11/7 東京カルチャーカルチャーにて、1stSTAGEであるプレゼン予選、ハッカソン予選、オンライン審査(テーマ賞含む)を突破した55作品での2ndSTAGE(準決勝)が開催されました!

2ndSTAGEはプレゼンバトル!昼から夜までぶっ通しのプレゼン合戦となりました。

バトルのルールは参加者同士の相互投票。参加チーム単位で自分の関わった作品以外へ5票を投じ、上位5作品を選出します。

熾烈なバトルを制した上位10作品は以下のとおりです。

 

1位   参式電子弓

2位 Spectee

3位 PINCH

   ビビビコントローラー

   CliMix [クライミックス]

6位   シースルー型HMD用視線恐怖的コミュ障支援メガネ

      折り返し翻訳辞書

      なりきり2.0

9位   てくてくの書

10位 Music Dance / チーム名:日本パーティ党

 

トップ5作品は同時に優秀賞確定となり、FinalSTAGE進出です。おめでとうございます!

 

今回発表された55作品全部を紹介したいところですが、まずは速報的に、2ndSTAGEの投票で得票数トップ10となった作品を紹介します。

全作品のレポートは、続編のブログにてお届けしますのでお楽しみに。

トップ10作品紹介

まずは、MashupAwards11での優秀賞を獲得し、FinalSTAGEに進出することになった5作品をご紹介します。

 

<1位作品>

作品37:参式電子弓

http://hacklog.jp/works/3663

※オンライン審査通過作品

本物の弓を使ったスタンドアローンARゲームシステム

 

本物のアーチェリーの部品を使用して作られた弓型のVRゲームデバイス。

弓には小型レーザープロジェクタ・マイコン・小型PCと各種センサを搭載。9軸ジャイロセンサ・加速度・その他のセンサで弓の向き・傾きをセンシングして、レーザープロジェクタで弓の向いている方向に対応する映像を投影することで、360度すべての空間をゲーム化することが可能。

ゲームでは弓を打つ動作でゲーム内に矢が発射され、敵を撃ち抜くことが出来ます。

実際の弓を扱っているのと同じ感触でゲームをプレイでき、身体体験をゲームにすることで、HMDを超える臨場感・没入感を実現した作品です。

全方位に映像を投影。弓の回転もレイテンシを感じない速度で映像に反映されます。

仮想の矢で敵オブジェクトが吹っ飛ぶ様子。吹っ飛んでるのは上司の3Dモデル。

会場からは驚きと、やってみたいというアツい盛り上がりの声が上がりました

 

 

 


 

<2位作品>

作品49:Spectee 

http://hacklog.jp/works/4759

※Kii-Point賞 by Kii株式会社

SNSに投稿された映像を人工知能エンジンで収集・解析して、世界中で起きている事件などをリアルタイムに配信するサービス

 

大きな災害や事件にの現場に居合わせた時にSNSに写真や位置情報を投稿したりする人の存在も今は当たり前のように見かけるようになりました。

何らかの大きな災害や事件が起こってから、メディアによって報道が行われるまで最速で要される時間はおよそ90分かかります。この90分は「空白の分」とも呼ばれ、報道が行われ始めるまで情報源として人々に参照されているのはSNSでの一般の人々からの投稿という実態があります。

そこで、SpecteeはSNSに投稿された内容を独自の人工知能エンジンで解析し、どこのメディアよりも早くリアルタイムで現場の情報を知らせます。

実際の利用者からの声と、プッシュ通知後のアプリ起動率の高さデータもその実用性・利便性の高さを裏打ちしています。

 

 

 

 


 

<3位作品>

作品9:PINCH / チーム名:tsukuba@deep

http://hacklog.jp/works/5028

※MESH project賞 by ソニー株式会社

はさむ かわかす 天気よむ 自動で開き,洗濯物をはさむことができる洗濯バサミ

 

洗濯バサミにフォトリフレクタとサーボ・センサーを取り付け、日々の洗濯が楽しく、洗濯をしたくなるようなプロダクト。

洗濯バサミに洗濯物を近づけると自動で開き、挟むと閉じます。かごを近づけると、自動でハサミが開き、かごの中に洗濯物が落ちてくる(超音波による接近センシング)。

また、天気情報ともマッシュアップしており、天気に応じてハンガーの周りにあるカーテンを自動で開閉したり洗濯物の位置調整を行なうなどの便利機能も搭載。

実演の様子。自動で開閉して洗濯物を挟んでくれる様子と、カゴに自動で洗濯物が投下される様子。

見事な成功のデモに会場からは驚きの声が上がりました。

ツイートでは、この作品欲しい!というフィードバックも多く見られた作品です。

 

 

 


 

<3位作品>

作品36:ビビビコントローラー

http://hacklog.jp/works/4301

※オンライン審査通過作品

情熱的な恋には強い憧れを覚えます。 そんな運命を恣意的につくることができるウェアラブルデバイス

 

握って使用するデバイス。心拍数が上がるとビビビっと電流が流れて思わず発声してしまうというもの。

作品の着想は松田聖子の「ビビビッときたんです」という言葉から得たもの。運命の人(?)にすれ違った時に感じるビビビッを電気のビビビッに置き換え。

ドキドキした相手に声をかけられずに終わってしまうなんてことをなくすために作られました。

ドキッとした時「Ah!」と声を上げることで、相手に気づいてもらえる!

誰もが思わず声を上げてしまう様子をあの曲に乗せて

ツッコミどころ満載、だがそれが良い!そんな作品です。

 

 

 


 

<3位作品>

作品48:CliMix [クライミックス] 

http://hacklog.jp/works/3379

※Music hack day MA賞作品

漫画の各シーンの雰囲気に合わせて最適な曲を流す電子書籍アプリ

 

日本の伝統メディアとも言える漫画に新しい体験をもたらすアプリ。電子書籍での購読時に、そのマンガにマッチしたBGMを自動で再生し、より漫画への没入感を高めます。

また、漫画内の情報をOpenCVと文字認識機能を使用て解析し「大コマで大きな文字のセリフがあり、コマ内に人物がいる時はクライマックスである」という類推と合わせて、読者の1ページあたりの読み進めるスピードを認識し、それらの情報からクライマックスに差し掛かるちょうどのタイミングで曲のサビが来るように調整されています。

クライマックスシーンちょうどのタイミングで曲のサビが来る動作の動画

作りこみ・完成度の高さと、漫画にBGMがつくと思った以上に盛り上がるという感想の声が会場やUst視聴者のツイートから見られました。

 

 

 


続いて、惜しくも優秀賞を逃してしまいましたが、優秀賞と同じように参加者から評価の高かった作品をご紹介します。

 

<6位作品>

作品12:シースルー型HMD用視線恐怖的コミュ障支援メガネ

http://hacklog.jp/works/4415

※オンライン審査通過作品

他人と視線を合わせられないというコミュニケーションの問題を緩和

 

コミュニケーションが苦手な人のために作成されたアプリ。

HMDを装着した視界にナビゲーションを表示し、人と向き合っている時どこを見るべきかを表示サポート。目線を合わせるのが嫌なときには、人の顔にリアルタイムにモザイクをかけることも可能です。

また、もう逃げ出したくなってしまった時には、偽電話を発信し、その場から離脱するためのきっかけを作成する機能も搭載しています。

話するのが辛い時、自分で自分にニセの電話をかけてその場を離脱します。

リアルタイムモザイク機能などもプレゼンでは動画で紹介されており、コミュ症の問題解決への真面目だけどもなんだかシュールで面白いアプローチに会場は笑いで包まれました。

 

 

 


 

<6位作品>

作品43:折り返し翻訳辞書

http://hacklog.jp/works/3809

※Devices&Cloud賞 by 日本マイクロソフト株式会社

日->英->蘭->伊->日と機械翻訳を連続でかけることで面白い言葉に変換するサービス

 

機械翻訳を数か国経由させることにより、伝言ゲームのように元の言葉を面白くするという、Twitterを賑わせた作品。大流行を巻き起こしTwitterの国内トレンド1位にもなりました。

URLベースで翻訳結果を共有できます。(ちなみに下記作品写真の翻訳結果はこちらから

リリース時より更にバージョンをアップし、MashupAwardsに関連する言葉を折り返せるようになったり、折り返した言葉の面白さは「外国人の着ているヘンテコ日本語Tシャツ」に通じるものがあると思い、折り返し翻訳で得られた言葉をそのままTシャツとして注文・制作できる機能も盛り込みましたとのこと。

「Tシャツの注文には1週間ほどかかりますが・・・1週間たったものを用意してきました」

 

 

 


 

<6位作品>

作品55:なりきり2.0

http://hacklog.jp/works/3897

※「+device」賞 by 株式会社NTTドコモ(名古屋ハッカソン代表)

ウェアラブルセンサーを組み合わせた体験型作品。身振り手振りでゲームの主人公になりきることが出来る、子供の頃誰もが描いた夢を叶えた作品。

 

身振り手振りで魔法のようにものを操ったり、ゲームのキャラクターになりきることが出来る作品。

腕時計のような形のウェアラブルデバイスを手足に装着することで、ジェスチャーで部屋のライトを点灯させたり、ゲーム内のキャラクタを操作できるようになります。

小型でありながらも精度の高いモーションセンシングと、レスポンスの早さが技術力の高さを伺わせる作品です。

腕のジェスチャーでHueを制御する様子

なりきり2.0による格闘ゲームのプレイ。会場から声援も飛ぶ、白熱のバトル!!

 

 

 


 

<9位作品>

作品25:てくてくの書

http://hacklog.jp/works/5721

※MBSハッカソン代表

白紙から文字や地形が浮かび上がってくる紙の地図です。ラジオ番組「ラジオウォーク」に参加する人のウォーキングを楽しくさせます。

 

てくてくの書は、ラジオ番組をITの力でもっと楽しめるように作成された作品。注目した番組はMBSラジオ番組「ラジオウォーク」。番組参加者はシニア層が多く、お年寄りでも悩むこと無く使えるインターフェースの作品を開発。そのインターフェースとして採用したのは巻物を模した”紙”。専用の巻物として参加者に配布され、巻物の地図を持ってアイデアウォークを楽しみます。

巻物をチェックポイントにかざすと、次の目指す場所が地図に浮かび上がる仕組みになっています。歩いたタイムなど動的な要素の印字も行えます。

地図を浮かび上がらせる仕組みは感熱紙と銅箔回路の発熱による組み合わせ。また、白抜き模様はアルカリ溶液により感熱紙の変色を妨げる特性を利用。

チェックポイントと道筋が浮かび上がります。

巻物型の見た目も内部の機構も、工夫と発想が光ります。会場からは「魔法みたい」という声も見られました。

 

 

 

 


 

<10位作品>

作品1:Music Dance / チーム名:日本パーティ党

http://hacklog.jp/works/1760

※オンライン審査通過作品

Kinectを使って動きのリズムを測定、リズムに近い楽曲を自動的に流す

 

カメラ前に立ち、リズミカルに体を動かすことにより、流れている音楽の調子を操作する、体全体によるDJ操作を実現した作品。
楽曲に合わせて体を動かすのがダンスであると定義されるなら、体の動きに合わせて音楽が流れるのはダンスでは無いだろう。それであれば、風営法第二条3項「ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスさせ、かつ、客に飲食をさせる営業」にも適応されないと強く主張した。

体を動かすことにより、流れている音楽の調子を操作しているデモ。動きの激しさに合わせて、曲のテンポが変化します

 

 

 

以上、トップ10作品の紹介でした!

 

全作品紹介は以下のリンクから!
 トップ10 | 第一部 | 第二部 | 第三部

 

 

 

みなさま、長時間のBattle、本当にお疲れ様でした!!

 

 

最後に、運営にご協力いただきました、宋さん、辻くん、古川さん、松川ミサさん、皆様のご協力あってこそのスムーズな進行でした。本当にありがとうございました!

 

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
 http://togetter.com/li/897174

●イベント写真(flickr)
・作品中心
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・発表者中心
 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157660540685080

●関連ブログ
 ・判定ショコラティエをMASHUP AWARD 2ND STAGEでプレゼンしてきました/SWEET ELECTRONICS

編集後記

相互投票によるトップ10作品、なんという完成度の高さでしょう。

完成度・デザイン・コンセプト・プレゼン、どれをとってもまさに一線級です。

特に今回、トップ10作品に限らずプレゼンはどの作品も大変スムーズに行われ、分かりやすいものでした。MAの番号と一緒に参加者の方々のレベルがグイグイ上がっているのを肌で感じます。皆様、素晴らしいプレゼンをありがとうございました。

 

MashupAwardsで、最も盛り上がる2ndSTAGE、今年も様々な作品、様々な人々によってイベントが彩られました。

参加者の皆様、お疲れ様でした!!ご参加ありがとうございました!

 

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