれます。雑談やニュース・質問解答、ホテル検索、レストラン検索をサポート。 議論の時間管理のためにタイマー機能もサポートしています。

大洗の海鮮食べたい。で提案してくれるデモ。

 


12.作品名:UchinoPortal/チーム名:Uchino (東海予選代表作品)
 家族の状況を簡単に共有できる仕組みを提供します
http://hacklog.jp/works/50046
用意するのはタブレットとBLEのタグ。家においてあるタブレット(ポータル)に、子どもがもっているBLEタグが近づくと、親に通知がとびます。帰宅管理や、メッセージのやりとり、カレンダー連携した予定の通知や、ポータル機器と親携帯の通話、災害発生時の避難有無の通知もでます。家族の情報を集約する「ポータル」としての役割を持っています。

子どもがポータルに近づくと通知が来るというデモ

 


13.作品名:さすけね!/チーム名:市川電産 with 会津の有志 (TwilioイケTEL賞 by KDDIウェブコミュニケーションズ)
登録→コール→除雪→解決コールの簡単ステップで地元を繋げ、雪で困る人を助けよう
http://hacklog.jp/works/49065
去年の問題として、実際に動作させてみたら、状況を見せるだけでは誰も来ないというミスマッチが発生。自分で除雪が出来ない人はたしかにいるので、除雪できる人とマッチングさせることにピボットしました。

一覧動作のデモ。

 


14.作品名:AMAGUMO/チーム名:AMAGUMO(オンライン審査通過作品)
AMAGUMOは、天気に合わせて必要な雨具を降らせる雲型IoTデバイス(自動傘射出機)
http://hacklog.jp/works/48937
人生さえ嫌になってしまうような雨から、みなさんを守るのがAMAGUMOです。MyThingsとYahoo天気の連携から雨情報を取得し、必要な雨具が落ちてきます。雨降りそうなとき、出かける人を感知して、傘が降ってきます。

動作デモ。落ちてくるビニール傘をキャッチ。(プレゼンの神が降臨しました)

 


15.作品名:PaTRASH きょうのウチのごみ予報。/チーム名:Teamフランダース (福井ハッカソン最優秀賞)
天気とゴミの人ゴミの量からゴミ予報をお知らせ
http://hacklog.jp/works/48294
いつゴミを捨てればいいのか?ゴミがいっぱいになったら教えてくれます。質問しても教えてくれますそして、取り外し可能なので好きなゴミ箱に装着可能。最初に位置情報、ゴミの日などを設定。そして「次のゴミの日は?」と質問すると「明後日です」など回答してくれます。新機能としては「パトラッシュ美味しかったよ」とお菓子の箱を見せると、欲しいものリストに登録します。(…がデモ失敗orz。)

設定のデモ。きれいなデザインです。

ハッカソンではデモが成功していただけに、2ndSTAGEでのデモ失敗は悔やまれます。

 


16.作品名:つまのドア/チーム名:シン・コンラ (オンライン審査通過作品 )
妻の機嫌を閉めるドアの強さから検知し、仕事中の旦那にそっと伝えます。

http://hacklog.jp/works/49967
(トップ10に入った作品です。詳細はトップ10のレポートをご覧ください。)

小町エンジンという発想も素晴らしいっす。そして、こんなイラストやの使い方。

 


17.作品名:MESH振ル/チーム名:突貫boyz(沖縄ハッカソン予選最優秀賞)
運転者の危機管理補助
http://hacklog.jp/works/48451
某家電メーカーのゲームのコントローラー部分を転用し、先端にMESHを取り付けて揺れ検知デバイスにしました。揺れを検知すると、2通りのイベントを発生します。 1回ボタンを押すと大丈夫。 2回ボタンを押すと助けて! という通知と同時に、登録してある電話番号に電話をかけます。

 


18.フードコード Pepper / チーム MOMONGA (Pepperコラボ賞 by ソフトバンクロボティクス)
フードコートに十数台設置された Pepper が連動して活躍します。
http://hacklog.jp/works/49029
フードコート中にPepperが配置されているという環境に搭載するアプリ。 複数のPepperを連携し、お客さんをおもてなしします。スマホで会員登録機能を実現できるようになっています。またPepperに顔認識させ顔でログインできます。たくさんの声色を使って賑やかさもサポート。オーダーや空席案内もします。

空席案内のデモ。(センサーで空席を把握)

 


19.作品名:トイレの神様/チーム名:烏枢沙摩(ウスサマ) (チームワークが向上したで賞 by サイボウズ)
便座デバイス+見守りAIからなるIoTトイレ
http://hacklog.jp/works/48197
(トップ10に入った作品です。詳細はトップ10のレポートをご覧ください。)

 


20.作品名:マイコンボードとレシートプリンタをもらったので試行錯誤して出来たもの /チーム名:@yamacho1111 (オンライン審査通過作品)
マイクで収集した声を翻訳してレシートプリンタに出力する装置
http://hacklog.jp/works/49166
IoTLTで登壇したら、GR-SAKURAをもらい、 翌月レシートプリンタをもらった。ので試行錯誤してみました。音声を収音してテキスト化してTwitterというサービスがあったので、レシートプリントでやってみようと考えました。
「死にたい」で試したら…怖いのでてきたんですが、それは日本語対応してなかったからでした。 なので翻訳して、次は「疲れた」でテスト。「疲れた」は「I’m tired」とちゃんとでました。 「なるほどなるほど」は「AHA AHA」。 めっちゃ楽しかった!


「ケバブおいしい」の音声をレシートプリンタで出力のデモ

 

以上、まずは第一部のレポートした。

 

全作品紹介は以下のリンクから!
トップ10 | 第一部 | 第二部 | 第三部

 

イベントの様子、超ボリュームのまとめになっています。参加者同士の掛け合いが面白すぎるので是非チェックしてください。
●つぶやきまとめ(togetter)
第一部 http://togetter.com/li/1055425
第二部 http://togetter.com/li/1055482
第三部 http://togetter.com/li/1055522

写真もドーンと特盛りボリュームです
●イベント写真(flickr)
第一部 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157675758329731
第二部 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157673375694654
第三部 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157677264191606

 

第一部の発表の作品達!


神輿を担いだ人達は一つになってました。みんなでわっしょい!

 

懇親会では作品の仕組みを見せてもらう場面も。みんな技術に興味があるんですね。

 

全ての動画はこちらから。第一部の発表からになります。

 

 

蛇足

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今年の2ndSTAGEはとてもあたたかい空気感でしたね!参加者の勝手な「PPAP」vs「いらすとや」はどっちが使われるか対決!や、いらすとやの変わった使われ方があると、突っ込む参加者達。そして、そんな会場の流れを読んで、その場でネタを仕込んでくる遊び心満載の参加者達。
とても最高な2ndSTAGEでした。

 

また、多くの作品が、前回よりもバージョンアップをして今回の2ndに挑んでいました。トップ10にはいった、「なんとかめーかーりある」も「トイレの神様」も一度部門賞で負けてしまった作品ですが、部門賞決勝で審査員のアドバイスを取り入れ、今回のプレゼンに挑んでいます。
ハッカソン作品で作られた作品も完成度あがってました。

MAは発表する度に、作品やプレゼンがバージョンアップされていくのも楽しみの一つです。

 

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